Vans Triple Crown第2戦『O’Neill World Cup』終了!
2008-12-05 更新
ファイナルデイはなんと!20-30ftレンジまでサイズアップ!歴史に残るような素晴らしいサンセットの波を制したのはフロリダ出身のC.J・ホブグッドでした!
サンセットの波は基本的にライトオンリー。波質にクセがあり、サイズ的に考えてもバックサイドの選手には不利なため、グーフィーフッターがこのイベントを制したのは1997年のマイケル・ロンメルシー以来(マイケルはその年のトリプルクラウンの勝者)11年振り。
「波はパーフェクトなサイズで本当にクリーン。ヒート中に特大のセットが1~2本は入っていたかな。クレイジーでヤバい波もあったさ」とC.J。
さらに「オレのサンセットでの経験なんて吹き飛んじゃう感じだった(笑)今回の優勝は、今までのワールドツアーでの優勝や、全ての栄光と並ぶね。ここで勝てるなんて想像もしてなかった。それだけ高いレベルのイベントってことさ」とコメント。
ファイナルは35分4人ヒート。アウトのピークに戻るだけでも時間が掛かるため、良いセットだけをセレクトして完璧にメイクするのがこの日の鉄則でした。C.Jはワールドツアーでの長年の経験を生かし、確実に8.5と6.5をスコアしてトータル15.00をメイク。3位のサンセットローカル、マーカス・ヒックマンが8.33。4位のジョーディ・スミスが2.86のトータルスコアだったと言えば、ファイナルでのC.Jの堅実さが分かるでしょう。
「サンセットは何が出来るかを示してくれる場所。ただサイコロを転がすだけ。アウトに出ると時に母なる自然は協力をしてくれる。しかし、コテンパンにすることだってあるんだ。4人の選手がアウトに出たけど、ヒート中に彼らを見ることは無かった。人と自然の戦い。サンセットのやりがいと魅力はそこなんだ」とC.Jは話していました。
ファイナルでC.Jと並ぶ強さを見せたトム・ウィタカー(AUS)は、トータル2.33pt差で惜しくも優勝を逃しましたが、インタビューに答える姿を見ると結果よりもパーフェクトなサンセットで戦えたことが嬉しかった様子。
「本当に本当に見事なサイズで、素晴らしくクリーンな波だった。まるで夢のようだったし、優勝したのと変わりない気分さ。波は大き過ぎるってこともなかったし、怖くもなかった。とても美しい1日で、オレが見たサンセットの中ではベスト!それにコンテストの最終日にこんな良いコンディションになるなんて本当に素晴らしいことだよ」と満足げにコメントを残していました。
Vans Triple Crownは全3戦のトータルポイントで決まりますが、第1戦の『Reef Hawaiian Pro』で優勝したタヒチ出身のミシェル・ボウレズが今イベントで早々と敗退したため、カレントリーダーはローカルのダスティ・ペイン。2位はC.J、3位はジョエル・パーキンソン。
なお、このイベントはWQS最終戦にも重なったため、2008年のトータルレイティングが決定。クオリファイ圏内の15位までを発表すると、1位から順にナサニエル・カラン(USA)、クリス・デヴィッドソン(AUS)、 ミシェル・ボウレズ(PYF)、ゲイブ・クリング(USA)、ジハード・コードル(BRA)、ジョシュ・カー(AUS)、ニック・マスクロフト (AUS)、デヴィッド・ウェアー(ZAF)、ケコア・バカルソ(HAW)、ティム・ボール(FRA)、グレッグ・エムズリー(ZAF)、ダスティン・バーカ(HAW)、ティアゴ・ピレス(PRT)、フィリップ・マクドナルド(AUS)、 ドリュー・コートニー(AUS)になります。
なお、13位のティアゴ・ピレス(PRT)はワールドツアーの方でも微妙な位置にいるため、『Billabong Pipeline Masters』の結果次第では16位のマーロン・リプケ(DEU)が繰り上がる可能性もあります。
大野修聖は53位で今シーズンをフィニッシュしました。
Vans Triple Crownの最終戦、並びにASPワールドツアー最終戦『Billabong Pipeline Masters』は12月8日からウェイティングに入ります。昨年同様、日本語でライブ中継が楽しめるので、期間中は公式サイトをコマメにチェックしてみては?
『Vans Triple Crown 公式サイト』
http://triplecrownofsurfing.com(PC用)
『O’Neill World Cup』結果
1位 C.J・ホブグッド(USA)
2位 トム・ウィタカー(AUS)
3位 マーカス・ヒックマン(HAW)
4位 ジョーディ・スミス(ZAF)
photo: ASP Covered Images