非会員上部PR枠用
 

ワールドツアー第8戦『Billabong Pro』終了!

2009-10-14 更新
1255494943_2009wqcspfad
不安定な波に悩ませられることが多いスペイン・ムンダカでのイベントですが、今シーズンも例外では無く、敗者復活戦無しの新フォーマットと2ヒートを同時進行させるデュアルフォーマットを駆使して何とかファイナルまでの日程を終了。

現地時間10月13日にメイン会場のムンダカよりも安定していたソペラノでファイナルデイを迎え、ブラジリアンのアドリアーノ・デ・スーザがツアー初優勝を決めました!
「今はこの嬉しさを表現出来る言葉は見当たらない。ASPワールドジュニアチャンピオンシップとWQSのタイトルを獲得して以来、オレはこの1勝のために頑張っていたんだ。ここムンダカでやっと勝利を手にすることが出来た。とても豊かな文化を持ち、サーフィンを愛しているこの土地は本当に素晴らしいよ。オレの人生の中で最高にスペシャルな一日さ」とアドリアーノは高ぶる気持ちを抑えながらコメント。

まだ22歳のアドリアーノのここまでのキャリアを振り返ると、まさにエリートそのもの。
ジュニアでは最高の栄誉となるASPワールドジュニアチャンピオンシップを2003年に勝ち取り、2005年にはWQSのトップに立って2006年からツアーの仲間入り。この時の年齢はなんと!19歳。
ルーキーイヤーを含めて2年は苦戦したものの、3年目の2008年にはトータル7位に入り、今シーズンは初戦のゴールドコーストと第4戦のブラジルで2位、そして念願の優勝を果たしたのです。

「今回のイベントは難しいコンディションだったけど、その中でもベストな波でサーフィン出来たと思う。DAVOは強い選手だし、かなり長い間、勝利を追いかけている。彼がセミファイナルでC.Jを敗った時、これは凄い戦いになるなと感じたんだ。誰よりもベターな波に乗れたのが、今日の勝因さ」と「DAVO」ことクリス・デヴィッドソン(AUS) とのファイナルと今イベントを振り返ったアドリアーノ。

トータルレイティングも6位から3位にアップさせ、ワールドタイトルも射程範囲内に入ってきました。
この件については、「今のところワールドタイトルについては考えてないかな。とりあえず、この勝利を噛みしめたいね。何と言ってもオレのキャリアで最大の勝利だし、大きな自信を持って次のイベントに望むよ」と話していました。

惜しくも優勝を逃したDAVO。彼もまたジュニア時代に活躍してメディアからも注目を浴びていましたが、私生活やスポンサーとのトラブルなどで一度は一線から姿を消して、数年の苦労を乗り越えて復活を果たした選手。
ここまで良い成績を上げられず、低迷していましたが、今回の2位でリクオリファイ圏内の20位にレイティングをアップさせています。

なお、前半戦に3勝を上げて独走態勢に入っていたパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)は後半戦に入ってから3戦連続で17位となり、足踏み状態。カリフォルニア、フランスで2連勝、スペインで9位になったミック・ファニング(AUS)がパーコを逆転してカレントリーダーに立っています。
但し、その差は僅か44pt。計算上では6位のケリー・スレーター(USA)くらいまではワールドタイトルの可能性が残されていると言えるでしょう。

次の第9戦は、毎年開催地が変わるツアーの目玉的なイベント『Rip Curl Pro Search 』 今シーズンはポルトガルのペニチェで10月19日~28日に行なわれます。
条件が揃えばハワイのパイプラインに似た極上の波になるそうです。
タイトル争いはもちろん、その波のクオリティにも注目しましょう!

ASPワールドツアー第8戦
『Billabong Pro』結果
1位 アドリアーノ・デ・スーザ(BRA
2位 クリス・デヴィッドソン(AUS)
3位 C.J・ホブグッド(USA)、ケリー・スレーター(USA)
5位 ビード・ダービッジ(AUS)、ドリュー・コートニー(AUS)、フレッド・パターチア(HAW)、タジ・バロウ(AUS)

photo: ASP Covered Images