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CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』開幕!

2017-10-22 更新
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PHOTO: © WSL/Poullenot

素晴らしいコンディションに恵まれたフランス戦から一週間、ヨーロッパレッグのセカンドイベントCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』がポルトガル・ペニシェ「Supertubos」で現地時間10月21日に開幕。
8-12ftレンジの西北西〜北西ウネリがヒット。波が上がり始めで基本的にはまとまりなく難しい波ながら、そのポイント名の通り、いくつかの’スーパー’なバレルもあり、エキサイティングなオープニングデイ。
3人ヒートのR1から敗者復活戦のR2のH4まで進行しました。

今イベントを含めて残り2戦、今年のタイトルレースはフランス戦でトップの座を奪い返したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、2位に転落したジョーディ・スミス(ZAF)の二人にほぼ絞られてきましたが、WSLのアップデートによると可能性が残されているのは、この二人に加えてガブリエル・メディナ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)

ジョン・ジョンだけがポルトガルでワールドタイトルを確定させるチャンスを持っており、自身が優勝、ジョーディが9位以下。自身が2位、ジョーディが13位以下なら確定。
しかし、ガブリエル、オーウェン、ウィルコが優勝した場合は最終戦に持ち越し。
自身が3位以下の場合は他選手の条件に関わらず、最終戦に持ち越しになります。

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PHOTO: © WSL/Masurel
(ポルトガルでもジョン・ジョンの人気は圧倒的)

注目のジョン・ジョン、ジョーディは共にR1を1位通過してR3進出。
特に波の見極めが難しかったR1の前半、H6でジョン・ジョンは五十嵐カノア(USA)、ワイルドカードのメイソン・ホー(HAW)と対戦。

二人がほとんど波に乗れないような状況の中、一本目で波を確かめるように浅いバレルで4.00。
後半にはほぼクローズアウトと言えるようなワイドな波にビハインドピークからテイクオフ、スタンディングバレル(写真最上部)からシャットダウンする直前に姿を現して7.67。
危なげない勝ち方で2年連続のワールドタイトル獲得に向けて一歩前進しました。

「ここに戻って来れてとても興奮している。波も大きくなったし最高さ。あのバレルは少し’オフザウォール’のような感じの波だったね。波はちょっと予測不可能。大きな波が入っても乗るまではメイク出来るかどうか分からない類いなんだ。でも、間違いなく凄い良い波も入るので、今日は誰かが10ポイント出すんじゃない?」

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PHOTO: © WSL/Masurel

ジョン・ジョンのコメントにある通り、初日の「Supertubos」は’のるかそるか’で、判断は難しく、良い波と悪い波の差がハッキリしていました。

R1ではジャック・フリーストーン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)がエクセレントスコアをマーク。
その中でもミック(写真上)はクリーンなバレルでの9.00に6.50のバックアップスコアでトータル15.50のハイエストヒートスコア。
自国でのイベントで好成績が期待されているフレデリコ・モライスさえもコンビネーションに追い込んで圧勝。
後半にはセットをくらってサーフボードを折るハプニングもありましたが、この時点で大きなアドバンテージを持っていました。

「サーフボードを折ってしまってから時計を見たら残り7分だったから、もう一度アウトには戻れないと思ったね。本当に疲れた。パドルアウトしてラインナップにほとんど戻った時にセットをもろにくらったんだ。あれでサーフボードが折れてしまい、その後も3〜4本立て続けにくらったのさ。でも、楽しかったよ。パーコ(ジョエル・パーキンソン)のヒートを目の前で観戦して気合いを入れ、それが勝利に結び付いた。今日は何も期待せずにアウトに出て、全て良い方向に向かうことを願うしかないのさ」

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PHOTO: © WSL/Poullenot

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PHOTO: © WSL/Poullenot

フランス戦ではマーク・ラコマー(FRA)という「ジャイアントキラー」が誕生した今年のヨーロッパレッグ。
今回のワイルドカード、ヴァスコ・リビイロ(PRT・写真上)は2015年にエイドリアーノなどを倒して3位に入った経験もあるマークを上回る「ジャイアントキラー」
オーウェンとのR2ではバックドアカインドのバレルをメイク、ポケットに戻る美しいカットバックで9.37のハイエストスコア。
僅か2本のライディングでラウンドアップを決めています。

「良い感じでダブルアップしてくる波を見つけ、それを狙う戦略だった。オーウェンは大好きなサーファーの一人。彼には残って欲しかったけど、ヒートでは自分の仕事に専念してメイクすることが出来た。ここには自分を応援してくれる素晴らしいサポーターがいる。いつもの旅からホームに戻り、皆が見ている前でこんな大きな波で戦えるなんて夢みたいさ」

R2ではその他にガブリエル、エイドリアーノ、ルーキーのレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)が勝ち上がった一方、メイソン、フィリッペ、スチュアート・ケネディー(AUS)が敗退。
これでタイトルに絡んでいる8名の内、早くも2名が脱落。

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PHOTO: © WSL/Masurel

ネクストコールは現地時間10月22日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西〜北西ウネリが弱まりながらも続く予想。
オフショアでまとまり、グッドコンディションが期待出来そう!

WSL公式サイト





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