J-Bayで早くも『Billabong Pro』がON!!
2008-07-11 更新
R1が行なわれた現地時間の7月10日は4-6ftレンジの絵に描いたようなパーフェクトなライトブレイクに恵まれ、ビッグスコアが続出!
その中でもハイレベルな戦いだったのが、テイラー・ノックス(USA)、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)、ニック・ムスクロフト(AUS)のH7でしょう。
このヒートは序盤からテイラーとパーコの一騎打ち。特に後半の戦いは凄まじく、リードを握っていたテイラーが9.90で引き離すと、パーコがパーフェクト10をスコアして0.90差に!しかし、テイラーが最後の波でダメ押しの9.80を決めてトータル19.70でラウンドアップ!
最終的にこのヒートで笑ったのは二つの驚異的なスコアをまとめたテイラーでしたが、総立ちのギャラリー達はパーコにも大きな拍手を送っていました。
「信じられないくらい楽しいヒートだったよ。エキサイティング!パーコが乗った最初の波を見てたんだけど、素晴らしい波でオレの近くでバレルにも入っていた。その後すぐにアウトからセットが入って思い付いたんだ。オレもバレルに入っちゃおうかな~ってね(笑)」とテイラーは笑顔でコメント。
15年間のキャリアを持つテイラーは実に474ヒートをこなしていますが、その中でも今回のトータルスコアは最高記録。ちなみに15年間の内にワールドツアーでの優勝は一回も無く、トータル最高位は2001年の4位。ビッグカービングを得意とするテイラーにとって「J-Bay」は格好の舞台。玄人受けする彼のサーフィンは日本でもファンが多く、ライブ中継に釘付けになった人も多いのでは?
一方、10ポイントをとりながらも、バックアップが8.00と足らずに惜しくもルーザーズ行きになったパーコはこのイベントの1999年の覇者。次の対戦相手は、パーコよりも15年も前にこのイベントを制しているオッキーことマーク・オキルーポ(AUS)。前戦のフィジーに続いてワイルドカード枠での出場を果たし、「J-Bay」のフェイスに大きなトラックを刻んでいました。
そのオッキーをルーザーズに追いやったのは4戦中で3勝という圧倒的な強さを見せているケリー・スレーター(USA)。オッキーともう一人の対戦相手であるダイヤン・ネイブ(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んでの勝利。
「オッキーとのヒートは光栄さ。特にここではね。彼にはワイルドカードをとるチャンスがこれからもあると思うけど、常にこれが長年に渡って彼が輝いてきた場所の最後の戦いになるかも知れないと考えないといけない。」とケリー。
ケリーは1996年にこのイベントの優勝カップを初めて手にしてから、2003、2005年の計3個のカップを持ついわば「J-Bayマスター」。もしかしたら、5戦中4勝で早くも2008年のワールドタイトルに王手をかける可能性も十分にあります。
パーコのパーフェクト10には及ばなかったものの、R1を終了した時点で2番目のスコア9.93をメイクしたタジ・バロウ(AUS)は、ローカル・ワイルドカードのルーディー・パームブーム(ZAF)と トム・ウィタカー(AUS)を抑えてR3へ。パーコ、ケリーと同じくレギュラーフッターのタジは「J-Bay」を得意としており、昨年のタイトルホルダー。
「今のところタイトルを防衛出来そうかな。ケリーを倒すのは難しいから、心の中に秘めておくけど(笑)。計画通りに進めば出来ると思う。みんな燃えてるし、サーフィンも凄い。観客にとっては最高だよね。オレ達にはかなりハードだけど!」とタジは話していました。
前戦のフィジーで3位に入り、トータルレイティング4位まで上昇しているブラジリアンのエイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)は、このイベントでも好調さをキープ。注目のルーキー、ジョーディ・スミスと6日に終了したばかりのWQS6スター『Mr. Price Pro』で2位になったトラビス・ロジ-ズの南アフリカ勢らとの接戦を制して次の戦いに進んでいます。
その他にR3へジャンプアップした主な選手はCJ・ホブグッド、ブルース・アイアンズ、ミック・ファニングなど。
ネクストコールは現地時間11日の朝7時。日本時間の午後2時。ゴーサインが出れば、R2のH1、オッキーvsパーコという好ヒートからスタート。公式サイトではライブ中継も楽しめるので、ぜひアクセスしてみて下さい!
http://www.billabongpro.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images