Vans Triple Crownのファーストイベントを制したのは?
2008-11-23 更新
現地時間11月22日に全ての日程が終了し、タヒチ出身のミシェル・ボウレズが優勝を決めました!
このイベントはWQSで最もグレードが高い6スタープライムにもなっているため、トリプルクラウンの栄冠を求めているハワイアンの他にも世界中から多くのトッププロが集結。
更にワールドツアーからもミック・ファニング、タジ・バロウを始め、ジョエル・パーキンソン、ビード・ダービッジ、テイラー・ノックス、ジェレミー・フローレス、クリス・ワード、ミック・キャンベル、C.J・ホブグッド、カイ・オットンなどがエントリー。
また、ガーことブラッド・ガーラック、オッキーことマーク・オキルーポら、一時代を築いてきたヒーロー達の姿も見られるという豪華なイベントとなりました。
ファイナルデイのコンディションは、ノースショアにしてはミドルサイズの3-6ftレンジ。ハイスコアを出しやすいクリーンな波でしたが、ヒートによっては波数が少なく、苦い敗退を喫した選手も...。
4人ヒートのファイナルはケコア・バカルソ(HAW)が序盤の主導権を握りましたが、ミシェルが長いバレルをメイクして9.77をスコアして首位へ。後半には綺麗にバレルを抜けたジハード・コードル(BRA)が8.00を重ねて2位にアップ。ダスティー・ペイン(HAW)は波運に見離され、トータルでも4.67とロースコアのまま4位でフィニッシュしました。
「多分、セミファイナルはオレの人生最高のヒートだった。みんなバレルに入りまくって、叫びまくり~(笑) あれは凄かった!とても楽しかったし、グッドコンテストだったね」とミシェル。
ミシェルが戦ったセミファイナルのH1は最低でも14.07というファイナル以上のハイレベルなヒートとなり、ミシェルはパーフェクトに近い9.93を含む18.96という驚異的なスコアで1位通過を果たしました。
まだ22歳のミシェルは今イベントの優勝が自身のキャリアの中でベストな成績。3000ptと賞金15,000USドルを獲得し、WQSのトータルレイティング2位に大きくジャンプアップ!2009年のワールドツアー入りを確実なものとしています。
「ワールドツアー入りは大きな意味がある。オレがサーフィンを初めて以来の夢だったからね。ケリー、ロブのような全てのベストサーファーを見てきたよ。そして、これからは彼らと一緒にサーフィン出来るんだ!オレだけじゃなく、全てのタヒチアンにとって良い機会になるぜ!タヒチ来た~(笑)」と興奮気味に話していました。
2位に入ったブラジリアンのジハードも、今イベントで得たポイントで大きく人生を変えた一人。2008年にワールドツアー入りを果たしたジハードは、ラウンド3止まりの成績でトータルでも最下位に近い43位とリクオリファイの条件である27位以内には程遠い位置でしたが、WQSの方で5位までランキングを上げたため、来年もツアーを回れるようになったのです。
「今年は良い成績を残すのが本当に難しかったんだ。でも、ハワイに来てからオレの中の何かが変わり、2位という成績を残せた。とても嬉しいし、来年のワールドツアーは初心に戻って頑張るつもりさ」とジハードは自信に溢れた表情でコメントを残していました。
なお、日本からエントリーしていた田中樹、田嶋鉄兵はRound of 160を無事通過しましたが、次のRound of 128で共に4位敗退に終わっています。
同時開催となったウィメンズイベントでは16歳のカリッサ・ムーア(HAW)が優勝。4人ヒートのファイナルはローラ・エネバー(AUS)、ココ・ホー(HAW)の二人の17歳と36歳のベテラン、レイン・ビーチェリー(AUS)という新旧入り乱れての戦いでしたが、カリッサがメンズ顔負けのパワフルなライディングを披露して他を圧倒。トリプルクラウンのイベントでは最年少優勝という記録も更新しています。
Vans Triple Crownの第2戦『O’Neill World Cup』はサンセットビーチに舞台を移動し、11月24日~12月6日の期間に開催。6スタープライムに加えてWQSの最終戦にも重なるため、更に注目が集まりそうです。
『Vans Triple Crown 公式サイト』
http://triplecrownofsurfing.com(PC用)
『Reef Hawaiian Pro』結果
1位 ミシェル・ボウレズ(PYF)
2位 ジハード・コードル(BRA)
3位 ケコア・バカルソ(HAW)
4位 ダスティー・ペイン(HAW)
photo: ASP Covered Images