非会員上部PR枠用
 

CT第6戦『Corona Open J-Bay』2日目 サメ騒動とパーコの活躍

2018-07-04 更新
201874pa
PHOTO: © WSL/Cestari

現地時間7月3日、南アフリカの「J-bay」で開催中のCT第6戦『Corona Open J-Bay』はコンテスト2日目を迎え、R2のH3から再開。
昨年もヒートを中断させたサメの出没が再びありながらも2015年のミック・ファニングのシャークアタック以来、厳重になった安全対策により一時中断しただけで再開。
前日に入った南南西ウネリによって公式4-6ftレンジのグッドコンディションに恵まれ、R2の全てのヒートとR3の4ヒートが進行。

この日の主役はイベント開幕直前に今シーズン限りでの引退を表明したパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真最上部)

ジョエル・パーキンソンが今シーズン限りで引退を表明

前日のR1、1位通過でR3進出を決めていたパーコはミシェル・ボウレズ(PYF)と対戦。
「J-bay」で2度のタイトルを獲得している彼のスタイルは優雅。カービングとディープなバレルで9.37のハイエストスコアをマークして対照的なパワーサーフィンのミシェルを抑えていました。

「昨日、引退を告げてから肩の荷が下りた感じ。今日のような良い波で残りのシーズンも戦いたいね。この場所は常に大好きな一つ。自分にとって「J-bay」は大きな意味があるのさ。ここでキャリアがスタート、ワイルドカードで出場して優勝。’サーフィンワールド’で一躍脚光を浴びた。いつも素晴らしい関係にあるこの波、最後の年となる今回は本当に特別さ。もし、優勝出来たら、それはかけがえのないものになる。もし、優勝出来たらすぐに引退するよ」

1999年、18歳の時にワイルドカードとして「J-bay」のイベントに出場して優勝。
2009年に2勝目。
2012年にはワールドタイトルを獲得、ワールドツアーでは欠かせない人物だったパーコも、もう37歳。
人生はまだこれからですが、アスリートとしては引き際と言えます。

次のR4ではジョーディ・スミス(ZAF)、コナー・コフィン(USA)と対戦。
ある意味芸術的でもある「J-bay」の彼らのサーフィンをお見逃しないように!

201874j
PHOTO: © WSL/Cestari

「J-bay」での最多優勝記録はケリーとミックの4度。
2番目の記録、2度の優勝経験を持つのはパーコと自国のジョーディ(写真上)の二人。
すでに引退しているミック、今年で引退するパーコ、来年一杯での引退を宣言したケリー。
今後記録を塗り替える可能性が一番高いジョーディは、R2でケリー、R3でトーマス・ヘルメス(BRA)に勝利。
3度目の優勝に向けて順調に進んでいます。

「このイベントでの優勝は今年最も目指していることなんだ。今までで最も気分が良い。ホームでリラックスしているし、何でも可能な気がするんだ。今年はタイトルにも絡んでいないし、プレッシャーが無いのも良いね。ただホームでのイベントを楽しんでいるよ」

開幕戦から3戦連続で13位、バリ島では3位、5位と調子を上げてきたものの、ランキング8位のジョーディ。
今年は上位の選手にも成績に波があるので、まだ分かりませんが、前半からタイトルレースを争っていた昨年と比べると明らかに厳しいシーズンを送っています。

ちなみにケリーは前日の短いサーフボードからノーマルな長さに変えて調子を取り戻していましたが、チャンスだったバレルを抜けられず、怪我から復帰後初のイベントを最下位で終えることに...。
今年は怪我によるワイルドカードで出場しており、現在怪我で欠場が続いているカイオ・イベリ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がこのまま復帰出来ないとなるとケリーは自力でのリクオリファイが必至。
次のタヒチ戦はケリーが最も得意とするイベント、その後には自身のサーフランチが控えているため、この二つで結果を残したいところでしょう。
この後、すぐにタヒチに向かうとインタビューで話していました。

201874m
PHOTO: © WSL/Tostee

6戦中5戦でワイルドカードを与えられるという異例の待遇で現在ランキング7位のマイキー・ライト(AUS・写真上)
初の「J-bay」との相性もまずまずで、R2では8.27をスコア。同じ「Quiksilver」のチームメイト、ジェシー・メンデス(BRA)を倒し、次のR3ではグリフィン・コラピント(USA)と対戦します。

「私達は本気で勝ちを狙っていたし、最高の波を捕まえるというゲームプランも一緒だったのさ。勝てて嬉しいよ。今年の主な目標は与えられた機会を最大限に活かすこと。そのために努力して報われているよ」

兄のオーウェンよりもランキングが上のマイキー。
次のタヒチ戦以降はまだ不明ですが、QSの方でも現在3位とクオリファイ圏内にいるため、来年のツアー入りの可能性は高いでしょう。

ネクストコールは現地時間7月4日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリが続き、風も合う予報。
5日の午後に大きな南西ウネリが入ることが予想されており、この日をファイナルデイと想定してイベントは進行していきそうです。

なお、今イベントからライブ中継がWSL公式Facebookでの配信(モバイルはWSL公式アプリから視聴可能)に移行。
パソコンで公式サイトにアクセスした際に視聴出来なかったトラブルは解消されたと発表があったので、Facebookのアカウントが無くてもライブ中継を楽しめるようになりそうですが、見逃したくない方はモバイルのWSL公式アプリ、WSL公式Facebookでの視聴を優先させた方が確実でしょう。

WSL公式サイト


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。