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6スタープライム『Drug Aware Pro』は見事な逆転劇で終了!

2010-03-21 更新
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ウェスタンオーストラリアのマーガレットリバーで6スタープライム『Drug Aware Pro』が開催!
現地時間3月20日にファイナルが行なわれ、ジョシュ・カー(AUS・写真上)がタジ・バロウ(AUS)を抑えて優勝を決めました!

2010年のASPは革命の年。ワールドツアーがワンランキングシステムに移行するため、ポイントが高いプライムイベントには毎回多くのトップサーファーがエントリーすることになり、ファンには楽しみが増えることになります。
今イベントにもゴールドコーストで行なわれた『Quiksilver Pro』から直行した選手が多く、ケリー・スレーター(USA)を除くほとんどの選手が参戦。
期間中はウネリに困ることは無く、広大な自然をバックにスケールの大きな戦いが繰り広げられていました。

昨年のパイプラインマスターズから3連勝中と絶好調のタジは、ファーストヒートから危なげなく勝ちを重ね、SFではビード・ダービッジを抑えてファイナルへ。
一方のジョシュは、Rond of 16でミック・ファニング(AUS)と対戦するなど、苦戦を強いられましたが、SFでコリー・ロペス(USA)を下してファイナリストに選ばれました。

ファイナルはタジが1本目で8.5、更に8.00のバックアップスコアを重ねてジョシュをコンビネーションに追い込みます。残り時間も僅かとなり、タジの勝利がほぼ確実になりましたが、ラスト5分にジョシュが得意のエアリアルを完璧にメイクし、パーフェクト10!続けて7.03を叩き出して素晴らしい逆転劇を演じました。
「4連勝なんて凄いよな〜ってタジに言っちゃったくらい。もうダメだって本当に思っていたからね」と興奮気味にジョシュは一言。さらに「最初から飛ぶ気満々だったよ。観客のためにビッグエアーをかましてやろうと思ったんだ。着地してから、新しいセクションを見つけてもう一度飛んだのさ。パーフェクト10が出ていきなり優勝のチャンスが舞い込んできたんだ」とコメント。

パーフェクト10を決めた後も僅かにポイントが足りなかったジョシュ。しかし、最後にキャッチした波で再びエアリアルをメイクして強引に勝利を収めたのです。
「アウトに戻る途中に小さめの波を見つけたんだ。前の波より小さいというのは承知だったけど、もう一本大きなエアーを決められたのさ。一気に逆転出来て興奮している。オレのキャリアの中で最も大きな一勝だね。信じられないよ!」とラスト5分の逆転劇を振り返っていました。

直近だと2月下旬にバーレーヘッズで開催された4スター『Breaka Burleigh Surf Pro』のファイナルでも対戦している二人ですが、その時はタジが大差でジョシュを抑えて優勝。今イベントで見事にリベンジを果たすことが出来たジョシュは本当に嬉しそうな表情で表彰台でのインタビューに答えていました。
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残念ながら4連勝とはならなかったタジ(写真上)でしたが、ワールドツアーとほぼ同じメンバーとの対戦でファイナルまで残ったのは好調さの証。
表彰台では、「ジョシュ・カーみたいな奴との対戦は常にビッグスコアを返されると考えるべきだね。あれには驚いたよ。ラスト5分には、オレに”優勝おめでとう”と言ってそれからあの波に乗ったんだぜ。あの凄いエアリアルは勝利に値する。今日の彼は止められなかったよ」とコメント。

ASPワールドタイトル、ASPワールドランキング(今シーズンから名称が変更)共にトップに立っているタジの次の戦いは3月30日からスタートする『Rip Curl Pro』。
「自分のサーフィン、サーフボード共に最高だね。絶好調だよ。次のイベントが本当に楽しみさ。今日のところはジョシュに敬意を表する。彼のサーフィンはヤバかった(笑)」と自信満々のタジが2007年に優勝したこともあるベルズでも好調さをキープ出来るかに注目したいところです。

なお、今イベントには大野修聖がエントリーしていましたが、Rond of 48で敗退してしまい、37位でフィニッシュ。次のエントリーは3月23日〜28日にタスマニア島で行なわれる6スター『O'Neill Coldwater Classic Tasmania』。

6スタープライム『Drug Aware Pro』結果
1位 ジョシュ・カー(AUS)
2位 タジ・バロウ(AUS)
3位 ビード・ダービッジ(AUS)、コリー・ロペス(USA)

『Drug Aware Pro』公式サイト
http://www.drugawarepro.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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