非会員上部PR枠用
 

『Rip Curl Pro』は後半戦に突入!

2010-04-08 更新
2010048wi

現地時間4月3日にスタートしたASPワールドツアー第2戦『Rip Curl Pro』は、メイン会場のベルズビーチのコンディションが整わず、R2の敗者復活戦は13thビーチ、R3〜R4のH4までは現地時間4月7日にベルズの北側に位置するウィンキーポップで行なわれました。

ウィンキーポップは同じライトのリーフブレイクながら、ベルズよりもショルダーが張る波質のため、アクションも入れやすく、選手達は波に恵まれていなかった今イベントのストレスを発散するようにエアリアルを中心とした派手なマニューバーを連発していました。

R3、R4共に危なげない勝ち方をしてハイエストヒートスコアまでメイクしたタジ・バロウ(AUS・写真下)は、昨年のパイプラインマスターズからWQSを含めると3連勝と絶好調。
一つの波に2発も完璧なエアリアルを入れるなど、全く隙の無いサーフィンを披露していました。
「最高に楽しかった!波もかなり良かったけど、波数は少なかったから、キチンとした波選びが必要だったのさ。オレは良い方向、逆にウィルコ(R3の対戦相手のマット・ウィルキンソン)は悪い方向に傾いてしまったね。彼は素晴らしいサーファー。バックハンドの中ではベストだし、厳しいヒートを予想していたんだ。でも、オレの方が波運が良かった。ラッキーだったね」とタジ。

今シーズンからツアーに復帰しているアンディ・アイアンズ(HAW)とのR4も波運はタジに傾き、序盤に8pt台と7pt台を続けて叩き出してコンビネーションスコアに追い込むと中盤にはダメ押しの9.00をメイク。その後はヒート終了までアンディに逆転出来るチャンスの波は入らず、まさにタジの一人舞台でした。
「良い気分さ!今までの彼(アンディ)との対戦の中ではいくつもの借りがあるからね。彼は驚異的な存在だった。復活した彼との時間は本当に素晴らしかったよ。波も今までウィンキーポップでサーフィンした中で最高レベル。小さかったけど、クリーンだったし、ハイタイド時はピークも少し奥に移動してテイクオフする度に目の前に綺麗なショルダーが張っていてさ...。波数が少なくなることを心配していたけど、オレ達のヒートはセットも入って良かったよ」とアンディとのヒートを振り返っていたタジの次の対戦相手はヤングブラジリアンの代表、アドリアーノ・デ・スーザです。
2010048ta

第1戦の『Quiksilver Pro』で2位という好成績を上げたジョーディ・スミス(ZAF)は、ここまでのハイスコア9.8を手に入れ、トータル17.30でロイ・パワーズ(HAW)を下してR4を突破。QF進出を決めました。
ロイとのヒート後には、「楽しかった〜。ロイはチームメイトだし、一緒にツアーを回っている仲間。それに関しては辛いけど、ヒートを通過出来たのは嬉しい。少し小さかったのを除けば、最高の波だったね。最初のヒートより波数も増えて良い感じだったよ」とコメント。

同期のデーン・レイノルズ(USA)と比較されることが多いジョーディ。エアリアルの方もデーンに負けず劣らず、9.8のライディングにはインサイドセクションで通称『スーパーマン・エアー』を披露していました。
「あの時はすでに7pt前後の平均的なスコアを持っていたと思う。ロイが小さくて乗らなかった波をオレが手に入れたんだ。波はインサイドにかけて掘れくれ、おかげで良いターンをメイク出来たのさ」とジョーディは話していました。

ジョーディとQFで対戦する昨年のワールドチャンピオン、ミック・ファニング(AUS)も珍しくエアリアルを取り入れ、若手に引けを取らない派手なパフォーマンスをしていました。
R3ではワイルドカードの16歳、ガブリエル・メディーナ(BRA)を大差で下し、R4ではティアゴ・ピレス(PRT)に僅差ながら勝利を決めています。

あと4ヒート残っているR4の主な選手は、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、ケリー・スレーター(USA)など。
ルーキーではジャドソン・アンドレ(BRA)が残っています。
なお、ケリーは右足の靭帯に炎症があり、R3当日の朝は歩けないほどだったそうです。
R3のダスティー・ペイン(HAW)とのカードでは僅か3本の波でラウンドアップを果たしたケリーでしたが、ファンには今後の心配の種が増えてしまいました。

現地時間4月8日はサイズダウンのためにコンテストはオフ。ネクストコールは9日の朝7時(日本との時差はプラス1時間)、30分後にスタートする予定。

『Rip Curl Pro』公式サイト
http://live.ripcurl.com/index.php?bellshome(PC用)

photo: ASP Covered Images

「コンテストリポート」一覧へ