カリフォルニアのBoost Mobile Proがスタート!

現地時間9月15日(水)。カリフォルニアはトレッスルズにおいて、WCT第7戦「ブースト・モバイル・プロ」がスタート! 初日にはRound1の全てのheatが消化されました。

波は3-4ftで弱いオンショアが吹いてはいるものの、ソコソコ乗れる形良い三角波。激しいバトルが展開される中、Round1には波の優先権を決めるプライオリティ・ルールが設定されていない為、インターフェアによって敗退する有力選手も続出しました。

昨年のこの大会に優勝しているオーストラリアのリッチー・ロベットは、ワイルドカードで出場しているカリフォルニアンのデイン・レイノルズと、過去2年のワールドチャンプであり現在のツアーリーダーでもあるアンディ・アイアンズとを相手にして見事に勝ち上がり、Round3に進出。終了間際までレイノルズにリードを許していたロベットでしたが、最後にグーフィーのsetでロングライドを決めて逆転。アンディは波回りが悪く、レイノルズとともにRound2に進むことになりました。

「対戦表を見ればハードなheatだってわかると思うけど、実際ハードだったよ。」とロベット。「最後のグーフィーに乗れて良かった。みんながアンディに注目してるのはわかってたから、プレッシャーを少しも感じなかったんだ。またこの大会に出られて嬉しいね。ここの波がほんとに好きなんだ。去年と同じ優勝に向けて着実に上がって行くだけ。きっと同じ結果が待ってると信じてるよ。」

過去6度のワールドチャンプに輝いているケリー・スレーターは、完璧なサーフィンでロブ・マチャドとパウロ・モウラを退けました。32歳のケリーは、前の晩にはサーファーの人気投票「Surfer Poll Awards」で10度目となる人気1位の座を獲得していますが、この日の彼のサーフィンはフロントサイドもバックサイドもその座に相応しい素晴らしいパフォーマンスで、9.0Pと8.5Pの高得点を出しています。

「すごく嬉しかったね。」とケリー。「昨晩の受賞はエキサイティイングで、すごく励みになったんだ。heatが始まってすぐに波に乗れた。新しいボードだったんだけど、調子良くてね。グーフィーの波でハイスコアが出せた。南カリフォルニアでの大会の雰囲気って最高。ここ2年はWCTツアーからこの大会が外れてたけど、みんなこの大会がツアーに必要だって思ってたんだ。だってここ、トレッスルズの波はこの辺では一番だからね。」

オージーのトレント・ムンローは9.5Pを2本というRound1を通しての最高点をマークし、同じオージーのダニー・ウィルスとネイサン・ウェブスターとを退けました。25歳のムンローは2本の長いレギュラーでフロントサイドの見事なリッピングを披露して楽々とRound3に駒を進めました。

「あの2本のレギュラーはエンドセクションですごくいい波になったんだ。」とムンロー。「9.5Pを出したあとは、とにかく楽しむつもりで乗ったんだ。ツキが自分にある気がしてたんだよね。今年は9.5Pなんてそうそう出せてないから、スタートからこの点が出てすごくいい感じだよ。早々と運を使い果たしていないことを祈るね。」

ローカルでもあるカリフォルニアンのパット・オコーネルは、ワイルドカードのハワイアンであるジェイミー・オブライエンと、2001年のワールドチャンプであり前節・日本での優勝者でもあるCJ・ホブグッドを相手に勝ち上がりました。

「何本か調子のいいボードがあるんだけど、これって地元での大会だからこそのアドバンテージだよね。」とオコーネル。「最高にやりやすいね。だってあそこのグーフィーの波にはもう千回も乗ったことがあるんだから。」

コリー・ロペスは、タジ・バロウとブルース・アイアンズとの闘いとなった注目のheatを制しました。コリーがグーフィーの良いsetを2本掴んだのに対して、タジとブルースはともにインターフェアを犯してしまったのでした。

「いいスタートが切れたけど、ブルースとタジが相手なんて、マジでハードなheatだったよ。」とコリー。「パーフェクトなピークだから、みんなの波待ちのポジションが近いだろ? だから波が入るとちょっとした取り合いになっちゃうんだよな。」

その他でRound3に勝ち上がったのは、グレッグ・エムスリー、ジェイク・パターソン、ネイサン・ヘッジ、ルーク・ヒッチングス、ダミアン・ホブグッド、アルマンド・ダルトロ、ディーン・モリソン、マルセロ・ヌネス、マイケル・キャンベル、トム・ウィタカー、トロイ・ブルックスといった面々で、残りの選手はRound2に進むことになりました。

コンテストの予定日は、9月15・16・17・18・20日の5日間となっています。今後も続報が入り次第、結果をお伝えしていく予定です。お楽しみに!!