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55DSLプロ終了… グランドチャンプ決定!

2002-11-11 更新
11月8日から10日(日)にかけショート・ロングボードのJPSA最終戦、55DSLプロが千葉の千歳ポイントで行われ、2002JPSA全てのスケジュールが終了しました。当初、最終戦はスリランカで行われる予定でしたが、無差別テロ事件が多発しているため選手側からポイント移動の声が上がり、その声を尊重して千葉県の千歳ポイントでの開催となったんです。

そして、今回の見所はやはりグランドチャンピオン争い。開始時点では浦山・牛越・河野・関谷プロの4名が有力候補でした。

さて、初日のコンディションは頭半位のSETも入ってましたがワイドブレイク…。おまけにSETが止むと5分前後も波が入らなくなるパターンでした。しかし、こんなコンディションの中、ラウンド2のヒート1で福地プロが見せたバックサイドは圧巻でした! 頭以上のワイドブレイクにテイクオフして、深いボトムターンからリッピングで大きくスプレーを飛ばし、クローズアウトセクションで見事なロールインを見せハイポイントを叩き出しました。

翌日2日目は、サイズは胸位とダウンしましたが面はクリーン。欲を言えば、ショルダーが切れて波数があればと言ったコンディションでした。この日はラウンド3からのスタートでマンオンマンの対決。そして、ヒート3では浦山・関谷プロのチャンピオン有力候補の一角が直接対決しました。浦山プロは数少ない波を待ち切れずインサイドよりの波に手を出しますが、ポイントを出せずここで脱落。しかし、河野・牛越プロは順当にクォーターファイナルへ進出。

クォーターファイナルヒート1は河野正和VS小川啓。1本のSETが勝敗を左右する程、波数が少なかったのですが河野プロが上手くプライオリティを使い辛くもラウンドアップ。続くヒート2では勢いに乗っている関谷プロが登場しましたが波回りが悪く苦戦している間に、若手NO1の田中樹プロが着実にポイントを稼ぎ惜しくも撃沈されてしまいました。次のヒート3は牛越峰統VSアダムフォンス。牛越プロが敗退すると河野プロにほぼグランドチャンピオンが決定するというこのヒートは、中盤まで多少アダムがリードしていましたが逆転可能なスコアで進みました。そして、牛越プロの前に形良いSETが入り、ボトムターンからリッピング…しかしトップでボードがストップ! 体重を前にかけ再びライディングに入りフィニッシュまで乗り継ぎましたが残念ながらポイントが伸びず、このまま終了のホーンが…。オフィシャルコールはありませんでしたが、ここで2002の河野プロのグランドチャンピオンが決定しました! 河野プロと牛越プロは同じ町内で家が近所。町内対決でチャンピオンが争そわれたのも面白い話ですよね!?

その後のセミファイナルでは、河野プロは緊張の糸が切れたのか!? 今一つ精彩を欠き、田中樹プロがファイナルへ進出。もう一方は、牛越プロに続き今村大介プロを下したアダムフォンスプロが久しぶりのファイナル進出となりました。残念ながら、ファイナルのコンディションは更にサイズダウンして腰程度…。地形も深い為サイズが小さく、なかなかブレイクしない状況でしたが、とにかくテイクオフの早い田中樹プロが確実に波を捕らえてポイントを稼ぎ終了のホーンが鳴り響きました。その瞬間、ビデオ撮影をしながら観戦していた田中プロの両親の目に涙が…最高の親孝行となったようです。

一方、ウィメンズは杉山知世プロが優勝し、グランドチャンプは1・2戦を連勝したながいせいプロが獲得。ロングはデビッド木下プロがこの大会を征し、グランドチャンプは河村正美プロに決定しました!

他の話題としては、サーフィン雑誌で取り上げられ知名度の高い河野プロに応援団の他に、今回は牛越・関谷プロの応援団も参上! 決勝になると田中樹・アダムフォンスプロの応援もヒートアップして、楽しいプロスポーツのコンテストとなりました。と言う事で、来年は皆さんも会場で観戦してみてはどうですか!? ライディングは勿論、戦術、駆引き、緊張感など生の迫力は凄いの一言ですよ!