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BB・WST第1戦はタメガ優勝!!

2004-07-29 更新
WST第1戦:シャークアイランド・チャレンジ
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ボディボードの世界レベルのプロ組織であるIBA(Internathional Bodyboarding Association)の最高峰にあたるワールド・スーパー・ツアー(WST)の2004年度の第1戦が、オーストラリア・シャークアイランドにて開催されていましたが、現地時間7月29日、元GOBワールドチャンプでもあるブラジリアンのギラーミ・タメガが優勝を飾りました!

前半戦の波は4-6ftのパーフェクトバレルが中心でしたが、たまに8ftのオバケsetが入るハードな状況。後半戦は同じく4-6ft中心、やや風の影響も受けて気まぐれなコンディションでしたが、シャローな岩棚の前で割れるシャークアイランド特有のリップの厚いパワフルなバレルが、世界のトップに立つボディボーダーたちのハイ・パフォーマンスの舞台となりました。

2002年と2003年に行われたこの大会でも優勝しいていたギラーミは、シャークアイランド・ローカルのワイルドカード、デイブ・バラードを破って3年連続の優勝となりました。前半戦では今一つ調子の出なかったギラーミですが、後半のheatでは今大会屈指の深いバレルをメイクし、さらに堅実なライディングを2本重ねてデイブをわずか3.0Pの僅差で退けたのでした。昨年はWSTのツアー・ランキングで最終2位となり、ワールドチャンプとなったダミアン・キングの後塵を拝したギラーミですが、今年はスタートで一歩先に出ました。
「信じられないよ」とギラーミは叫びました。「ここシャークアイランドで連続で勝つなんて、夢見たいだ。シャークアイランドの大会は間違い無く最もハードなコンテスト。デイブには敬服するよ。WSTツアーを回っていない彼が準優勝するなんて、スゴいことだ。このイベントを成功に導いてくれた全てのライダーたちとスタッフたちに感謝したい。来年はまたツアーの仕組みに色々変更があるみたいだけど、シャークアイランドの大会が来年も予定されていて嬉しいよ。
今年のWSTツアーはあと3戦。ポルトガルやブラジルでは若いアップカマーたちを相手にいいライディングが出来るように頑張るよ。それにハワイではきっとまたいい波で試合が出来るはずだしね。上手く事が運べば、またワールドタイトルを取れるかも。まあ見ててよ。」

準優勝となったデイブ・バラードは8年前からこのシャークアイランドの大会に毎回エントリーしています。30歳になったこのローカルのダークホースは、大会を通じて優れたウェイブ・セレクションの能力を観客に見せつけました。見事なチューブライドと力強い連続技のコンビネーションによって、この大会での自己最高となる2位の座を得たのでした。
「GT(ギラーミのこと)の3度目の優勝はスゴいね。彼の波乗りは良かった。でももしあの最後のheatで彼があのバレルをメイクしてなかったら、僕が優勝してたかも(笑)。たった3.0P差だったっていうんだから、来年こそは・・・って気になるよね。
今回はいつもよりハードだったかも。波の選択で壁に当たってもがいてる感じの選手もいたみたいだ。ウネリがいろんな方向から入ってたから、選択を間違うとそのツケを払わされる。今まで毎回エントリーしてきて、2位にまでなった。でもこの結果はますます僕をハングリーにさせるんだ。来年も絶対この大会に戻ってくるよ。」とデイブはコメントしました。

3位となったのは2003年度のIBAワールドチャンプであるオージーのダミアン・キング。ポイントはやはり僅差でした。2001年にはこの大会で優勝もしているダミアンは、前半戦で最高点の37.8Pをマークしましたが、後半戦では波回りに苦しみました。しかしそれでも、WSTランキングでライバルのギラーミについで2位につけるスタートとなりました。
「後半戦はどうしようも無かったなぁ。あの波じゃあれが精一杯。もっといい波があれば違う結果になったかもね。後半戦のギラーミは実に上手く乗ってたね。高得点の付く波を上手く選んでた。それにしても最後のheatでもっと波が来れば僕にもチャンスがあったのに・・・。
シャークアイランドの大会はスゴいよ。手ごわい波だからこそ、ここの波が好きなんだ。3位の結果は悪くない。ツアーランキングでもギラーミの次の2位になれたし。ポルトガルの大会では去年は2位だったから、今年こそは頑張りたいね。8月の終わりが待ち遠しいよ。」とダミアン。

4位はまだ若いアップカマー、オージーのジョッシュ・カークマンでした。ジョッシュは2年前にWSTツアーにデビューしましたが戦績振るわず、一度はツアー落ちしていました。今回WSTライダーの1人が不参加だったために、補欠として参加したのでした。そんなジョッシュでしたが、大会で見せたライディングは素晴らしいもので、充分トップ4に値するものでした。
「嬉しいなんて言葉じゃ物足りないよ。前もって立てておいた作戦にただ従っただけなんだ。もちろんベストを尽くしたよ。シャークアイランドは超ビビッちゃうような怖い場所で、波のひとつひとつが予測のつかない掘れ方をする。波のブレイクしたい方向を読み取って波に合わせて、あとは波が仕事をしてくれるのを待たなきゃいけないんだ。」とジョッシュはコメントしました。

その他では、ベストバレル賞がデイブ・ウィンチェスターに、ベストムーブ賞が優勝したギラーミ・タメガに、またボーンクラッシャー賞がウォーレン・"ウァッツァ"・ファインバーに贈られました。主な結果は以下の通りです。

The HUMAN Cronulla Shark Island Challenge
1.Guilherme Tamega(Brazil)
2.Dave Ballard(Local)
3.Damian King(Aus)
4.Josh Kirkman(Aus)
5.John Showell(Local)