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「進化するマニューバー」

2007-11-20 更新
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今やサーフィンのマニューバーは波の上だけには留まらず、その幅は空中にも広がっています。一昔前には、エアリアルに対して否定的だったASPワールドツアーでも、最近は見せ方や完成度が高ければハイポイントが出せるため、トラッセルズなどのアクション主体の波では、通常のマニューバーの間にエアリアルが入ることが普通になっています。

特に積極的にエアリアルを取り入れているのは、エイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)や、ジョシュ・カー(AUS)などの若いサーファー達。彼らはただ上に飛び出すだけでは無く、そこに「回転」や「ひねり」などをプラスさせて、更に高度な技へと進化させています。

そして、驚くようなエアリアルが、まだジュニアのコンテストを回っているオーストラリアのサンシャインコースト出身の19歳、ジュリアン・ウィルソンによって開発されました。

そのエアリアルの名称は、なんと!「スシ・ロール」
日本語の「海苔巻き」という、日本人の私達には親しみやすいネーミングなのです。
この「スシ・ロール」という技は、トロイ・ブルックスなどが得意としている「スーパーマンエアー」をベースに、「ひねり」「カービング」「バックハンドループ」をコンビネーションさせた驚異的な技。すでに何度もメイクしているそうですが、今年9月にオーストラリアのサーフィン雑誌の取材のために来日した時に残した映像・写真は、特に高さやスピードがある素晴らしい完成度になり、ジュリアンはそのエアリアルの動きと日本でのメイクにちなんで「スシ・ロール」と名付けたそうです。

ジュリアンと言えば、今シーズンのASPワールドツアー第1戦にワイルドカードで出場し、R1でケリー・スレーターを破って大物ぶりを見せたばかり。
2006年のISAワールドジュニアU18ではチャンピオンにもなっており、2007年のASPジュニアシリーズでも多くのタイトルを獲得。更に最新のサーフムービー「ヤングガン3」にもフィーチャーされて、サーファーポールアワードのベストパフォーマーに選ばれた若手注目度ナンバー1のサーファーなので、御存知の方も多いのでは?

ジュリアンは、今シーズンでジュニアのコンテストを卒業して、来シーズンからはWQSを回ってクオリファイを目指すそうです。彼と同世代にはエアリアルを得意とするサーファーが多いため、数年後のASPワールドツアーは更に進化したエアリアルマニューバーが普通に見れるようになるのかも知れませんね。

なお、ジュリアンのメインスポンサーであるクイックシルバーの公式サイトでは、世界初のエアリアルマニューバー「スシ・ロール」の映像が視聴可能なので、ぜひチェックしてみて下さい!

http://www.quiksilver.co.jp/sushiroll/
(PCのみ)

Photo : Quiksilver/Shield