QS6,000『Ichinomiya Chiba Open』 ベスト24に日本人選手が3名残る!
2017-05-26 更新
5月26日、千葉・釣ヶ崎海岸、通称「志田下」で開催中のQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』はコンテスト5日目を迎え、R2の残りヒートとR3が終了。
週末のクライマックスに向けてベスト24が決定しました!
前半は前日と比べてサイズダウンに加え、オンショアが強まった難しいコンディション。
後半は南海上の低気圧からのウネリなどでムネ位までサイズアップ。基本的にオンショアながら、潮の上げ込みでショルダーが残る波が増えていました。
R2では前日と同様にブラジリアンの強さが目立ち、アレホ・ムニーツ、トーマス・ヘルメス、ジェシー・メンデス、ウィリアン・カルドソ、ルーエル・フェリーペがラウンドアップ。
その他、元CT選手のリカルド・クリスティ(NZL)、アダム・メリング(AUS)を始め、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)、カリフォルニア、ターナー&パトリックのグダスカス兄弟などの強豪が勝ち上がった一方、現役CT選手のレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、フレデリコ・モライス(PRT)が早くも姿を消すことに...。
日本人選手では潮が引いて特に難しい時間帯のヒートとなった大橋海人がクロスゲームの末に敗退。
それでもR3には大原洋人(写真最上部)、新井洋人、村上舜(写真下)の3名が残っていました。
R2終了後は12時までオンホールドの後、R3から再開されて12ヒートが全て進行。
注目の日本人選手は3名ともにラウンドアップしてR4進出、ベスト24入りが決定しました。
元CT選手のヘイター・アルヴェス(BRA)、コア・スミス(HAW)などと対戦した大原洋人はスローヒートの中、後半まで4位に甘んじていましたが、ラスト5分を切ってから狙っていたライトの波でフィニッシュまでメイクして7.60をスコア。
更に同じピークのライトの波で2本乗り、4.80、6.80を重ね、トータル14.40で一気にトップに立ってこのヒートを勝利。
終了後の堀内尚子によるインタビューでは、長い波の待ちの件について聞かれ、「海に入る前にコーチとあそこ(波のポジション)だねと話していたけど、波が入らず、あれ?ここではなかったのかなとずっと思いながら待っていた。でも、動いても何も変わらないので自分を信じて待つしかないと思い、最後に乗れて良かったです」とコメント。
7.60のスコアはジャッジに時間がかかり、必要なバックアップスコアの判断がつかないまま2本の波に乗ったのですが、その件については、「1位と2位の選手のスコアがトータルで12点位だったので、5〜6点が出ていても同じ位の波が必要だし、もし7点とかだったら4点台でも良かったと思ったけど、とりあえず1本の波では勝てないから、どうにかして2本目に乗ろうと考えていました」と話していました。
6.80のバックアップスコアを出した波ではガッツポーズを出していましたが、その件については、「技が弱くなってしまったと思ったけど、波が凄い良かったので、その分点が上がるかな?逆転出来たかなと思いました」とコメント。
「明日もどんなシチュエーションになるか分からないですが、自分を信じて100%出せば勝てると思うので頑張ります」
とこれからの意気込みを語り、英語で世界中のファンにメッセージを送っていました。
村上舜は前日も目立っていたブラジリアンのビクター・ベルナルドと共に2位でR4へ。
カリフォルニアの強豪、ネイザン・ヨーマンズ、元CT選手のヤディン・ニコル(AUS)を抑えての勝利。
新井洋人は大原洋人同様に後半まで追い込まれてからの逆転劇でオニー・アンワー(IND)と共にラウンドアップ。
オンショアのスモールコンディション、難しい勝負で鍵となった「keep busy」を後半に実践したのが勝因。
2週間前に手に入れた新しいサーフボードの調子も良さそうでした。
海外勢ではエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA・写真上)を始め、ブレット・シンプソン(USA)、キアヌ・アシング(HAW)、グリフィン・コーラピント(USA)、ジョシュア・モニーツ(HAW)、リカルド・クリスティ(NZL)、トーマス・ヘルメス(BRA)、ジェシー・メンデス(BRA)、パトリック・グダスカス(USA)、アダム・メリング(AUS)などがR4進出を決めた一方、五十嵐カノア(USA)、イーサン・ユーイング(AUS)、ナット・ヤング(USA)、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)などが敗退。
「今日は厳しい波だけど、条件はみんな同じさ。良いスコアを塗り替え、幸運にも朝一と比べると波が改善して良いセクションを見つけることが出来たよ。明日はオフショアに変わる予報なので、良い一日になることを願っている」
前日のR2でワールドチャンピオンらしい貫禄あるサーフィンを見せつけていたエイドリアーノ。
この日は更に調子を上げてカノアがR2で出した9.50を上回る9.57のハイエストスコアをマーク。トータル17.74で2位以下をコンビネーションに追い込んで圧勝。
このエイドリアーノのサーフィンを見るだけでも会場に足を運ぶ価値は十分にあります。
R4からは3人ヒートとなり、大原洋人と村上舜はオージーのクーパー・チャップマンを含めた同カード。
新井洋人はジョシュア、南アフリカのスレイド・プレストウィッチと対戦。
ウィメンズQFには川合美乃里、黒川日菜子と二人の日本人選手が残っています。
ネクストコールは5月27日の朝6時30分。
オフィシャルフォーキャストのBCM波情報によると低気圧からのウネリが強まる可能性があり、風向きも南西に変わる見込みなので、グッドコンディションが期待出来そう!
なお、今年もBCMは会場でブースを出展しており、2017年度版のビーチコーミングマガジン、ノベリティ配布を行っています。
表彰台側(駐車場側)ではなく、海沿いのWSLなどのテントの横にブースがあるので、お気軽に立ち寄ってみてください!
会場は一般の車は駐車出来ませんが、道路を挟んで反対側に一般駐車場があります。
他には大東の駐車場などを利用して徒歩で向かう方法もあります。
5月27日(土)に関しては9:20を始発に計7便。上総一ノ宮駅、ファーマーズマーケット会場経由の無料バスが運行されます。
時刻表などは公式サイトをチェックしてみてください。
『Ichinomiya Chiba Open』公式サイト
WSL公式サイト
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