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WSLが動き出したワールドツアー大変革!提案例と着地点は?(WSLコラム)

2017-09-21 更新
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Photo: JWSL / TONY HEFF


コンテストサーフィンの最高峰であり、一般的にはワールドツアーと呼ばれるCT(チャンピオンシップツアー)。

同ツアーはこれまで、メンズで言えば参加者数がトップ44からトップ34といった変化や、一時期はミッドイヤーカットオフと呼ばれるシーズン中盤におけるランキング下位のサーファー入れ替えなどの変化はありました。

しかし、2月終わり(または3月頭)から12月までのおよそ10カ月をかけ、世界各地でツアーイベント開催という流れに変化はありませんでしたが、来シーズンは大きな変革の年となる可能性が。

豪スタブ誌が入手したリーク情報によると、運営サイドのWSLとサーファーが集まった会合が9月頭に行われ、WSLが提案した案は以下の通り。

●2月にハワイでツアースタートとなり、9月にシーズン終了(最終イベントはおそらくチョープー)
●ワールドチャンプはツアー終了後の特別イベント(会場はメンタワイが濃厚)で決定
●特別イベント出場者はツアーランキングを基にメンズのトップ6とウイメンズのトップ4
●特別イベントのヒートはランキング下位同士からの対戦となり、ウイメンズを例に挙げると、まずは4位と3位が対戦、勝ち上がった方が次は2位と対戦、最後は勝ち上がったサーファーがランキングトップと対戦で決定
●QSイベントはワールドチャンプ決定後の9月からスタートとなり、12月にトリプルクラウン開催のハワイで終了


リーク情報ということで信憑性に欠けると思われるので、スタブ誌はWSLで「Senior Vice President of Global Brand Identity」という肩書を持つデイヴ・プロダンに連絡を取り、以下の返答を受けたとのこと。

「ツアーカレンダーやワールドチャンプ決定プロセスにおけるエキサイティングな変革に向けて、我々のサーファーや主要出資者などと現在協議中なんだ。準備出来次第、詳細のリリースを楽しみにしてるよ」

このコメントを読む限り、変革に向けてWSLが動いていることは間違いなさそうですね。

ただし、簡単に事が運びそうもないほどの大変革。ワールドツアーは3〜8月のイベントは南半球、9〜12月のイベントは北半球なので、北半球のCTイベントは2月のハワイ以外はなくなることになります。

また、この点が最も重要なのですが、ワールドツアーが成り立っているのはサーファーがいてこそ。トップサーファーの大半が新たなフォーマットに納得行かず、WSLイベントには出場しないと反発すればWSLは折れるしかありません。

過去には、ケリー・スレーターがサーファーベースの新たなワールドツアー立ち上げの噂が立ち、ブルース・アイアンズといった人気フリーサーファーが、ケリーのワールドツアーなら参加しても良いなどと口にしたこともあったので、軽んじることはできませんので。

例年であれば、翌シーズンのツアー日程が発表されるのは11月。果たして、どのような着地点を見出すのか目が離せません。

参照記事:「So, This Is How The New WSL Format Looks

World Surf Movies
http://world-surf-movies.com

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