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ウィメンズCT第6戦『Corona Open J-Bay』終了!

2018-07-14 更新
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PHOTO: © WSL/Cestari

フィリッペ・トレドが2年連続優勝を決めた今年のCT第6戦『Corona Open J-Bay』
メンズのファイナルデイの翌日に開幕したウィメンズはR3以降を残してレイデイが続いていましたが、1週間後の現地時間7月13日に再開され、一気にファイナルまで進行。
公式4-7ftレンジとメンズよりもビッグサイズの「J-bay」は18年ぶりに復活したウィメンズイベントを歓迎するようなパーフェクション。

今年の「J-bay」では当たり前のようになっていたサメの出没による中断があった一方、イルカの大群が頻繁に波と戯れるなど、この場所ならではの自然との対話はサーフィンコンテストの醍醐味でもあり、何より彼女達のライディングが素晴らしく、ウィメンズ史上に残るような感動的な一日でした。

QFでは「J-bay」で難しいとされているバックサイド、グーフィーフッターのブロンテ・マコーレー(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)が往年のオッキーを思い出せるようなパワフルなターンを披露してギャラリーを魅了。
ブロンテはステファニーと同スコア、シングルスコアが勝ったステファニーに軍配が上がったものの、ウルワツから2戦連続の5位。
タティアナはイベントのハイエストスコア9.77をマーク。全ての動きが完璧で、10ポイントを出したジャッジもいたほどでした。

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PHOTO: © WSL/Cestari

ファイナルはタティアナをSFで倒したステファニー・ギルモア(AUS)、カレントリーダーのレイキー・ピーターソン(USA)の対戦。
今シーズン共に2勝しているライバルの直接対決は潮回りでのコンディションの変化に上手く対応したステファニーが安定したスコアメイクで優勝。
ベルズ、ブラジルに続いての今シーズン3勝目、CT通算29勝目を決めて再びトップの座に返り咲き!

「今までこの場所に来なかったのが不思議だわ。以前からずっと「J-bay」とは特別な関係にあると感じていたの。この幻想的な場所で思いっきり楽しんだわ。力強く完璧な波。朝日に夕日、イルカ達...。この場所では永遠に続くのね。全てに感謝したい」

今シーズンは2年連続でワールドタイトルを獲得したタイラー・ライト(AUS)が不調で、今回はインフルエンザで欠場。
実質、タイトルレースはステファニーとレイキーの一騎打ちになっています。
その二人がファイナルで対戦したのはブラジル戦に続き、2度目。今回もステファニーが勝負に勝ち、トップが入れ替わると同時にその差も少し広げています。

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PHOTO: © WSL/Tostee

「一週間待って素晴らしいコンディションに恵まれた。全員にとって重要な一日だったわ。この波で全ての選手が最高のパフォーマンスを披露。私とレイキーは僅差だったし、ここで勝つことが重要だった。ワールドタイトルに大きな一勝。本気で狙うわよ」

2007年、19歳のルーキーイヤーでワールドタイトルを獲得してから2014年までの間に6度のタイトルを獲得したステファニー。
翌年以降は怪我の影響などもあり、ライバルのカリッサやタイラーにタイトルを奪われていましたが、2017年には2勝と復活の兆し。
そして、今年は長い間ファンが待っていた強いステファニーが戻ってきました。

「これがスポーツの全て、私は戦うのが大好きなの。プレッシャーの中での挑戦に自分自身を見つける。相手と戦いながらも自分と戦っているの。あの舞台で落ち着いて立ち向かうことが出来る?と自分に問いかける。これがスポーツと競争の魔法よ。再びトップに立てて嬉しい。長い間ツアーにいて沢山優勝しているけど、まだこの瞬間が大好き。レイキーはイベントの度に強くなっている。だから、まだ戦いは終わってないわ」

スコア的に見るとステファニーは8ポイント止まりでしたが、そのスタイルは「J-bay」に最も合っており、数少ないバレルもメイク。
彼女が描くラインは誰よりも芸術的でした。

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PHOTO: © WSL/Cestari

開幕戦のゴールドコースト、バリ島のクラマスで優勝。
2012年から6位止まりだったレイキーが今年は初のワールドタイトル獲得に近づいています。
パワフルな「J-bay」の波でも彼女のサーフィンは圧倒的、SFまでは試合運びも完璧でした。

「今日は素晴らしい一日だった。WSLが待ったおかげでこの波に乗ることが出来たのよ。この美しい波を譲ってくれたローカルにも感謝したい。こんな良い波を目の前にして一日ビーチで観戦しなければいけない心境は辛かったでしょう。今年はとても楽しく過ごしているわ。表彰台に上がれるなんて夢みたい。今年はステファニーと私でトップを奪い合っている。残り半分はもっとエキサイティングするわよ」

レイキーにSFで敗れたビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)は自国のイベントにワイルドカードで出場。
最後はリズムを崩したものの、このイベントの成功に大きく貢献しました。

ちなみにメンズのイベント終了後も何人かの選手は残っており、五十嵐カノアが珍しくMCルームに滞在。
現地の『F+』のつのだゆき編集長のリポートによるとケリー・スレーターもフリーサーフィンを楽しんでいたようです。

ウィメンズCTの次の舞台はカリフォルニアのハンティントンビーチ。
第7戦『Vans US Open of Surfing』は7月30日〜8月5日に開催。
メンズのQS10,000も併催されるため、この期間は多くのCT選手がカリフォルニアに集結します。

『Corona Open J-Bay』結果
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 レイキー・ピーターソン(USA)
3位 ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
5位 ココ・ホー(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、セージ・エリクソン(USA)

2018 Women’s Championship Tour
『Corona Open J-Bay』終了後のランキング
1位 ステファニー・ギルモア(AUS) 45,575pt
2位 レイキー・ピーターソン(USA) 43,430pt
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ((BRA) 35,245pt
4位 ジョアン・ディファイ(FRA) 27,050pt
5位 タイラー・ライト(AUS) 26,190pt

WSL公式サイト




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