WCTブラジル… キックオフ!
2002-10-25 更新
先週ヨーロッパレッグが終了したWCTは、場所を南半球のブラジル、サクァレマに移動。第10戦の「The Mundial Coca-Cola de Surf2002」が現地10/24にスタートし、ラウンド1とラウンド2のヒート4まで終了しました。この日のサクァレマ、イタウナビーチはソリッドな6ftを終日キープし、ピークも左右選べるコンディション! そして、時にはバレルも出現していたのですが、カレントが強くてポジションキープが大変だったようです。
その中で、最高にキレていたのはレイティングリーダーのアンディー・アイアンズ。リチャード・ロベットと代理出場のアレクサンドレ・アルメイダと対戦したアンディーは、最初の1本でバックハンドのバレルライドをメイクして、パーフェクトの10ptをいきなりゲットし、続く2本目も深いバレルライドを見せてパーフェクトに近い9.7ptを叩き出すという素晴らしいパフォーマンスを披露しました。その後、アレクサンドレ・アルメイダも9.7ptの高得点をスコアしたのですが、逆転に必要な9.81ptをゲット出来ず、アンディーがベスト2トータル19.5ptでラウンド1からラウンド3へ勝ち上がりました。前回のスペイン同様、絶好調のアンディーですが、実は自分とレイティングの上位選手の結果次第で、この大会でワールドタイトルを手に入れられるチャンスがあるんです。それに関しては「ヒート毎に興奮しているよ。全てのヒートで勝ちたくてたまらないし、そうなるようにトライして実現させたい。」とコメント。タイトルに向けて気合が入っています!
そして、ヨーロッパレッグで大活躍したブラジリアンのネコ・パダラッツは、レイティング2位のルーク・イーガンと代理出場のマルセロ・トレキーノと対戦。ヒートをリードしていたネコですが、ルークが自身のラストライドで逆転したんです。しかし、勢いに乗っているネコは最後の1本でバックハンドのリエントリーを連発して7.65ptをマーク! ルークを逆転してラウンド3へジャンプアップしました。その後、負けたら最後のラウンド2を戦ったルークは、アレクサンドレ・アルメイダと対戦し、ヒートを支配して勝利! ワールドタイトルへの望みをつなげています。
1999年のワールドチャンプ、マーク・オキルーポは、ワイルドカードのラオニ・モンテイロとディーン・モリソンと対戦。8.75ptの1本でヒートをスタートしたオッキーは、その後バレルライドで7.5ptを追加してこのヒートを物にしました。
現在レイティング26位のシェーン・パウエルはワールドチャンプのCJホブグッドと代理出場のタニオ・バレットを撃沈。負けてしまったCJはラウンド2でマルセロ・トレキーノを破ってラウンド3へ進みました。ヒート終了後に大勢のファンがCJに向って駆け寄り、「もう少しで張り倒されそう」なくらい、すごい事になっていました。
シェーン・パウエルと同様に、ブラジリアンのロドリゴ・ドネレスは、レイティング6位のタジ・バロウとリー・ウインクラーを撃墜! 現在レイティング最下位となっているロドリゴは、「今年はここまでハードな年だったから、あのヒートを勝ててストークしてる。あと何回か勝てればいいね。」と語っていました。タジは、その後負けたら終わりのラウンド2を無事通過してラウンド3へアップしています。
また、ロペス兄弟やジョエル・パーキンソン、マイケル・ロウ、ミック・ファニング、シェーン・ドリアン、ジェイク・パターソンなどもラウンド1を1位で通過して、ラウンド3へ勝ち上がっています。
さて、このイベントですが、サニー・ガルシア、去年このイベントを征したトレント・ムンロー、ダミアン・ホブグッドは負傷のために欠場。ケリー・スレーターとカラニ・ロブもハワイでのラスト2イベントに集中したい、との事でこの大会を欠場しています。
今後どのような展開になるのか…続報をお楽しみに!
The Mundial Coca-Cola de Surf 2002
ラウンド1
(1st→ラウンド3;2nd&3rd→ラウンド2)
H1:
シェイ・ロペス(USA)
14.0;
パット・オコーネル(USA)
5.75;
ビクター・リバス(Brz)
4.0
H2:
ロドリゴ・ドネレス(Brz)
13.6;
タジ・バロウ(Aus)
12.1;
リー・ウインクラー(Aus)
8.15
H3:
コーリー・ロペス(USA)
10.0;
ボー・エマートン(Brz)
8.4;
マルセロ・ヌネス(Brz)
8.0
H4:
ジョエル・パーキンソン(Aus)
14.0;
ファビオ・ゴウベイア(Brz)
11.0;
ベン・ブルジョア(USA)
4.4
H5:
フラビオ・パダラッツ(Brz)
11.75;
ダニエル・ウイルス(Aus)
8.6;
ダニロ・コスタ(Brz)
7.25
H6:
マーク・オキルーポ(Aus)
16.25;
ラオニ・モンテイロ(Brz)
14.0;
ディーン・モリソン(Aus)
7.5
H7:
シェーン・パウエル(Aus)
12.25;
CJホブグッド(USA)
8.5;
タニオ・バレット(Brz)
5.1
H8:
アンディー・アイアンズ(Haw)
19.5;
アレクサンドレ・アルメイダ(Brz)
10.2;
リチャード・ロベット(Aus)
9.75
H9:
ネコ・パダラッツ(Brz)
13.9;
ルーク・イーガン(Aus)
12.15;
マルセロ・トレキーノ(Brz)
10.25
H10:
マイケル・ロウ(Aus)
11.35;
レオナルド・ネベス(Brz)
8.65;
マイケル・キャンベル(Aus)
6.35
H11:
ミック・ファニング(Aus)
12.0;
ダレン・オラファティ(Aus)
9.1;
ネイザン・ウェブスター(Aus)
8.25
H12:
ルーク・ヒッチングス(Aus)
13.75;
キーラン・ピロウ(Aus)
9.4;
パウロ・モウラ(Brz)
7.9
H13:
ラッセル・ウインター(UK)
13.8;
ピーターソン・ローザ(Brz)
13.5;
ギルヘルム・ハーディ(Brz)
6.75
H14:
ポール・キャニング(SAfr)
14.65;
マズ・クィン(NZ)
14.0;
ネイザン・ヘッジ(Aus)
11.0
H15:
シェーン・ドリアン(Haw)
14.5;
テイラー・ノックス(USA)
13.9;
グレッグ・エムズリー(SAfr)
5.35
H16:
ジェイク・パターソン(Aus)
15.6;
フィル・マクドナルド(Aus)
11.9;
レナン・ロシャ(Brz)
10.1
ラウンド2
(1