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WQS6スター『US Open』終了!

2008-07-28 更新
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カリフォルニアのハンティントンビーチで開催されていたWQS6スター『Honda Men’s US Open presented by O’Neill』が現地時間7月27日に終了。
コンテスト期間中は南西のグランドスウェルと北西のウィンドスウェルによって前半は軽くヘッドオーバーサイズ。後半はサイズダウン傾向ながら十分なウネリが残りましたが、ファイナルデイに関しては風が悪く、コンディションは悪くなる一方...。
それでもビーチには足の踏み場が無い程の沢山のギャラリーが集まり、勝ち上がってきた選手達は世界トップレベルのサーフィンを披露していました。

そして、注目のファイナルはカリフォルニアのオックスナード出身のナサニエル・カランとフランスはハセゴー出身のティム・ボールのマンオンマン勝負。波数が少なく、4~5pt台のロースコアでの攻防の中、ファーストライドで6.33を出したナサニエルが接戦を制してメジャーイベント初優勝を決めました!
「興奮し過ぎちゃって何を喋って良いのかでさえ分からないよ!本当に勝ちたかったイベントだから凄い嬉しい。戦っている間は自分をクールに落ち着かせることを心掛けていたんだ。良いリズムをキープすることもね。」とナサニエルは満面の笑顔でコメント。

今回の優勝で15,000USドルと2,500ptを手に入れたナサニエルは、今シーズン序盤からトップをキープしていたパトリック・ガダスカス(USA)を退け、一気に首位の座に躍り出ました。
クオリファイ、つまり、来年のワールドツアー入りの条件はWQSの最終レイティングで上位15人に入ること。現時点でトップにいるナサニエルにとって残りのイベントでよっぽどのことが無い限り、クオリファイは確実でしょう。
「WQSの新しいリーダーになれたなんて凄い嬉しい!最高のサーファーの中でこれは相当タフなことだよ。一つ一つのコンテストを大事にしてヒート毎に集中することに努めている。あとはトレーニングの成果が出ているんだと思うよ。」とナサニエル。

ナサニエルは元ワールドツアーのメンバーで今はミュージシャンとして活躍中のティム・カランの弟。イベント中は弟をサポートするティムの姿も目撃されています。ちなみにティムとナサニエルの顔はそっくりのため、ナサニエルはティムに間違えられることが多いとか。「だから髪の毛を切ったんだよ(笑)」と話すその姿もティムにそっくり...。
29日から始まる『YUMEYA BILLABONG PRO TAHARA』にも来日する予定なので、ティムのファンの方はお間違えのないように!

前日に終了したウィメンズイベントのファイナルは、17歳のココ・ホーvs14歳のマリア・マヌエルというASPの歴史上、最も年齢が低い選手同士の戦い。スポンサーシードで出場したマリアは、QFでワールドツアーのカレントリーダー、ソフィア・ムラノヴィッチを倒し、続くSFではWQSのカレントリーダー、サリー・フィッツギボンズを抑えるという快進撃を続け、最後は同じハワイアンの友人ココに大差をつけて優勝。最近のウィメンズは19歳でワールドタイトルを獲得したステファニー・ギルモアを筆頭に、ワイルドカードながらすでにワールツアーで上位に顔を出している15歳のカリッサ・ムーアなど若い選手の活躍が目立っています。彼女達のサーフィンのレベルは日本人のメンズにも引けを取らないほど。チャンスがあったら、ライブ中継で彼女達のライディングをチェックしてみて下さい。

なお、今回も日本人プロの奮闘虚しく、R3まで勝ち上がった田嶋鉄兵が49位で最高位。田中樹はR2で3位敗退の97位。松岡慧斗、脇田貴之はトライアルのR2で敗退し、メインラウンドには届かず。ウィメンズでは谷口絵里菜、萩原水紀がR2止まり。橋本小百合がR1止まり。ロングボードでは瀬筒雄太がR1で敗退。尾頭信弘はR3まで残り、25位でフィニッシュしています。

『US Open』結果
1位 ナサニエル・カラン(USA)
2位 ティム・ボール(FRA)
3位 ブレット・シンプソン(USA)、ゲイブ・クリング(USA)

photo: ASP Covered Images