『Rip Curl Pro』初日はヤングジェネレーションが活躍!
2009-04-07 更新
このイベントはASPの新たなフォーマットを利用。R1は昨年の17位以下の選手とワイルドカードを合わせた32人の選手がマンオンマンで戦い、勝ち上がった選手がトップシードの待つR2へ。敗者復活戦が無くなるため、従来のフォーマットよりも緊張感のある勝負と、時間短縮のメリットが期待出来ます。
コンテスト初日は3-4ftレンジの風の影響が入ったコンディションで進行。R1を戦った32人の選手の中で一番目立っていたのは、ハイエストスコアの9.70を含めた18.70というダントツのヒートスコアでワイルドカードのマット・ウィルキンソン(AUS) を下したジョーディ・スミス(ZAF・写真)でしょう。
20歳のマットと21歳のジョーディはジュニア時代の戦友。ヒート終了後のインタビューでは、「マットは大親友。昔、ここでやったジュニア時代のヒートに戻った感覚だったよ(笑) ここはオレが初めて海外でコンテストを戦った場所で、マットはその時の対戦相手。今日のオレ達のヒートは少し潮が引いて良い時間帯だった。インサイドの掘れ方はナイスだったね」とコメント。
マットよりも一足先にワールドツアーの仲間入りをしたジョーディは、2007年のWQSチャンピオンに加え、ビッグスポンサーも手に入れて世界中のサーファーから注目されている選手。某メディアでは自ら削ったサーフボードを乗る姿も取り上げられていましたが、コンテストに使用しているボードはトラクターのロゴでお馴染みの「JS」のノーマルボード。
「オレの一般的なボードは6’2 1/2。ベルズの場合はフェイスがあって厚い波だから、6’3 1/2のサイズも持ってきたよ。フラットで水抜けが良いのがベターなんだ。今朝サーフィンした時は潮が上げていて乗りにくい波だった。午後の潮が引いている時間帯に戦えて幸運だったね」とジョーディ。
ダミアン・ホブグッド(USA)とのR2にも注目しましょう。
ワイルドカードで出場しているオーウェン・ライト(AUS)は、ジョーディやマットより更に若い19歳。R1のH8でデーン・レイノルズ(USA)を抑え、次のヒートにコマを進めました。
「本当に嬉しい!彼に勝つためには早めに波に乗ってプレッシャーを与える必要があると思ったんだ。それが上手くいってバックアップスコアも手に入れることが出来たのさ」とヒートを振り返ったオーウェン。
ファーストウェーブで8.33をメイクしたオーウェンに対して、デーンは3.67のロースコアしか出せずにヒートが進行。最後にキャッチした波で6.83をスコアしたものの、オーウェンは5.17のバックアップスコアを重ねてこのヒートの主導権を握ったのでした。
「デーンは素晴らしいサーファーだよ。彼にはそんなに良くないアベレージな波を渡したつもりだったのに、6.8を出しちゃったんだ。彼は確実に強いコンペティターだから、このヒートを通過出来て本当にストークしている。オレは他のヒートを沢山見てたんだけど、早めにビッグスコアを出した選手が勝ち上がれる傾向にあると考えたんだ。だから、最初の波に集中して、それが良い結果に結び付いたんだ」とオーウェンは話していました。
次の対戦相手は同イベントのディフェンディングチャンピオン、ケリー・スレーター(USA) もし、負けたとしてもオーウェンにとって将来に向けての貴重な経験になることは間違いないでしょう。
その他にR1を勝ち上がった主な選手は、テイラー・ノックス(USA)、ダイヤン・ネイブ(AUS)、ミック・キャンベル(AUS)、ディーン・モリソン(AUS)など。
ネクストコールは現地時間4月8日の早朝7時、コンディションが良ければ7時30分にはR2のH1がスタートする予定です。日本と現地との時差はプラス1時間。
ライブ観戦もしやすいので、仕事の合間にチェックしてみては?
『Rip Curl Pro』サイト
http://live.ripcurl.com/?home(PC用)
photo: ASP Covered Images