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WCTスペインR2終了!

2004-10-07 更新
現地時間10月5日(火)・6日(水)、スペイン・ムンダカにて、WCT第9戦「ビラボン・プロatムンダカ」のRound1およびRound2の全ヒートが行われました。

5日(火)の朝にはハイタイドでほとんど波の無い状況だったものの、日中にゲルニカ川の水が干上がるにつれて、このバスク地方の不思議なサーフポイントに3-4ftの長いグーフィー・ブレイクが現れました。午後にかけてコンディションは徐々に良くなり、5ftの波も入る様になりました。
まずはこの日、Round1のHeat1~10までが行われました。

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■アンディはRound3を順調に突破

2日前にフランスでのWCTに勝利したアンディ・アイアンズは、ムンダカでのRound1を勝ち上がって、既に十分安全圏といえるツアーでのリードを更に広げました。いきなり9.5Pの華々しいライディングで幕を開けたアンディは、さらに8.0Pのライディングを加えて、ブラジルのピーターソン・ロサとワイルドカードのピーター・メンディアの2人を寄せ付けませんでした。昨年のビラボン・プロでは珍しく33位敗退していましたが、この日の勝利は満足行くものだったようです。

「かなりナーバスになってたね。」とアンディは、ムンダカの大会に再び出場する心境を語りました。「随分長く波が来なかったから、また潮が上げちゃったのかと思ったよ。そしたら幸運にもあのセットがどこからとも無く入って、長いフローターを成功させることが出来て9.5Pを出せたんだ。ムンダカでは何が起こるかわからないから、どのヒートだって軽視は出来ないよ。
(優勝して)スゴくハイな気分だったのが、翌朝には食あたりになって、かなり落ちてたんだ。つい昨日のことで、自分の体の反応が読めなかった。まだけっこうお腹が痛いんだけど、とりあえずごまかしながら試合が出来て良かった。」

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■ケリーも好調を維持

去年のこの大会の覇者で過去6度のワールド・チャンプであるケリー・スレーターは、この日の単独ベスト・スコアとなる9.73のほぼ完璧なライディングを披露。信じられない様な3連続のフローターを織り交ぜたマニューバーで波を駆け抜け、ブラジルのパウロ・モウラとローカル・ワイルドカードのホウデイ・コラッツォを突き放しました。

「爆発したね。スピードのあるフローターをかけるのにピッタリのセクションだったんだ。」とケリーは自分のベスト・ライドについて説明しました。「長くていい波だった。いい点が出るって解ってたよ。たぶんあの一本で8回ぐらいターンしたんじゃないかな。」

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翌10月6日(水)にはRound1のHeat11~16および、Round2の全ヒート(Heat1~16)が行われました。

この日は朝から5-6ftのソリッドな波がブレイク。昼頃のロータイドにかけて再び長いグーフィーのブレイクが現れましたが、ところどころにまとまり無く崩れるセクションもあり、ライディングが難しくなっていました。一日を通じて小雨が続き、午後にはオンショアが強まりました。

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■アルマンド・ダルトロがオッキーを破る!

現在ツアー・ランク46位のブラジルのアルマンド・ダルトロは、11.17Pで低スコアだったHeatを制しました。とはいえ"オッキー"ことマーク・オクルーポはたったの5.68Pで逆転出来たのですが、このレギュラー・フッターであるダルトロは、オッキーにほとんどライディングらしいライディングをさせないようにブロックすることに成功したのです。現在ツアー・ランク8位のオッキーは、1999年にこの大会で優勝しその後見事にワールド・タイトルを獲得していることもあり、ここの素晴らしいグーフィーが大好きでした。しかしここで負けたことによって、38歳のオッキーは2大会連続で33位に終わったのでした。

「すごくハッピーだよ。」とダルトロ。「いいヒートとは言えなかったし、いいサーフィンを見せる機会もほとんど無かったけど、この勝ちは大きいよ。最後の方では、オッキーにいい波に乗らせない様に自分のプライオリティ(優先権)を使って、それが良かったみたい。次のヒートもかなりハードなのは確かだね。でもトップシード選手たちを負かすためにベストを尽くすよ。失うものは何も無いし、いいサーフィンがしたいんだ。ムンダカではまだあまりコンテストに出たことが無いから、どう乗ったら一番いいかを研究中なんだ。」

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■パーコも何とかRound3へ

ツアー・ランク4位の"パーコ"ことジョエル・パーキンソンは、ビラボンのワイルドカードであるピート・メンディアを相手に危うくRound2を切り抜けました。パーコは良い波を掴めず、高得点も出せずじまいでしたが、グーフィー・フッターのメンディアに対してわずかなリードを何とか保ちました。

「4Pのライディング2本で勝っちゃった。」と信じられない様相でパーコはコメントしました。「勝ちは勝ちだけど、それにしてもヤバかった。波、良さそうに見えたんだけど、実はバンピーで速いブレイクで、ターンする場所を見つけるのが難しかったよ。勝てて嬉しいけど、しんどかった。彼はワイルド・カードで失うものが何も無いから、逆に緊張したよ。それにこの波は彼のスピーディーでパワフルなサーフィンに合ってた。何とか勝てて良かった。」

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その他ではタジ・バロウ、ルーク・イーガン、ダミアン・ホブグッド、テイラー・ノックス、シェーン・ベッシェン、といった選手が勝ちあがり、一方で2000年のワールド・チャンプであるサニー・ガルシアや、前節フランスで準優勝したブルース・アイアンズなどがRound2で姿を消しています。

Round3以降の様子につきましても、情報が入り次第随時お伝えして行く予定です。お楽しみに