「サーフィンリーフ」施工延期
2007-11-30 更新
関西圏をはじめ他県からアクセスのいい和歌山県の海岸線に人口の「サーフィンリーフ」を設置しようというこの計画。サーファーを誘致による経済効果と、サーフィンを通した地元の活性化、新しい文化の発信、町作りへの貢献などが期待されていました。
この「サーフィンリーフ」設置に向け、和歌山県サーフィン連盟、南紀サーフィンクラブといった各団体が活動を続けていたのですが、工事着工等の地元事前説明会において近隣地元住民から「サーフィンリーフ」を設置する前に、津波の防災対策を最優先にして欲しい という問題提議があり、延期になったのです。
「天満の浜」の近隣は和歌山県の津波避難困難地域であり、「天満の浜」の護岸全体も老齢化しているため、まずは早急な護岸整備が優先的であるということ。また、昭和19年12月7日に三重県志摩半島沖を震源として発生した東南海地震の被災者の方々から、「サーフィンリーフ」そのものを設置することに不安の声も...。
このような近隣地元住民の意見をまとめ、和歌山県と那智勝浦町は「住民視点に立った判断として地元住民の財産を守ることを最優先させ、今期のサーフィンリーフ施工については延期とし、サーフィンリーフ施工がスムーズに出来る周辺の防災安全環境整備が整えば再度サーフィン リーフを施工して行く」と言う結果を出しました。
環境の変化により消滅するサーフポイント が沢山ある中、人口的ながら新たなサーフポイントを誕生させるという試みはサーファーの立場から考えると、とても魅力的。しかし近隣住民の皆さんの気持ちから考えると、防災環境を整備が優先というのも、もっともな意見です。
今回の計画は延期という形で決して中止ではないため、今後の展開に注目したいところです。
和歌山サーフィン連盟ホームページ
http://wsa.e-wakayama.net/(PC用)