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WQS6スター『Buondi Billabong Pro』終了!マーは不戦敗!?

2008-09-01 更新
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ビッグスターイベントが続くWQSのヨーロッパレッグは2週続けて行なわれたフランスでの2戦を終え、スペインを挟んだ南側の国、ポルトガルへ移動。
現地時間8月26日にスタートしたWQS6スター『Buondi Billabong Pro』は31日にファイナルを終了し、オージーのフィリップ・マクドナルド(写真右)が頂点に立ちました!

フランスと同じ大西洋に面したポルトガルは、南北に長い地形で世界遺産を沢山持つ美しい国。もちろん、サーフィンも盛んでグッドスポットも豊富にあります。今回のイベントは首都リスボンから約1時間に位置するポルトガルで最も有名なサーフタウン「エリセイラ」を舞台に開催されました。

ファイナルは2ftのスモールコンディション。序盤にリードを握ったのは4.67と7.00を立て続けにメイクしたパトリック・ガダスカス(USA)。波数が非常に少なかったため、パトリックがこのまま逃げ切るかと思われましたが、6.50のスコアを持っていたフィリップが後半に8.00を叩き出して逆転に成功!この時点でパトリックに必要なスコアは7.51。ラスト数分にパトリックは続けて2本の波をキャッチするものの、フィリップには届かず、タイムアップ。二人合わせても10本という非常に波数が少ない厳しいファイナルを制したのはフィリップの方でした。
「オレのキャリアの中で2番手は良くあるんだけどね。ビッグイベントで優勝出来たなんて、ただ驚くばかりさ」とフィリップ。さらに「こんな小さい波でのコンテストは久しぶりだけど、優勝には変わりないから本当に嬉しい!最後は若い奴らがオレをやる気にさせてくれたんだと思う。週末は厳しい波になってしまい、タフなコンテストだったからね」とコメント。

29歳のフィリップはパワーサーフィンを武器とする典型的なオージー。波に恵まれたイベント前半は大柄な身体を生かして太いトラックを刻んでいましたが、ヒートが進むに連れてサイズダウンしたため、それに対応するサーフィンに切り替えていきました。さらにQF、SF、そしてファイナルと自分よりも体が軽い若い選手達とのマンオンマン対決は、豊富な経験を生かした戦い方を駆使。
SFではエネコ・アセロ(EUK)を相手に僅か0.07pt差でラウンドアップという危ない場面もありましたが、ファイナルでは快勝し、オージーらしい明るいスマイルで表彰台に立っていました。

2007年のASPワールドツアーでは成績不振のためにリクオリファイを果たせなかったフィリップ。今年はWQSからやり直していますが、年初は結果が出せず、低迷していました。しかし、前戦のホセゴーで9位。そして、今回は優勝を決めてギリギリながらクオリファイ圏内の14位までレイティングをアップさせています。
その件については、「年初はやる気になれなかったんだ。自分に余計なプレッシャーをかけたくなくて...。でも、良い結果を二つ残せたからドリームツアー復帰への可能性を考え始めているよ。まだいくつかの良い結果が必要だから、様子を見ながらだけどね」と話していました。

なお、フランスでの2戦で17位と25位に入って着実にレイティングを上げていた大野”マー”修聖は、このイベントにもエントリー。ファーストヒートのRound of 192は余裕のラウンドアップを果たしましたが、波が良かった影響で予想以上に早く進んだスケジュールを把握出来ず、次のRound of 144はヒートに参加しないまま不戦敗。他にも同じ失敗をしてしまった選手がいましたが、再ヒートは無く、煮え切らない終わり方に...。レイティングも57位から63位へとダウンしています。

また、先週末はWQSの他にもビッグイベントがヨーロッパで開催。ASPウィメンズワールドツアーの第3戦『Rip Curl Pro Mademoiselle』がフランスで行なわれ、2007年のワールドチャンピオン、ステファニー・ギルモア(AUS)がファイナルでレイン・ビーチリー(AUS)を抑えてオーストラリア・ベルズでの第2戦に続き、2連勝。トータルでもソフィア・ムラノヴィッチ(PER)を引きずり下ろし、トップに立っています。

『Buondi Billabong Pro』結果
1位 フィリップ・マクドナルド(AUS)
2位 パトリック・ガダスカス(USA)、
3位 ヘイター・アルヴェス、エネコ・アセロ(EUK)
5位 パトリック・ビーヴェン、ウイゴリー・ダンタス(BRA)、チェ・スタング(USA)、ティム・ボール(FRA)

photo: ASP Covered Images