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「ASPワールドツアー2009年のメンバーと新ルール」

2008-12-19 更新
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世界中から選ばれた11のポイントで争われた2008年のASPワールドツアーは、ケリー・スレーターが6勝という前代未聞の圧勝で幕を閉じました。
注目のルーキーとしてメディアでも頻繁にピックアップされていたジョーディ・スミス、デーン・レイノルズの両者は、切り取って見れば良い場面もあったものの、総合的に見ると強さを発揮することが出来ず、最終的にはリクオリファイのギリギリラインという結果に終わっています。

また、今シーズンは不動のトップ5と言われていたミック・ファニングとアンディ・アイアンズの不調が目立っていました。ミック、アンディ共に結婚という人生の大きなターニングポイント(ミックは怪我も)があったにせよ、ファンにとっては残念なシーズンでしたね。

逆に予想以上の結果を残したのは、ブラジル戦で優勝して総合2位に入ったビード・ダービッジや、フランス戦で優勝して総合6位に入ったエースことエイドリアン・バッカンでしょう。両者共に派手さはありませんが、コンスタントにヒートを勝ち上がる力を年々身に付けており、サーフィンを見ていても安定感があります。更に経験を重ねればワールドタイトル獲得への道もそう遠くない話なのかも知れません。

激戦のWQSを勝ち抜いて2009年に新しくツアーの仲間入りをする選手の中に、ジョーディとデーンのような話題性がある選手はいませんが、ティム・カランの弟、ナサニエル・カランや、ジュニア時代に注目を浴びてから後に挫折を味わった「DAVO」ことクリス・デヴィッドソン、新基準のエアーを繰り出すジョシュ・カーなど、活躍が期待出来そうな選手がクオリファイを果たしています。
一方、ワールドツアー復帰に向けて奮闘していた2000年のワールドチャンピオン、サニー・ガルシアは後半戦の追い上げが足らず、残念ながらクオリファイ圏外でシーズンを終了しています。

なお、2009年はASPのルールが改正され、R2の敗者復活戦を止めて時間短縮を目指す方向になります。新ルールではR1を16人のトップシードを除いた32人でマンオンマンで戦い、敗退した選手は最下位が決定。勝ち上がった選手はR2に進み、トップシードの選手とR3行きをかけて勝負することになります。トップシードの16人は前年の1~10位までが一年間維持され、11位~16位までの6人は3戦毎に入れ替わります。
この新ルールはイベント毎に採用の有無がありますが、現時点では『Billabong』が主催する全4イベントが採用を決めています。

ワールドツアーのスケジュールも一部変更があります。例年だと開幕戦のゴールドコーストと次のベルズでのオーストラリアレッグを終えた後はタヒチ、フィジーの南太平洋レッグに繋がりますが、フィジーはキャンセルされ、タヒチの後は今まで10月下旬から11月上旬にかけて行なわれていたブラジル戦が6月下旬から7月上旬に移動。次の南アフリカへのアクセスを良くしてASPや選手達の負担を軽くすると共にブラジルのベストシーズンに合わせます。
スポンサー関係では『Boost Mobile』主催だったカリフォルニア戦が『Hurley』の主催に変わり、サーフィンブランドのトップ3と言われる『Billabong』『Quiksilver』『Rip Curl』に並びます。

WQSの方は『O’Neill』が主催のあえて寒い場所で行なう『Coldwater Classic』を5イベントに増やし、全て6スターか6スタープライムのビッグスターに。『Nike』が主催の『6.0 Lower’s Pro』も4スターから6スタープライムにグレードアップ。世界的な経済不況の波がサーフィン界にも押し寄せることが懸念されていましたが、発表されたスケジュールを見る限り、影響は無さそうです。

日本では7月28日~8月2日に伊良湖で行なわれる6スター『Tahara Pro』を皮切りに9月1日~6日(場所は未定)に3スター『Japan Pro Open』、9月16日~22日に福島・北泉Pで『Murasaki Pro Kitaizumi』、10月7日~12日に宮崎・小倉ヶ浜Pで『Hyuga Pro』が共に2スタ-で開催されます。

その他の詳細は公式サイトをチェックしてみて下さい!
http://www.aspworldtour.com/2008/(PC用)

photo: ASP Covered Images