『Billabong Pro』は大波乱!?カレントリーダーも入れ替わる!
2009-10-13 更新
現地時間10月5日にR1のH8までのスケジュールを消化した後、ウネリが途絶えてしまい、6日間もオフが続いていましたが、ようやく12日にコンテストは再開。
R1の残りヒートを近くのビーチ、ソペラナで行ない、ムンダカに戻ってR2の全てのヒートを終えました。
今イベントはムンダカの不安定な波を考慮して敗者復活戦無しの新フォーマットを利用。2ヒートを同時進行させるデュアルフォーマットも使い、限られたウネリを有効活用しています。
前半戦の勢いが衰えてしまったパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)は、スペインでも調子が取り戻せず、R2のH8でルーキーのドリュー・コートニー(AUS)を相手に敗退。
前戦が終了した時点で2位のミック・ファニング(AUS・写真)との差が僅か146pt差しかなかったため、次のヒートでミックがラウンドアップを果たした時点でカレントリーダーが入れ替わることに...。
今イベントを抜かすとあと2戦を残すばかりの2009年のASPワールドツアー。ここ数年はヨーロッパレッグでタイトルが決まってしまうことが多いのですが、今シーズンは最終戦のハワイまでその行方は分からなくなりそうです。
パーコとのヒートで大金星を上げたドリューは、「トップシードの選手はワールドタイトル獲得のために戦っているんだろうけど、オレはリクオリファイのために戦っているんだ。このイベントはオレにとって凄い重要。良い波に乗れて勝てたのは、最高に嬉しいよ。自信が持てたし、次のヒートも楽しみさ」とコメント。
現在38位のドリューは、このままだとリクオリファイの条件であるトップ27に入ることは出来ず、もう一度WQSからやりなおす必要があります。30歳という年齢から考えても、今イベントを含めて3戦で出来るだけ上位に食い込んで何とか踏ん張りたいところでしょう。
次のR3では現在16位のカイ・オットン(AUS)と戦います。
パーコとは対照的に後半戦に入って2連勝を上げて絶好調のミックは、デヴィッド・ウェアー(ZAF)を相手にコンビネーションスコアの圧勝でR3へ。
ヒート終了後のインタビューでは、「ワールドタイトルのことはまだ頭に無いよ。もし、タイトルが欲しいなら、目の前にある一つのヒートのことだけを考える。ヒートに勝つことだけに全てを集中させるのさ。まだ長い道のりだしね。ジョエルは悪い結果が重なっているけど、まだ僅差だし、最後まで分からないよ」といつものように堅実的なコメントを残していました。
H13に登場したケリー・スレーター(USA)は、ヒザの故障が心配されましたが、ジハード・コードル(BRA)と接戦の末、17.84のハイエストヒートスコアでラウンドアップ!
「もし、昨日コンテストが再開していたらサーフィン出来なかったよ。ホセゴー(フランス戦)の最後のヒートから海には入ってないんだ。ヒザを痛めていてね。靭帯が凄く張ってしまい、炎症していたのさ。2日前まで歩けなかったほどだった。昨日、抗炎症薬を塗ってから少し良くなったよ。フランスから真っすぐここに来て、海に飛び込んだ感じさ」とケリーは話していました。
その他にR3進出を決めた主な選手は、C.J・ホブグッド(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)、アドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)、タジ・バロウ(AUS)など。今イベントで2回の優勝経験があるボビー・マルティネス(USA)もハイスコアを叩き出してムンダカとの相性の良さを示していました。
ネクストコールは現地時間13日の午前7時30分(日本時間の13日午後2時30分)
公式サイトではライブ中継も楽しめます。
あと1日でファイナルまで進んでしまう可能性が高いので、お見逃しのないように!
『Billabong Pro』公式サイト
http://www.billabongpro.com/mundaka09/(PC用)
photo: ASP Covered Images