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CT第6戦『Corona Open J-Bay』終了!フィリッペ・トレドが2年連続優勝!五十嵐カノアは3位!

2018-07-06 更新
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PHOTO: © WSL/Cestari

1999年、ワイルドカードで出場して優勝。以後、20年近くに渡ってワールドツアーの主役を務めていたパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)の今シーズン限りの引退宣言から始まった2018年のCT第6戦『Corona Open J-Bay』
歴史に残る素晴らしいコンディションだった2017年と比べると今年の「J-bay」はアベレージの波、ファイナルデイに関してはクライマックスにかけて風の影響も入ってしまいましたが、世界のトップサーファーのパフォーマンスは圧倒的。

ウェイティングピリオド初日からノンストップの4日間、現地時間7月5日に迎えたファイナルデイで最後に笑ったのはフィリッペ・トレド(BRA)でした!

「2年連続の優勝、常に見てきた夢が現実になった。昨年のような特別なことは無かった今年の「J-bay」だったけど、再び良い波に恵まれた。神、イエス・キリストに感謝したい。サポートしてくれた家族や皆にも感謝するよ。とても祝福されていると感じさ」

合計8つの10ポイント、フィリッペ自身も10ポイントを2本出した昨年。
今年は10ポイントが1本もありませんでしたが、フィリッペは5本の9ポイントをマーク。
ハイエストスコアのトップ10の内、半数を独占して数字的にも優勝に値する活躍でした。

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PHOTO: © WSL/Cestari

まだ23歳のフィリッペの強さは優勝した全てのイベントでピークを最後に調整する能力が他の選手より長けていること。
過去、7度のファイナル進出で全て優勝。
今イベントでも早いラウンドは目立たない存在でしたが、QFから始まったファイナルデイはガブリエル・メディナ(BRA)との対戦でプログレッシブなエアリアルをメイクして9.33。
五十嵐カノア(JPN・写真下)とのSFではマニューバーオンリーで9ポイントを2本。フルレールのパワフルなライディングは圧倒的で、5本の9ポイントの内、3本を揃えていました。

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PHOTO: © WSL/Cestari

「ファイナルデイはスイッチが入るんだ。今やらずにいつやるんだ?って気持ちで全てを注ぐ。リスクをとって大きなことをやるか、それとも今すぐ家に帰るか、’Go big or go home’が常にファイナルデイの自分の戦略。それが一番簡単だし、今日も実行した。ファイナルは1位か2位なだけで敗者にはならない。だから波の上で思いっきり大きなことをやったよ。それが本気でトレーニングに集中している理由さ。イベントを通して素晴らしいサーフィンをしてビッグネームを倒して勝ち上がってきたウェイドとファイナルで再対戦、プレッシャーになったね。優勝出来てストークしているし、みんなに感謝したい」

ブラジル戦に続き、今シーズン2度目の優勝でカレントリーダーの座をジュリアン・ウィルソン(AUS)から奪い、イエロージャージを獲得。
フィリッペの強さに加え、ベルズ、クラマスではイタロ・フェレイラが優勝、ウルワツではウィリアン・カルドソが優勝とすでに終了している6戦の内、開幕戦を除くと全てブラジリアンが優勝とブラジリアン・ストームは強い勢力を持続。
まだ優勝はないものの、ジリジリとランキングを上げているガブリエル・メディナ(BRA)も怖い存在です。

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PHOTO: © WSL/Cestari

パワーサーフィンが映える「J-bay」の波でコナー・コフィン(USA)、2度のイベントチャンピオン、ジョーディ・スミス(ZAF)を僅差で倒してブラジル戦に続き、2度目のファイナル進出。
最後はまたしてもフィリッペに負けてしまったウェイド・カーマイケル(AUS)ですが、今回の2位で一気にランキング6位まで浮上。
粒揃いのルーキーの中でトップに立っています。

「今年は良い結果を期待していなかっただけに本当に嬉しいね。今はサーフィンの改善に取り組んでいるんだ。それは楽しいことだし、今後も続けるつもりさ。ツアーでは全ての時間を楽しんでいる。手厚いサポートをしてくれた皆に感謝するよ。非現実的なこの場所が大好き。ホームの波に乗っている感じで最高なんだ」

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PHOTO: © WSL/Tostee

ツアーで一番の髭がトレードマークのウェイド。
マット・ウィキンソン、エイドリアン・バッカン。過去にはシェーン・パウエルも輩出したオーストラリア・セントラルコーストのアヴォカビーチ出身。
スポンサーに恵まれない時期もありましたが、今やルーキー・オブ・ザ・イヤーの筆頭。
シーズン後半の活躍も楽しみです。

なお、今年から加わったウィメンズイベントは翌日の7月6日からウェイティングピリオドがスタート。
メンズはタヒチに舞台を移し、8月10日〜21日にCT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』が開催されます。

オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると現地時間7月6日は南南西ウネリが弱まる傾向となり、オンショアの予想。
次のウネリが入るのは来週中盤。
初日からスタートするか、次のウネリを待つのか?
ファーストコールは朝7時45分(日本時間同日午後2時45分)

今イベントからライブ中継がWSL公式Facebookでの配信(モバイルはWSL公式アプリから視聴可能)に移行。
Facebookのアカウントが必要なのでご注意を!

『Corona Open J-Bay』結果
1位 フィリッペ・トレド(BRA)
2位 ウェイド・カーマイケル(AUS)
3位 ジョーディ・スミス(ZAF)、五十嵐カノア(JPN)
5位 コナー・コフィン(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)

2018 Men’s Championship Tour
『Corona Open J-Bay』終了後のランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA) 35,900pt
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 31,960pt
3位 ガブリエル・メディナ(BRA) 25,685pt
4位 イタロ・フェレイラ(BRA) 25,415pt
5位 ジョーディ・スミス(ZAF) 21,910pt

WSL公式サイト




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