WCTブラジル・・・ ファイナル終了!
2002-10-28 更新
ブラジルで行なわれていたWCT第10戦「Mundial Coca-Cola de surf 2002」の続報です。現地10/24に始まったイベントはトントン拍子にラウンドが進み、10/26にファイナルが終了・・・タジ・バロウがミック・ファニングを破ってこのイベントを征しました!まずは、10/25の状況から。25日は3-4ftで、会場真正面のピークから左右のブレイクを選べるコンディションでした。そして、この日一番のドラマを演出したのが、ワールドチャンプのCJホブグッドと、WCT唯一のブリティッシュのラッセル・ウインターの一戦。8.0ptでヒートをスタートしたラッセルは、中盤で8.25ptを追加してCJを逆転し、さらに残り10分でほぼパーフェクトの9.75ptをゲットしてリードを広げました。9.51pt以上の1本で逆転可能だったCJは、残り1分でつかんだ最後の波でバックハンドのエアリアルをメイクして、キレたサーフィンを披露・・・しかし、ポイントは9.15とわずかに届かず、ラッセルがラウンド4へ進みました。
その他に、レイティングトップのアンディー・アイアンズ、2位のルーク・イーガンは順当に勝ちあがったのですが、ヨーロッパで勢いに乗って母国でのこのイベントに望んだネコ・パダラッツはラウンド3で姿を消しました。
そして、ファイナルデーとなった26日。この日はクリーンな3-4ftで、セットのライトハンドはなかなかのコンディションでした。その中でアンディーとルークのレイティングトップ2や、この大会調子の良いラッセル・ウインター、タジ・バロウ、ミック・ファニング、ブラジリアンのロドリゴ・ドネレス等がラウンド4からクォーターファイナルへアップしました。
クォーターファイナルのファーストヒートで、ラッセルはボー・エマートンを撃沈してセミファイナルへ進出。アンディーとタジの一戦となったクォーターファイナルのヒート2は、アンディーがヒートの大半をリードしたのですが、後半でタジが9.1pt、8.9ptとハイスコアを連続で叩き出して逆転勝利を収め、セミファイナルへアップしました。その次のヒート3では、ルーク・イーガンとミック・ファニングが対戦。このクォーターファイナルを突破して、レイティングトップのアンディーとの差を詰めたいルークでしたが、優先権を持ちながらミックに9.25ptをスコアされ、ここで敗退してしまいました。クォーターファイナル最後のヒートは、キーラン・ピロウがロドリゴ・ドネレスを破ってセミファイナルへ進みました。
続いて行なわれたセミファイナルでは、レイティングトップ2をクォーターファイナルで破ったタジ・バロウとミック・ファニングが、好調のラッセル・ウィンターとキーラン・ピロウをそれぞれ破ってファイナルへと駒を進めました。
そして、勝者を決めるファイナル。オージー同士の戦いとなったファイナルは、ミックが序盤リードして進みました。しかし、中盤でタジは素晴らしいリエントリーからエアリアルにつないだ1本で8.0ptを叩き出し、その次のライドで逆転に成功! そして、その後もリードを広げたタジがミックを破りこのイベントを物にしました。奇しくも前回のWCT優勝は99年のブラジルというタジは、「本当に興奮してるよ。久しぶりのファイナルだし、優勝は何年もしてないから。すごくストークしてる!」と語っていたタジは、この優勝でレイティング3位に上がっています。また、準優勝となったミックも、レイティングで6位にアップしました。
さて、ワールドタイトルを決めるレイティングの方ですが、ハワイでのラスト2戦を残して、アンディー・アイアンズがトップを行き、2位ルーク・イーガン、3位タジ・バロウと続いています。そして、アンディーはハワイでの2戦どちらかでファイナルまで行けばタイトル獲得。ルークは基本的に1戦で優勝して、1戦でセミファイナルまで行けばタイトル獲得。そして、3位のタジにもワールドタイトルへの可能性があります。果して誰が今年のワールドチャンプに輝くのか・・・次のWCTは、サンセットビーチで行なわれるリップカールカップ。11/24からウエイティングに入ります。
The Mundial Coca-Cola de Surf 2002
1st.
タジ・バロウ(Aus)
14.25-US$30,000
2nd.
ミック・ファニング(Aus)
13.5-US$16,000
セミファイナル
(1st→ファイナル;2nd=3位,賞金US$10,000)
SF1:
タジ・バロウ(Aus)
14.65
def.
ラッセル・ウインター(UK)
12.7
SF2:
ミック・ファニング(Aus)
16.0
def.
キーラン・ピロウ(Aus)
14.25
クォーターファイナル
(1st→セミファイナル;2nd=5位,賞金US$8,000)
QF1:
ラッセル・ウインター(UK)
17.0
def.
ボー・エマートン(Aus)
15.0
QF2:
タジ・バロウ(Aus)
18.0
def.
アンディー・アイアンズ(Haw)
15.0
QF3:
ミック・ファニング(Aus)
16.25
def.
ルーク・イーガン(Aus)
13.85
QF4:
キーラン・ピロウ(Aus)
13.75
def.
ロドリゴ・ドネレス(Brz)
13.5
ラウンド4
(1st→クォーターファイナル;2nd=9位,賞金US$5,000)
H1:
ボー・エマートン(Aus)
14.0
def.
マーク・オキルーポ(Aus)
11.9
H2:
ラッセル・ウインター(UK)
15.25
def.
ネイザン・ヘッジ(Aus)
14.1
H3:
タジ・バロウ(Aus)
15.0
def.
ギルヘルム・ハーディ(Brz)
10.0
H4:
アンディー・アイアンズ(Haw)
17.4
def.
マイケル・キャンベル(Aus)
16.25
H5:
ルーク・イーガン(Aus)
15.0
def.
シェーン・パウエル(Aus)
9.5
H6:
ミック・ファニング(Aus)
15.5
def.
レナン・ロシャ(Brz)
13.85
H7:
ロドリゴ・ドネレス(Brz)
16.05
def.
ジェイク・パターソン(Aus)
13.75
H8:
キーラン・ピロウ(Aus)
15.25
def.
グレッグ・エムズリー(SAfr)
15.0
ラウンド3
(1st→ラウンド4;2nd=17位,賞金US$4,000)
H1:
マーク・オキルーポ(Aus)
16.25
def.
ポール・キャニング(SAfr)
14.0
H2:
ボー・エマートン(Aus)
14.2
def.
ピーター