非会員上部PR枠用
 

奥磯ポイント 開発凍結

2002-10-16 更新
開発事業のために和歌山の奥磯ポイントが消滅の危機にさらされている、というニュースは雑誌やネット等で既にご存知の方も多いと思います。この件は、和歌山サーフィン連盟がその開発事業計画の中止を求めるべく立ち上がって、全国のサーファーや各団体に署名を呼びかけ、2万人以上の署名を集めることに成功。現在その署名を和歌山県知事に陳情する調整を現在進めているとの事です。

実は、この開発事業自体は和歌山県に申請されているのですが、具体的な開発は全く進んでいない状況です。それはなぜかと言いますと、民間の開発業者が海岸を開発するために事業を開始するには、
1.近隣漁業組合の許可
2.海岸保全関係団体及び公的機関の許可
3.地域住民及び地元自治会等の許可
のすべてが必要で、この奥磯の開発計画は一部の地元の許可と一部の漁業関係団体の許可を取るだけに終わっているからなんです。そして、何よりも心強いのは、地元の磯ノ浦海水浴場組合、磯ノ浦観光協会、、磯ノ浦連合自治会の方々がこの開発に反対した事でしょう。この反対があったからこそ、事業が全く進まない状況につながっています。

今でこそ和歌山県サーフィン連盟は地元の暖かい協力を得ていますが、発足前は海水浴期間中サーフィン禁止、さらに、サーファーのマナーやモラルの悪さに、地元組合は「サーファーはここへ来るな」と言わんばかりの状況だったのです。しかし、連盟発足後はサーファー達のマナー・モラルの向上に力を尽くし、ビーチクリーンや夏場のビーチ夜警などを通じて、地元の理解を深めて行きました。その結果、5年前に海水浴場のテトラ投入が無くなり、2年前に海水浴期間中のサーフィン全面禁止が、連盟役員会が構成するライフガードを置く事で半分をサーファーへ開放してもらえるようになったんです。

と言う事で、時間をかけて徐々にお互いの理解を深めていった連盟と地元のタッグは強力! その強力タッグと全国各地から届いた2万以上の署名をもって、開発計画そのものが無くなることに期待しましょう!

※本件に関するお問い合わせ先
和歌山県サーフィン連盟会長
梅本利樹
TEL0736-32-8802