WQS5スター『Volcom Pipeline Pro』終了!
2010-02-02 更新
コンテスト期間中は今シーズンのノースショアを象徴するような素晴らしいコンディションに恵まれ、ファイナルデイも10-15ftレンジのパーフェクトなバレルを舞台にハイスコアが続出!
アンディ&ブルースのアイアンズ兄弟、サニー・ガルシア、ダスティ・ペイン、ロブ・マチャド、クリス・ワード、ディーン・モリソン、他にも多数のメジャー選手がエントリーした今イベントで最後に笑ったのはローカルのジェイミー・オブライエン(写真上)でした。
「せっかく良い波に乗ったのに、あとでマーク(マシューズ)のスコアを聞いてビックリさ!」とジェイミー。
45分のファイナル中盤から主導権を握っていたジェイミーは、後半にパイプラインの深いバレルを抜けて8.77ptをメイクしますが、逆方向のバックドアにテイクオフしたオージーのマーク・マシューズがパーフェクトに近い9.57を叩き出し、4位から一気に2位にジャンプアップ!あと一本のハイスコアでジェイミーを逆転する位置まで浮上します。
「パイプラインを愛してるよ〜。なんて感じでアウトでつぶやいてたんだ。クレイジーだと思うかも知れないけど、それから波がパッタリ来なくなったのさ。結局最後までね。マークはオレを見て”さてはオマエは波が来ないように祈ってるんだろ?”だってさ。笑いながら、そうだよ!って返したよ」と笑顔で話していたジェイミー。
ジェイミーの祈りが通じたのか、ラスト数分は波が入らず、そのままタイムアウト。マークや、2位に浮上したアンソニー・ウォルシュ(AUS)が逆転するチャンスは無く、ジェイミーが見事に優勝を決めたのです。
「ここ(パイプライン)でサーフィンするのがオレの生き甲斐かな。とにかく、ここの波が好きなんだ。オレの目標は年に数回あるパイプでのコンテストで出来るだけ優勝すること。また一つ手に入れてストークしているよ」とコメントを残すほど他の場所でのコンテストに興味が無いジェイミー。
本気でWQSを転戦すればクオリファイも十分に可能な実力は持っていますが、彼はそれを望んでいないようです。
パイプラインで得た優勝は『Pipeline Masters』を含めて今イベントで3回目。まだ26歳のジェイミーはこれからも愛するこの場所で勝利を重ねていくことでしょう。
なお、今イベントには田嶋鉄兵や、小川直久、脇田貴之、堀口真平、田中譲、松岡慧斗など、多くの日本人がエントリーしていましたが、最高位はRound of 32まで進んだ脇田貴之(写真下)の17位でした。
WQS5スター『Volcom Pipeline Pro』結果
1位 ジェイミー・オブライエン(HAW)
2位 アンソニー・ウォルシュ(AUS)
3位 マーク・マシューズ(AUS)
4位 ダニー・フラー(HAW)
『Volcom Pipeline Pro』公式サイト
http://www.volcompipelinepro.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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