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WCTスペイン/ルーク・イーガン優勝!!タイトル争いはまだ続く

2004-10-17 更新
現地時間10月16日。スペインで開催されていたWCT第9戦「ビラボン・プロatムンダカ」において、クォーター・ファイナルからファイナルまでのヒートが行われ、オージーのルーク・イーガンが優勝を飾りました。また、2004年度のASPワールド・タイトル争いは、時節のブラジル大会にまで持ち越されることとなりました。

今朝の波は4-5ftの素晴らしい波。長く掘れるグーフィーの波が続きましたが、日中のロータイドに近づくにつれて若干コンディションは悪化しました。激しい雨が降り続いていました。

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■ルーク・イーガン、優勝してツアー5位に

オージー2人によるファイナルの波は、気まぐれなコンディションとなりました。ルーク・イーガンは35分のファイナル・ヒート中のベスト・スコアとなった7.23Pを出しましたが、フィリップ・マクドナルドは6.5Pに4.73Pのライディングを重ねてわずかにリード。しかしヒートの残り時間半分というところから、35歳のルークは辛抱強く波を待ち、最後には6.67Pを出して逆転に成功。そこから6分半の間、2人は波に乗ること無く、状況は変わらずにヒートの終了を迎えたのでした。

ルークにとっては今シーズンのWCTにおけるベスト・リザルトであり、4回目のWCT優勝となります。ルークはツアー・ランクを一つ上げて5位となり、3万ドルの賞金を手にしました。

「クレイジーだね。」と、仲間のオージーであるジョエル・パーキンソンとトロイ・ブルックスに担がれてムンダカ港から運ばれてきたルークは、ステージの上で言いました。「ファイナルの残り5分の間、ちょっと弱気になってしまったよ。波が入らなくなって、あとたったの4.0P必要だったから。ホントに嬉しいよ。雨の中、みんなが観戦してくれて嬉しい。
フィリップは全てのヒートを通じてスマートにサーフしていたし、とても安定していた。最後の15秒まで、勝ちは見えなかったよ。それ以上の時間が残っていれば、フィリップなら何でも出来るから。彼と一緒にファイナルを戦えたなんて、それに今日のクォーター・ファイナルでは8人中5人がオージーだなんて、ホントに嬉しいね。スゴい代表チームだよね、ヤバいよ。一生の思い出さ。」

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■フィリップ・マクドナルドが準優勝

フィリップ・マクドナルドもまた今年のベストとなる結果を残し、準優勝という自己最高タイに並びました。25歳のマクドナルドは、2年連続ワールド・チャンプのアンディ・アイアンズにセミ・ファイナルで勝ち、ワールド・タイトル争いをブラジルにまで持ち越すことになった原因を作り出しました。ファイナルでは、不運にも波が見方せず、あと7.4Pが足らずに負けてしまいました。

「15分間もフラットな状況で、ルークは既に最高点を出していた。」とマクドナルド。「そして最後にルークは6.67Pを出したんだ。僕が波待ちしてる間にね。こんなはずじゃ無かったんだけどなぁ。しばらくファイナルなんかに残ってなかったし、まだ優勝したことがないのは不満だけど、でも次に期待だね(笑)。アンディには去年やられてるから、リベンジ出来て良かった。」

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■ワールド・タイトルを争う2人が3位を分け合う

3位になったのはアンディ・アイアンズと、たった一人残ったワールド・タイトル争いの相手であるジョエル・パーキンソンでした。2人ともに1万ドルを手にし、次節のWCTでもレースは続きます。

アンディにとっては、今シーズン3度目の3位。2002年にはこの大会に優勝しているアンディは、ムンダカで3年連続のワールド・タイトル獲得を決めることが出来ませんでした。ジョエル・パーキンソンよりもひとつだけ上の順位でこの大会を終わっていれば、ワールド・タイトル獲得が決まっていたはずだったのですが・・・。マクドナルドとのヒートの後半、アンディは逆転に必要な6.78Pを出すことが出来ませんでした。しかし26歳のアンディは少しだけ2位とのポイント差を広げて、今シーズンのワールド・タイトル獲得への希望を胸に次節のブラジルに向かいます。

「セミ・ファイナルにまで残れて良かった。」とアンディ。「フィリップはスマートなサーフィンをして、最初にポイントを重ねた。
ブラジルに向かうのは気分がいいね。きっといい大会になるから、いい波があってこの調子が続くことを願うよ。パーコがどんな風に出てくるか、お手並み拝見だね。今後何年もの間、彼は僕にとっての脅威になると思う。才能を持ったスゴいサーファーさ。プレッシャーを受けたときにもとてもクールだし、相手としては危険だね。」

ジョエル・パーキンソンは、計算上唯一アンディにストップをかけられる位置にいます。アンディが先に負けたことで、パーコはファイナルに進出してアンディとの点差をつめることを狙っていましたが、あと7.28P足りずにルーク・イーガンに敗退。23歳のパーコは最後の波で大きなフローターを二発入れましたが、6.5Pにはわずかに届きませんでした。彼がワールド・タイトル争いを続けるためには、彼自身がブラジルで優勝し、かつアンディが3位以下になる必要があります。

「6.5P以上が出せなかったんだ。波がどんどん悪くなっちゃって。」とパーコ。「いい波を探していたけど、ルークが8P出したあの波が、あのヒート唯一のいい波だったな。
まだゲームは続いてるんだ。とにかく優勝しないと。自分に出来るのは優勝を狙うことだけ。ここ2日間は、何人かの選手にとってはドラマティックな展開だった。でもそれで僕のポイントが増えるわけじゃないんだ。ブラジルまで持ち越しさ。前にも言ったけど、ハワイが僕のゴール。だからそこまでチャンスをつないだまま行きたいね。

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その他では、トム・ウィタカー、ダミアン