『Rip Curl Pro Search』メンズ&ウィメンズ共に終了!
2009-10-31 更新
今シーズンはヨーロッパの最西端、ポルトガルで開催され、現地時間10月28日に全ての日程を終了。
舞台となったペニチェの「Supertubos」は、R3~QFが行なわれた前日と比べるとサイズダウンして不安定なコンディションでした。
ファイナルはカレントリーダーのミック・ファニング(AUS)とツアーの伏兵、ビード・ダービッジ(AUS)が対戦!
ハイスコアが出ない静かな展開の中、ミックが手堅く6t台を二つまとめて今シーズン3度目の優勝を決めました!
「昨日はオレの人生の中でもベストと言えるほどの素晴らしい戦いが出来たけど、今日はサイズも波質も悪化したから気持ちを切り替える必要があった。この夏のホームのコンディションに似ていたから、お手の物だったけどね。最初に良いスコアを出して、後はビードの側でマークして乗らせない基本的な戦法が有効的だったのさ」とミック。
今回の優勝でタイトル争いをしているパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)との差を広げ、もしも最終戦のファーストラウンドで敗退してもパーコが3位以上に入らなければ、ミックのワールドタイトルが確定します。
「ワールドタイトルを賭けてパイプラインで戦うなんて、夢みたいだね。超楽しみ!とりあえず、ホームでしばらく息抜きしてそれからパイプに備えるよ。今回のような大きなバレルで戦えれば最高さ」と笑顔で話していました。
決戦の時は12月8日~20日にオアフ島・ノースショアのパイプラインで開催される『Billabong Pipeline Masters』。11月中旬からは一年の締めくくりとも言えるトリプルクラウンもスタートするので、注目しましょう!
R2でケリー・スレーター(USA)を倒して快進撃を続けていたワイルドカードのオーウェン・ライト(AUS)は、QFで鼓膜を破り、首を中心に関節にも負傷。本人はSFをヘルメット着用で出場する気でしたが、ドクターストップがかかり、欠場することに...。
来年はワイルドカードではなく、正式なツアーのメンバーになることが決まっているオーウェンはまだ19歳。すでにリップカールとの5年契約も済ませており、未来の中心人物になる可能性も十分に秘めています。ルックスも良いので、特に女子は注目してみては?
なお、同時開催のウィメンズはルーキーのココ・ホー(HAW)がチェルシー・ヘッジス(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んでワールドツアー初優勝!トータルでも3位にランクアップしています。
「やっぱり、1位は気持ち良いわね!私はトロフィーが好きなのよ。あまり考え過ぎないように今年は過ごしているけど、シーズンの頭に定めた目標は、全てのイベントでQFより上、最終的にトップ5に入ること。それを成し遂げるために全力で努力しているわ」とあどけない表情でインタビューに答えていました。
ハワイのレジェンドサーファー、マイケル・ホーの血統を受け継いでいるココは18歳。一気に平均年齢が下がった今シーズンのウィメンズツアーの中でも最年少の選手です。
残りの3戦の成績次第ではワールドタイトルも十分に狙える位置にあり、もしも達成出来れば2007年に当時19歳だったステファニーがルーキーでASP史上初のタイトルを獲得した記録を上回ることになります。
カレントリーダーのステファニー・ギルモア(AUS)と2位のシルヴァナ・リマ(BRA)の牙城を崩すのは容易ではありませんが、しっかりとボトムを使ったライディングは二人にひけをとらず、成長力というプラスαの武器もあります。
一緒にツアーを回っている父マイケルの存在も他の選手には無い強みと言えるでしょう。
ASPワールドツアー第9戦
『Rip Curl Pro Search』結果
1位 ミック・ファニング(AUS)
2位 ビード・ダービッジ(AUS)
3位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)
5位 ジョーディ・スミス(ZAF)、ボビー・マルティネス(USA)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ティム・レイズ(USA)
ASPウィメンズワールドツアー第4戦
『Rip Curl Pro Search』結果
1位 ココ・ホー(HAW)
2位 チェルシー・ヘッジス(AUS)
3位 ロザンヌ・ホッジ(ZAF)、シルヴァナ・リマ(BRA)
5位 メラニー・バーテルス(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS) 、ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
photo: ASP Covered Images