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『Billabong Pipe Masters』終了! ジョン・ジョンが2年連続でワールドタイトル獲得!

2017-12-19 更新
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PHOTO:© WSL/Cestari

オーウェン・ライト(AUS)の感動的な復活劇から始まった2017年のワールドツアー。
J-Bayでは歴史に残る素晴らしいコンディションにフィリッペ・トレド(BRA)がネクストレベルのサーフィンで圧倒。その勢いがトラッセルズでも続き、フィリッペの評価が大幅に上昇したシーズン中盤。
トラッセルズの直後には来年のテストイベントがケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」で開催され、大成功。
タイトルレースではジョーディ・スミス(ZAF)が初のイエロージャージを手に入れ、南アフリカ出身の選手としては1977年のショーン・トムソン以来、実に40年ぶりのタイトルのチャンスが巡ってきたものの、後半のヨーロッパレッグで失速...。
変わって優勝はマーガレットリバーでの1勝のみながら、コンスタントに上位入賞を重ねたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がトップに立ち、ライバルのガブリエル・メディナ(BRA)がフランス、ポルトガルで2連勝して一気にタイトルレースに加わり、最終戦のハワイは実質この二人の争いになっていました。

残念ながら波に恵まれず、史上最悪のパイプマスターズと言われた今シーズンですが、それも自然を相手とするサーフィンコンテストの宿命。
現地時間12月18日、ジョン・ジョン、ガブリエル、両者共に残ったファイナルデイは公式4-6+レンジの北西ウネリに朝は弱いオフショア。
日中は北よりの風が吹き込み、不安定ながらバックドアのバレルは開いており、ここまで勝ち上がってきた選手は目を見張るスキルを披露。

「GO John John」のキャップ、Tシャツと旗を掲げた赤いジョン・ジョン応援団とブラジル国旗を手にしたガブリエル応援団でビーチは興奮の坩堝に。

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PHOTO:© WSL/Heff

ジョン・ジョン、ガブリエルのタイトル獲得のシチュエーションはリーダーのジョン・ジョンが有利で、ガブリエルは同じラウンドでの敗退が許されない緊迫した状況。
それが逆にガブリエルを奮い立たせ、パイプラインで7度の最多優勝記録を持つケリー・スレーター(USA)とのR5ではファイナルデイのハイエストヒートスコアをマークしてコンビネーションの圧勝。
プライオリティを利用してケリーにスコアを出させないために危険なドロップインをする勝利への執念も見せていました。

前日、ラインナップでマイクを持って実況を続けていたストライダー・ヴァシレフスキがガブリエルを’動物’のようだと表現していましたが、ファイナルデイでマイクを持ったシェーン・ドリアンに言わせると’野獣’だとか...。

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PHOTO:© WSL/Poullenot

一方のジョン・ジョンは先にR4を1位通過してQFに先回り。QFでは絶好調だった2014年のパイプマスター、ジュリアン・ウィルソン(AUS)が手こずる中、8ポイントを2本揃えて大勝。
次のヒートに登場したガブリエルの相手は2010年のパイプマスター、ジェレミー・フローレス(FRA)で、北よりの風が吹き込んだ難しいコンディション。
ロースコア止まりのガブリエルに対してジェレミーはバックドアで上手くバレルを抜けて7.33。この一本が決め手となり、ガブリエルは敗退。

この瞬間にジョン・ジョンのワールドタイトルが決定。
ケリーでさえ難しいと言っていた2年連続のタイトル獲得を25歳にして成し遂げることに成功しました。

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PHOTO:© WSL/Cestari

タイトル決定後、パイプラインの目の前の家の庭で応援団と共に喜びを分かち合っていたジョン・ジョン。
その中には彼を子供の頃から見続けてきたケリーの姿も。
インタビュアーのロジー・ホッジもその場所に出向き、家族や友人の目の前でのタイトル獲得の気分、ヨーロッパレッグでガブリエルが2連勝して追い上げてきたこと、まだ成し遂げていないマスターズでの優勝についてマイクを向けていました。

「ホームでのタイトル獲得は夢だった。ガブリエルも一緒にヒートを勝ち続けたことでナーバスになったよ。コーチのロスを始め、良いサポートを受けた素晴らしいシーズンになった。今年は厳しかったけど、楽しんだよ。自分自身について学び、プレッシャーと戦った。ポイントも近かったし、脅威だった。ガブリエルは特にパイプで強いしね。もうプレッシャーはないから、楽しんでやりたいよ」

ジョン・ジョン&ガブリエル。かつてのケリー&アンディのようなこの二人のライバル関係は来年以降も続く可能性が高いでしょう。
タイトル確定後、ジョン・ジョンとガブリエルは健闘を讃え合うようにハグを交わしていました。

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PHOTO:© WSL/Heff

タイトル確定後、ジョン・ジョンはSFでリクオリファイがかかっていたルーキーのイアン・ゴウベイア(BRA)を最後のバレルで倒し、ファイナルではタイトルの立役者となったジェレミーと対戦。
ちなみにジェレミーのSFの対戦相手は五十嵐・カノア(USA)で、今年もR4でケリーを倒すなど大活躍でした。

ファイナルは両者共に難しいバックドアのバレルをメイクして激しいバトル。ジョン・ジョンがリードした状態で後半を迎え、初のパイプマスターが目の前まで迫っていましたが、最後まで諦めなかったジェレミーは終了ホーンが鳴る直前にバックドアにテイクオフ、ディープなバレルに包まれてから両手を後ろに組んで姿を現し、ニード8.27のシチュエーションで8.33をスコア。
まるでドラマのような素晴らしい逆転劇で、ファイナルデイのもう一人の主役の座を手に入れました。

「冗談みたいだね。パイプマスターズのファイナルでジョン・ジョンと戦って勝つなんて。それも終了間際にパーフェクトなバックドアのバレルなんて理想的だね。このパイプマスターでは優勝しか頭に無かった。ストークしているよ。ジョン・ジョンやガブリエルには’おめでとう’と言いたい。彼らはネクストレベルさ。自分はバレルに入って勝つことが目標だった」

2010年、キーレン・ペローを倒して手に入れたパイプマスターの称号から7年後、2度目の栄冠を獲得したジェレミー。
今回の優勝でリクオリファイのギリギリにいたランキングも15位まで上げて来年もWSLファンを興奮させる激しいチャージを見せてくれそうです。

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PHOTO:© WSL/Cestari

ハレイワ、サンセット、パイプラインの3戦で争われるトリプルクラウンは、ハレイワで2位、サンセットで4位に入ったグリフィン・コラピントが北米の選手では1998年のケリー以来、カリフォルニアの選手としては史上初の快挙を成し遂げました。
グリフィンは今年のQSランキングトップで、来年はルーキーとしてツアーを回ります。
コロヘ・アンディーノと同じサンクレメンテ出身。スポンサーは「Billabong」ながら、カノアと同じ「Quiksilver」のスネークことジェイク・パターソンのコーチの元で「Snaketales」の動画にも度々登場。
まだあどけなさが残る19歳。今年のハワイでの活躍が本物なのか、数ヶ月後の2018年開幕戦が楽しみです。

なお、2018年のルーキーはグリフィンの他、ジェシー・メンデス(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、トーマス・ヘルメス(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ウィリアン・カルドソ(BRA)
その他、カノアとイタロが今イベントのポイント獲得でダブルクオリファイを決めたため、マイケル・ロドリゲス(BRA)、パドリック・グダスカス(USA)が繰り上げでクオリファイ。

一方、イアン・ゴウベイア(BRA)、ミゲル・プーポ(BRA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ジャック・フリーストーン(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、スチュアート・ケネディー(AUS)が脱落。
ビード・ダービッジ(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)は今シーズン限りで引退を表明して第二の人生を歩みます。

2018年のCTはケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」、バリ島・クラマス、ウィメンズでは南アフリカのJ-Bayが初めて加わり、フィジー、トラッセルズ、ウィメンズではポルトガルが無くなります。

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PHOTO:© WSL/Cestari

『Billabong Pipe Masters』結果
1位 ジェレミー・フローレス(FRA)
2位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
3位 イアン・ゴウベイア(BRA)、五十嵐カノア(USA)
5位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)

2017 Championship Tour
最終ランキング
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 59,600pt
2位 ガブリエル・メディナ(BRA) 53,700pt
3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 48,650pt
4位 ジョーディ・スミス(ZAF) 47,600pt
5位 マット・ウィルキンソン(AUS) 40,700pt

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト



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