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CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』開幕! フィリッペが活躍した一方、ジュリアンが敗退!

2018-08-13 更新
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PHOTO: © WSL/Poullenot

2Xのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ケリー・スレーター(USA)が怪我で戦列を離れ、ブラジリアンが支配している今年のワールドツアー。
全11戦中の内、6戦が終了して残るは5戦。
タイトルに最も近いのはブラジル、南アフリカで優勝、5位が3度とコンスタントな成績を重ねているブラジリアンのフィリッペ・トレド。
2位のジュリアン・ウィルソン(AUS)とのポイント差は4.000と離れていませんが、ジュリアンはすでに2度の13位を重ねており、最終的に11戦中上位9戦のポイントで調整されることを考えると今の数字以上にフィリッペが有利な展開です。

そのフィリッペが初のワールドタイトルを獲得するための課題は苦手なレフトのバレルを克服すること。

今年はフィジーが無いため、タヒチのチョープーとハワイのパイプライン。

逆にこの二つをクリアすれば来年以降も他の選手にとって脅威の存在になり得るでしょう。
「J-bay」での2連覇の後、フィリッペはカリフォルニア・ハンティントンビーチでの『Vans US Open of Surfing』をスキップしてタヒチへ移動。
黙々とトレーニングを重ねることに...。

現地時間8月12日、昨年までのメインスポンサー「Billabong」が抜けたCT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』が開幕。
残念ながら、昨年と同じくウェイティングピリオド中は期待が出来ない予報のため、リアルな・チョープーでの戦いはお預けになりそう。
初日は朝のコールの時点で公式4-6ftレンジ。日中はサイズアップ傾向となり 、バレルとアクションのコンビネーション勝負。
恐らく、最短の3日間でイベントを終わらせるために一気にR2のH3まで進行しました。

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PHOTO: © WSL/Cestari

3人ヒートのR1ではカレントリーダーのフィリッペ・トレド(写真最上部)を始め、イタロ・フェレイラ(写真上)、ガブリエル・メディナ、エイドリアーノ・デ・ソウザとブラジリアンのトップ選手が揃ってラウンドアップ。
『Vans US Open of Surfing』で怪我をして途中棄権していたイタロは100%の状態まで回復していないものの、上手くカバーしていたようです。

その他、エゼキエル・ラウ(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)、コロヘ・アンディーノ(USA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コナー・オレアリー(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)
ローカルのミシェル・ボウレズは返り咲き組のキアヌ・アシング(HAW)、五十嵐カノア(JPN)を完璧に抑えて勝利。
「J-bay」で今シーズン限りの引退を表明、最後のチョープーとなるジョエル・パーキンソン(AUS)はディフェンディングチャンピオンのジュリアン・ウィルソン(AUS)との激しいマッチアップの末に僅か0.96ポイント差でR3進出。

「今日は小波だけど、良いバレルも入るよ。イベントが始まる前にこのリーフに慣れるため、早くからタヒチ入りしていたのが役に立ったのさ。最初のラウンドを通過出来て最高。もっと良い波になることを願っている」

2013年からのキャリアでタヒチでの最高成績は2015年の9位。
それ以外は怪我を除くと全て最下位と明らかにチョープーが苦手なフィリッペですが、今年はトレーニングの成果が出ており、テイクオフからグラブレールでプルイン、リラックスしたスタイルでバレルを抜けてからターンを決めて8.50のハイエストスコア。更に15.50のハイエストヒートスコアまでマーク。
初日で最も目立っていました。

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PHOTO: © WSL/Cestari

36名中、12名と1/3を占めるブラジリアン。
当然、ブラジリアンだけのヒートも組まれることになり、H4では2014年のイベントチャンピオンで昨年のファイナリスト、ガブリエル(写真上)がウィゴリー・ダンタス、トーマス・ヘルメスと対戦。
現在ランキング3位のガブリエルにとって得意のタヒチはポイントを重ねるチャンスであり、初日はリスキーなエアリアルを連発して二人をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。

「波数は少ないけど、楽しい波もあったよ。今日はハイスコアに結び付くようなバレルが少なかったので、パフォーマンスサーフィンが重要だね」

ガブリエルは毎年後半戦に追い上げる傾向にあるため、フィリッペにとってジュリアアンよりも怖い存在と言えるでしょう。

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PHOTO: © WSL/Cestari

R1終了後、3ヒートだけ行われた敗者復活戦のR2ではランキング2位でディフェンディングチャンピオンでもあるジュリアンが波数が少ない難しいヒートに当たってしまい、僅か1本しか乗れず、ローカルワイルドカードのティカヌイ・スミス(写真上)に最後に逆転されて敗退...。

この日一番の番狂わせを起こしたティカヌイは、「自分にはプレッシャーが無い。タヒチを代表して出場するだけでも十分だったけど、今はリラックスして様子を見たいね」と話していました。

残り2ヒートではジョーディ・スミス(ZAF)がもう一人のローカルワイルドカード、マテイア・ヒクイリーを倒した一方、バリ島の『Uluwatu CT』でルーキーながら初優勝を果たしたパンダことウィリアン・カルドソが同じブラジリアンで今回はリプレイスメントで参加しているウィゴリーに僅差で敗退しています。

ネクストコールは現地時間8月13日の早朝7時(日本時間8月14日深夜2時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリはピークを過ぎる予報。

WSL公式サイト




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