WCTリップカールカップ… メインラウンドスタート!
2002-11-26 更新
ハワイのサンセットビーチで行なわれているWCT第11戦、そしてトリプルクラウン第2戦のリップカールカップは、前日のトライアルラウンドに引き続き現地11/25にいよいよメインラウンドがスタートしました。この日のサンセットビーチはパーフェクトの10-12ftの朝を迎えたのですが、ヒートが始まって数時間内にさらに6ftアップして、普段はブレイクとチャンネルが明確なラインナップはサーフィンを見せるというよりは運とサバイバルといった程ハードな状況となっていたようです。この状況から、この日はラウンド1の5ヒートのみ行なわれて延期となりました。
まず、最初のヒートは現在レイティング26位のテイラー・ノックスがシェイ・ロペス、ポール・キャニングを抑えて1位でラウンド3へアップ。来年のWCT入りが微妙なラインに立っているテイラーは「サンセットにこれて、いい波に当たって嬉しいよ。ビッグサーフになるみたいだから、楽しんでもう1ヒートサンセットでサーフしたい。考えてるのはそれだけだよ。」と語っていました。
次のヒートはシェーン・パウエルとフィル・マクドナルド、ダニエル・ウイルスが対戦し、シェーンがこの日最高となるベスト2トータル16.25ptを獲得! しかも、ヒート全体で掴んだ波はその2本のみという勝ち方でラウンド3へスキップしました。どうやら、セットの合間のミディアムサイズを狙ったタクティクスが功を奏したようです。
そして、この日のヒート3はディーン・モリソン、オッキー、パウロ・モウラが戦うはずだったのですが、ディーンが前日のバックドアでリーフへ頭から突っ込んで、救急車と縫合が必要な怪我に見舞われたため、ディーンに休みを与える意味でラウンド1の最後に再スケジュールされました。
ヒート5では、トリプルクラウン第1戦ハワイアンプロを征したサニー・ガルシアが、ミック・ファニングとロドリゴ・ドネレスを破ってラウンド3へジャンプアップ! このヒートの頃にはかなりハードな状況となっていたようで、サニーが3本乗った一方でミックとロドリゴは1本しか乗れなかったんです。それに関して「日中に波がデカくなりすぎるのを解っていいながら、こんなコンディションでサーフする必要はない。」とサニーはコメントしていました。
ヒート6はWQSのチャンプとなったジェイク・パターソンとジョエル・パーキンソン、ビクター・リバスが激突。ハードなコンディションの中でジェイクとパーコのオージー達は2本のロングライドを披露したのですが、軍配はジェイクに上がりラウンド3へアップしました。このヒート6の途中で、コンディションは歯止めが利かない状況へと変化したので、現在レイティング2位のルーク・イーガンとトップのアンディー・アイアンズが話し合い、一緒に主催者側へ残りのヒートを延期するよう説得。すでにヒート7は始まっていたのですが、そのヒートをキャンセルして翌日以降に延期する事となりました。
さて、注目のワールドタイトル争いは、アンディーが2位以下に1000pt以上の差をつけてこのリップカールカップに入りましたが、計算上2位ルーク・イーガン、3位タジ・バロウ、4位マイケル・ロウの3人のオージー達にもまだワールドチャンプの可能性が残されています。しかし、アンディーはこのイベントで優勝か準優勝すればチャンプ確定。しかし、実際にはオージー達の方がプレッシャーは大きく、彼等の内最低1人は4人で戦うファイナルに進出してこのイベントで上位につけないと、パイプラインで逆転することは不可能となります。一体どんな展開になるのでしょうか??
では、続報が入り次第お届けしますので、お楽しみに。
リップカールカップ
(1st→ラウンド3;2nd&3rd→ラウンド2)
H1:
テイラー・ノックス
(USA)11.0;
シェイ・ロペス
(USA)7.5;
ポール・キャニング
(SAfr)6.85
H2:
シェーン・パウエル
(Aus)16.25;
フィル・マクドナルド
(Aus)14.6;
ダニエル・ウイルス
(Aus)10.0
H4:
キーラン・ピロウ
(Aus)14.75;
ダレン・オラファティー
(Aus)12.15;
ボー・エマートン
(Aus)6.5
H5:
サニー・ガルシア
(Haw)13.0;
ミック・ファニング
(Aus)6.5;
ロドリゴ・ドネレス
(Brz)4.25
H6:
ジェイク・パターソン
(Aus)13.75;
ジョエル・パーキンソン
(Aus)12.5;
ビクター・リバス
(Brz)0.2
ラウンド1残りのヒート
(1st→ラウンド3;2nd&3rd→ラウンド2)
H7:
マイケル・ロウ
(Aus);
リチャード・ロベット
(Aus);
マルセロ・ヌネス
(Brz)
H8:
アンディー・アイアンズ
(Haw);
ピーターソン・ローザ
(Brz);
パンチョ・サリバン
(Haw)
H9:
ルーク・イーガン
(Aus);
マイケル・キャンベル
(Aus);
マイルス・パダカ
(Haw)
H10:
タジ・バロウ
(Aus);
ネコ・パダラッツ
(Brz);
ブルース・アイアンズ
(Haw)
H11:
カラニ・ロブ
(Haw);
フラビオ・パダラッツ
(Brz);
グレッグ・エムズリー
(SAfr)
H12:
コーリー・ロペス
(USA);
リー・ウインクラー
(Aus);
ネイザン・ウェブスター
(Aus)
H13:
CJホブグッド
(USA);
ファビオ・ゴウベイア
(Brz);
マズ・クィン
(NZ)
H14:
ダミアン・ホブグッド
(USA);
ルーク・ヒッチングス
(Aus);
シェーン・ドリアン
(Haw)
H15:
ケリー・スレーター
(USA);
パット・オコーネル
(USA);
ラッセル・ウインター
(UK)
H16:
ネイザン・ヘッジ
(Aus);
ギルヘルム・ハーディ
(Brz);
レナン・ロシャ
(Brz)
H3:
マーク・オキルーポ
(Aus);
ディーン・モリソン
(Aus);
パウロ・モウラ
(Brz)
(再スケジュール)