非会員上部PR枠用
 

『Rip Curl Pro』途中経過とウィメンズのファイナル報告!

2008-03-25 更新
1206444831_ste
オーストラリアのベルズで開催中の『Rip Curl Pro』は、一日のインターバルを置いて現地時間3月24日にウィメンズのQFからファイナル。午後からはメンズのR3が3ヒートだけ行なわれ、翌日の25日にR3の残りヒートを終了しました。

まず、ウィメンズのファイナルですが、前日の予報通りに新しいウネリが入り、4-6ftまでサイズアップ!風も弱く、コンテスト期間中で最も良いコンディションに恵まれました。
イースターホリデーを利用して訪れた大観衆の中、昨年に19歳ながらファーストシーズンでワールドタイトルを獲得したステファニー・ギルモア(AUS)が初戦のゴールドコーストを制したソフィア・ムラノヴィッチ(PER)を僅差で破り、優勝。
昨年に続き、2度目のベルを表彰台で鳴らしていました。
「私のこれまでのキャリアの中でベストパフォーマンスと認めたいわね。2年連続であのベルを鳴らせるなんて、もう最高!初戦のことは振り払って、頭の中を切り替えてベルズ入りしたの。午前中はクラシックなベルズだったわ。あんな良い波を二人だけで独占してライディングを披露出来るなんて信じられないほど素晴らしい!」とステファニーは勝利の嬉しさを伝えていました。

ウィメンズのツアーはメンズよりも半分以下のトップ17とワイルドカードで争われ、イベント数も3戦少なめ。次の第3戦はブラジルで7月中旬から行なわれる『Billabong Girls Pro Rio』になります。

ウィメンズのファイナルが終了する頃にはウネリのピークが過ぎてしまい、クリーンなコンディションをキープしながらもサイズダウン傾向...。メイン会場のボウルズでは厳しく、H12からは隣のウィンキーポップに会場を移動し、ヒートが進行されました。
ここの波はボウルズが大きなカービングがメインなのに比べ、スピードを出してリップにアタックするタイプの速い波。波数も少なかったため、ミスは致命傷!良い波をつかんで確実にポイントを重ねた選手が勝ち上がるという展開になりました。

ウィンキーポップの速い波を最も上手く乗りこなしていたのは、自身がR2で出したハイエストスコアを塗り替えたデーン・レイノルズ(USA)でしょう。
パーフェクトに近い9.90ptと二つの8pt台でCJ・ホブグッド(USA)を抑え、R4へ。この手の波が得意なCJも9.70ptのハイスコアをメイクしてR3の中で一番レベルが高いヒートになりました。
「マジで楽しいヒートだったね!誰が勝つかなんて気にならないほどだったよ。波をトレードしながら素晴らしい時間を過ごせたんだから。ベルズよりもこのポイントは楽しい!ベルズは不安定でクセがあるから難しいんだ。ここは小さいけどパーフェクト!本当に楽しかった~。」と笑顔でコメント。

デーンはこのR3でハイエストヒートスコアも更新。次のラウンドでは今年からツアーに返り咲いたハワイアンのロイ・パワーズと対戦します。

デーンとCJの次のヒートにはキング・ケリー・スレーター(USA)が登場。ケリーもデーンに迫る好調さをキープし、二つの9pt台をスコア。ブラジリアンのジハード・コードルをコンビネーションに追い込んでヒートアップを果たしています。
「オレが思うに10日間の内の9日はウィンキーの方がベター。ベルズより掘れているし、もっとサーファブルだよ。ベルズのハイタイド付近はかなりスモールになってしまう。もし、6ftあるなら良いけど、今日はかなりマッシーだからね。」とケリー。

このイベントで快進撃を続けている同じチームのデーンに関しては、「デーンは良いサーフィンはこういうものだって皆に向かって本気で表しているんだと思うよ。もし、彼と保守的に戦ったら、コテンパにやられちゃうぜ!」と話していました。
ケリーはR4で同じフロリダ出身のダミアン・ホブグッドとQF進出をかけて戦います。

他にもミック・ファニング(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)などのトップシードの選手達は順調に勝ち上がっています。

予報では26日~27日にかけて新たなウネリが入る見込み。ファイナルまでは残り15ヒート。丸一日をフルに利用出来れば残り一日で勝者が決まるので、公式サイトでライブ映像を楽しんでみては?
ネクストコールは26日の朝7時30分。日本との時差はプラス2時間なので、9時30分にコンテストがオンされるかチェックしましょう!

photo: ASP Covered Images