コラム・特集企画 |
ビギナーズ知恵袋 vol.11 |
★効率的なゲッティング・アウト
今回はゲッティング・アウトをいかにスムーズに、早くできるかという点について説明していこう。
まず海に着いたら、波のブレイクの周期を良く観察しておきたい。
しばらく観察するだけで、波が頻繁に崩れる場所と、あまり崩れない場所が見つかるだろう。
ゲッティングアウトすべきコースは、写真の青い線の様に、波があまり崩れない場所だ。
このコースならドルフィンスルーも回数が少なくて済むが、波が頻繁にブレイクする場所は、その分だけ波に戻され、体力も消耗する。
当然沖に出るのも遅くなるという訳だ。
まずドルフィンスルーをなるべくしなくて済むコースを見極めたら、最初は足が着く場所ではボードを持って波をやり過ごし、次に、足で海底を蹴ってボードに飛び乗る。
この様にボードを滑らせ初速をつけてから漕ぎ出すと、スムーズにゲッティング・アウトが始められる。
パドリングを始めたら、波が崩れていないうちに、一気に沖へ向かおう。
沖に着くまでは基本的に全力でパドリングすることをお勧めする。
全力で漕ぐことでパドリング力を高めるトレーニングにもなるし、早く沖に出ることで、無駄な体力の消耗も防げるからだ。
なお、波が頻繁に崩れる場所というのは、そこの地形が浅い証拠でもあり、そこがライディングに相応しいポジションでもある事が多い。
そのため、波をチェックする際は、どこが波が崩れやすい場所なのかも把握しておき、沖に出たら、波が良く崩れる場所へ移動するのが基本だ。
※波が良く崩れるピークは混雑しやすいため、混雑時は地形が良い別のピークを探すのも手だ。
また、沖から岸側の目標物となるものを見つけ、自分が横に流されていないかを確認しよう。
さらに、左右にある目標物を見つけ、自分が沖に流されていないかもチェックしたい。
危険防止のためでもあるが、ベストポジションをキープする目安にもなる。
なお、イラストの様に、沖に向かって堤防がある場合は、その脇には沖に向かうカレントが生じており、このカレントを利用して沖に出る上級者も多い。
ただし堤防の先端や切れ目、消波ブロックの周辺には吸い込まれる様なカレントが発生することもあるので、ビギナーは近づかない様にしよう。
また、基本的に波が崩れていない場所(=深い場所)ほど、沖に流れるカレントが強い。
そのため、波が崩れていない場所を通っていくと、沖に運んでもらえるため速くゲッティングアウトできる。
カレントの性質を良く知り、効率良いゲッティング・アウトを覚えると同時に危険なゾーンも把握して、沖に流されない様に注意しよう。
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