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スンバワ

2004-08-30 更新
One Earth Vol.11
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本編の前にニュースを一つ。皆さんは今テレビ東京で毎週日曜日に放映中の『この夏は忘れない』という番組を知っていますか?サーフィン好きの人気俳優、坂口憲二君が波を求めながら世界中を旅する様子を追った番組なのですが、実はこの番組の中に、次週から2回に渡ってなんと僕がスリランカでやっているショップ『A-flame』が登場します!テレビ東京を受信出来る地域にいる人は、9月5日と9月12日の夜10:54~11:24の放送を是非チェックしてみて下さい!!
(注:このコラムは2004年8月30日にUPしたものです。)

さて今回は、前回のタイからの旅の続き。いよいよスンバワへ渡ったときのお話です。
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スンバワでの目的地、レイキーピークの周辺には10軒ほどの宿泊施設があって、予算に応じて選ぶことができる。僕らの泊まった部屋は3ドルもしない安ロスメンだったが、特に不便もなく快適に過ごすことができた。

さてさて、初日のレイキーピークは10ft位あって凄いことになっていた。よく見ると二人くらいラインナップしているのだが、僕が入ったら死にそうなのでこの日はノーサーフで終わった。こんなハードな波が続くのか・・・と思いきや、翌日には頭半位にサイズダウン。このレイキーピークというポイントは一級のA-frame peakポイント(=形良い三角波のポイント)だ。ライトもレフトもかなり長く乗れる。ライトは少し癖はあるがチューブもあり、申し分のないほど良い波だ。でもここは、かなり昔からサーフされていたようでサーファーの数も多い。ビジターなのに我がもの顔のマナーの悪い奴もけっこう目立った。しかしロコたちはいたってメロー。もうひとつの問題はロータイド時にリーフが露出するため、その上を200mほど歩かなければならないこと。ブーツを忘れた僕は、レイキーではハイタイド時のみのサーフとなった。

レイキーの周辺にはヌンガスやヘリスコープなどポイントが数箇所あって、そちらは比較的空いている。僕が気に入りだったのは、レイキーピークからビーチを南へ30分ほど歩いたところにあるペリスコープというポイント。パーフェクトのライトブレイクで、良い波に乗ればリッピングを繰り返しながら延々とビーチまで乗り継げる素晴らしいポイントだ!サイズアップすればその名(ペリスコープ=潜望鏡)の通り口がまんまるに開いたチューブになるという。ただしこの辺りには泥棒が多いので貴重品は持っていかないようにしたい。
レイキーでの過ごし方はというと、朝と夕方のサーフィン。それ以外はそれほどすることもない。僕は、のんびりした雰囲気で何もしないでリラックスするのが大好きだ。夕食を早めに済ませ、ハンモックをベランダにつるしてビールを飲みながら寝転がっていると、隣の部屋のKさんがギターを弾きながら渋い歌で歌い始める。さすがKさん、ここでの過ごし方を心得ている。大阪で会社を経営していて自動的に入金があるとのことで、いつでも好きなときにサーフトリップに出掛けられるらしい。なんとも憧れのライフスタイルだ。

ギターでのセッションが終わって僕らが寝静まったころ、何故か必ず「ヒヒーン」という泣き声がする。誰かが馬でも連れてきたのか?と思って外のドアを開けると、20頭位の野生の馬の群れが、ロスメンの大きな庭を数分間も走り回リ、そして去っていくのである。やはりここも自然の宝庫のようだ。

スンバワは、バリやロンボクよりもマラリアやデング熱にかかる率が高いらしいので、雨季に出かける際にはそれなりの防御策を考えていたほうが良いだろう。予防薬もあることはあるのだが、マラリアは数種類いて必ずしも全てに効くとは限らない。また頭痛などの副作用も心配なので、僕は虫除けスプレー、蚊取り線香や蚊帳などを用意して対処するようにしていた。もちろん日焼け対策もしっかりね。

こうして2週間ほどスンバワを堪能した後、バリを経由して久しぶりに日本に帰国した。