コラム・特集企画 |
ビギナーズ知恵袋 vol.78 |
★夏の太平洋高気圧と波について
日本列島周辺が太平洋高気圧に覆われ、気温が上昇しつつ、好天にも恵まれやすい夏。
そんな夏の雰囲気に誘われる様に、海へ向かうサーファーも数多くいるのではないだろうか。
ビギナーズ知恵袋では、以前に梅雨前線と波予想についてお送りしたが、今回は夏の太平洋高気圧が波にどの様な影響があるのかをお送りしよう。
基本的に高気圧に覆われるという事は、波の上がる要素が少なく、ノーサーフデーやスモールコンディションの日が続いてしまう場合が多い。
南海上の台風の発生や、西から低気圧が接近している時は別だが、広く高気圧に覆われている場合、基本的には太平洋側の外海に面したポイントを中心に、高気圧のヘリに沿って吹く風による風波や、日中の気温の上昇に伴ったサーマルウィンドによる風波が入る程度となる。
それでは、幾つかのエリアを例に挙げながら、夏の特長をご紹介しよう。
【千葉】
東側に大きく開けた外洋に面している事から、東海上に中心を持つ高気圧からの吹き出しによる東よりのウネリによって、全く波が無い、という日は少ない。
つまり、良いコンディションではなくても、サーフィンが出来る程度の波はあるため、日中に吹く南よりの風をかわせるポイントなどをチェックするのがベターだろう。
【湘南】
南海上にウネリの源が何もない場合、地理的に湾奥に位置する事もあり、潮の動きによる遠い沖合いのウネリにも期待が持てず、基本的にはサーフィンの厳しい日が続く傾向にある。
ただし、日中の気温の上昇に伴って吹く南よりのオンショアの強まり方次第では、オンショアコンディションながら何とかサーフィン可能となる事も多いので、朝がスモールでも夕方の情報はチェックしておきたい。
【四国】
外洋に直接面しているため、特に潮位の変動が大きい潮廻りの時などは、潮が上げ込む時間帯を中心に沖合いのウネリの反応が良くなる事がある。
やはり南海上に台風などがない場合は基本的にパッとしない日も多いが、ポイントさえ選べばサーフィンは出来るだろう。
【日本海】
晴天となり、気温・海水温共に上昇するものの、ウネリが入る要素がほぼ無いため、基本的には完全なノーサーフデーが続き、絶好の海水浴日和となる傾向にある。
サーファーであれば、もちろん台風に期待したいところだが、ビギナーサーファーにとっては、危険なコンディションとなる場合も多い。
せっかくの夏を楽しいものにするためにも、今回のビギナーズ知恵袋を参考に、波が期待出来ない時でもサーフィンを楽しんでいただけたら幸いである。
◆基礎知識
└今さら人に聞けないけど...知っておくべき基礎知識
◆便利情報
└経験が生んだ、まさしくサーファーズ知恵袋
◆グッズ関連
└快適な波乗りをサポートしてくれるグッズとの付き合い方
◆海での注意
└サーファーなら知っておきたい海での注意点
◆上達のコツ
└目からウロコ!?脱ビギナーサーファー宣言をサポート!
◆気象関連
└自分で波予想をする第一歩!?気象に関する知識!
◆カラダのケア
└押さえておきたいカラダのケアなどにまつわる情報!
◆ルール&マナー
└これだけは押さえておきたいルールとマナー集
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