クイックシルバープロ終了!
2004-03-14 更新
オーストラリア・GC・スナッパーロックスで行われていたクイックシルバープロは、現地時間3/12、若干サイズアップの4ftのグッドコンディションでファイナルデーを迎えました。Round4から再開したこの日、ケリーがニアパーフェクトとなる9.93ポイント獲得。更にレギューラーの形良い波を掴み、ボトムターン、リッピングのオンパレードでの9.10ポイント、トータルHeatスコア19.03ポイントを叩き出し、このままファイナルまで進むような勢いを見せました。
しかし、ケリーはクォーターファイナルでミック・ロウにまさかの敗退。ミックは1本目のライディングでニアパーフェクトの9.57を出すと、その勢いでHeat後半にも9.0ポイントのハイスコアをメイク!勢いに圧倒されたケリーはなかなかいいスコアが出せず、最後こそ8.0ポイントを出すものの結局5.7ポイント差で負けてしまいました。
ケリーは「セットの1本目の波に手を出してしまったことで、大きなミスを犯した。その後はミックがすぐに9ポイントをメイクして彼に追いつくスコアを出す為に、いい波を待ちすぎたのかもしれない」と敗因を振り返っていました。
また注目のアンディは、Round4-Heat4でCJと接戦を繰り広げました。CJが1本目のライディングで7ポイントを獲得!アンディはスロースタートとなるものの、中盤にはチューブライディングで9.07、そしてすぐに8.00ポイントをゲット!残り僅かとなったところでCJがインサイドまでのスーパーロングライディングで8.83ポイント。しかしアンディは僅か0.54ポイントの差で逃げ切りに成功しました。
クォーターファイナルでもアンディは、ボトムターンからのリッピング、カットバック、180、全ての技を出してもまだ続く波で勝利を確信し、右手でガッツポーズを見せるほどのスーパーライディングでパーフェクト10ポイントを獲得!アンディーはその勢いでファイナルまで進みました。一方、ケリーを破ったミックも、セミファイナルで好調のテイラー・ノックスを撃沈しました。
波数が少なくなり、コンディションも悪くなったファイナルでは、Heat開始から数分経過してもまだノーライドが続いていました。そんな中、初めにポイントを出したのはミックのバックサイド。スプレーを大きく飛ばすバックハンドアタックで8.17ポイントをGET!プレッシャーを受けながらもアンディの1本目は大きなカービングを描きながらのフロント。この時点ではミックが僅か0.35ポイントのリード。地元の大きな声援をうけながらミックはその後もポイントを重ね、逆転を狙ったアンディのライディングも1歩及ばず、3ポイントの差で勝利を手にしました。
クォーターでケリーを、セミでテイラー、そしてファイナルでアンディといった実力派強豪勢を倒し、見事に栄光の座を勝ち取ったのはロコのミック・ロウは「パーコ、ディンゴがチャンプになったのを見て、そんな2人にジェラシーがなかったかって言われたらそれは嘘だったんだ。でも、遂に僕にもその日がやってきた!すごいセンセーショナルなことだよ!地元で、しかも、ワールドコンテストのスタートがワールドチャンピオンに勝って優勝することなんて誰もが出来ることではないんだ。興奮しておかしくなりそうだよ。僕はあの波でどんなスコアが出るのか、判らなかった。でも、あのバンクにヒットした波は本当に良く、ただターンを続けていったんだ」とファイナルでのベストスコア9.17の獲得を振り返り言いました。
「9.17ポイントのアナウンスとアンディが僕に逆転するには9.51ポイントもあるって聞いた時は、少しクラッてきたよ。ケリー、ノックス、アンディに僕が今伝えることは・・・グーフィーはいいよ!ってことかな(笑)」とコメントしていました。
一方のアンディは「彼が今日の全てのHeatで9ポイントを出してきてたから、きっと厳しいHeatになるだろって分かっていたんだ。僕が言えることは、彼は手強いコンペティターでサーフィンもすごい上手い。おめでとうミック。今年も素晴らしいスタートが出来たと思う。次はベルズビーチになるんけど、僕はあのイベントが本当に好きなんだ。待ち切れないよ」と語りました。
尚、結果は以下の通りです。
1st Michael Lowe(Aus)
2nd Andy Irons(Haw)
3rd Tom Whitaker(Aus)
Taylor Knox(USA)
5th Mark Occhilupo(Aus)
Jake Paterson(Aus)
Kelly Slater(USA)
Victor Ribas(Brz)