非会員上部PR枠用
 

ケリーRound3で敗退! アンディはパーフェクト10P!

2004-06-02 更新
現地時間6月2日。Round3-heat2からRound4-heat1までが引き続きフィジー・タバルア島のレストランツPで行われました。

この日の波も5ftのパーフェクト。強風は夜の間に落ち着き、潮が引くにつれてシャローなリーフの上に最高のバレルが顔を出しました。

Round3では、過去6度のワールドチャンプであり現時点でもワールドツアー2位にいるケリー・スレーターが、ワイルドカードで出場のハワイアン、フレッド・パタチアに敗退しました! トライアルから勝ち上がってきたパタチアですが、皮肉なことに、もうちょっとでHeatの時間を寝過ごしてしまうところを、危うく叩き起こされたのでした。それでも22歳の彼はラインナップに着くなりすぐに8.17Pと8.10Pを出しました。一方のケリーですが、6.67Pを出したきり、それ以上のポイントを出せずに終わりました。
「マジで最高だよ。」と笑顔のパタチア。「精一杯やるつもりで来たけど、初めてケリーと同じHeatだって聞いてビビってたんだ。それに寝坊しちゃって慌てたよ。でも今日は天が僕の見方についてくれてたみたい(笑)。ケリーは間違い無く世界で一番のサーファー。彼と彼のサーフィンをスゴくリスペクトしてる。だから本当に作戦も何にもなかったよ。ケリーに勝つつもりなんて全然無くて・・・魚釣りするつもりで来たんだから(笑)。もっと勝ち上がれるように頑張らなきゃ。」
17位という結果は、7度目のワールドタイトルを狙うケリーには厳しいものでした。
「2回ワイプアウトしてちょっとナーバスになっちゃった。」とケリー。「散々な結果だけど、去年のこの大会には出場さえしてなかったんだから、あのときの気持ちに戻って去年と同じレベルのサーフィンを続ければ、今年の最後にはいい結果になると信じてるよ。」

2年連続ワールドチャンプで目下のワールドツアー1位であるアンディ・アイアンズは、そんなケリーとはまったく対照的にHeatを楽しんでいました。ワイルドカードで"要注意人物"であるトム・キャロルを抑え、完璧なバックサイドで今大会2度目のパーフェクト10.0Pをマーク。さらに8.17Pを付け加えてリードを拡げました。
「トムは子供の頃から、そしてもちろん今も好きなサーファーなんだ。こういうバレルの波のコンディションならなおさらね。」とアンディは過去に2度(83年と84年)ワールドチャンプになったことのあるトムについてコメントしました。「Heatに入る前には緊張したよ。いい波を掴まなきゃダメだってわかってたから。僕の最初の波はパーフェクトだった。トムはことにレストランツPの波ではヤバすぎるくらいスゴいから、僕はその最初の波に集中するより無かったんだ。」

CJ・ホブグッドは長く深いパーフェクトなチューブライドで8.83Pを出し、ワイルドカードのアラン・リオウを一蹴。この日は、Round1で今大会初の10.0Pライドを出したアランの誕生日でしたが、残念なことに21歳のお祝いを勝利のプレゼントで飾ることは出来ませんでした。CJの次の対戦相手は、2000年のワールドチャンプであるサニー・ガルシアです。
「だんだん調子が出てきたよ。エネルギーを貯めて、自分のピークを大会の後半にもっていけるようにコントロールしてるんだ。次のサニーとの対戦はいいHeatになると思うよ。」とCJ。

現在ワールドツアー7位のテイラー・ノックスは、既に9.5Pを含むライディングをしていたにもかかわらずHeat終了後の波にもテイクオフし、バレルにプルインしましたが、水面のすぐ下に潜む鋭いリーフにヒットして擦り傷を負いました。
「今日の波は一日中イチかバチかって感じの波だったよ。チューブに入ったら10.0P近くのライディングになるかそれとも抜けられずに低得点になっちゃうかだからね。ラッキーなことに僕のとこには何本かイイ波が来て抜けられたんだけど、Heatが終わったとこであの波が来たってわけ。あれは本当は乗っちゃダメなんだけどね(笑)。だってスゴくイイ波なんだもん。思い切ってプルインしたら、リーフに叩きつけられてアップアフターのツケを払わされちゃったよ。」と笑いながらコメントしたテイラーですが、アップアフター(Heat終了後にテイクオフする反則)で減点されることはなかったようで、シェーン・パウエルを抑えて勝ち上がることに成功しました。

Round2で目立っていたネコ・パダラッツは同じブラジルのパウロ・モウラに敗れ、そのパウロはこの日の最後のHeatでオッキーに敗れました。オッキーは最後の20秒であと6.67P必要という状況でしたが、長いグーフィーの波で7.83Pをキッチリと出し、勝利をものにしました。
「まだ胸がドキドキしてるよ。」と彼を称える観客たちに囲まれながらオッキーはコメントしました。「パウロがリードしてて、もう終わりかと思ってたんだ。セットの波に乗らなきゃ無理だったから、あと40秒ってところでピークに向かってパドルしたんだ。そしたら波が来た! 最高の波だったから、ずっと乗って来れたんだ。」

その他では、サニー・ガルシア、ルーク・イーガン、ジェイク・パターソン、ティム・カラン、コリー・ロペス、などがRound4に駒を進めています。続報をお楽しみに!