BB・WST最終戦終了/ワールド・チャンプはダミアン
2005-01-09 更新
現地時間1月5日(水)。ハワイ・マウイ島のホノルア・ベイにて、ボディボードのワールド・ツアーであるWSTの2004年度最終戦「マウイ・プロ」が行われ、昨年のワールド・チャンプでもあるオージーのダミアン・キングが優勝! 2年連続のワールド・タイトルを手にしました。ちなみにWST最終戦はオアフ島のパイプラインで行われるのが毎年の恒例となっていましたが、今年は諸事情によってパイプラインでの開催が出来ず、マウイでの開催となりました。
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■世界中の強豪が集結
この日「ロックスター・ゲームス・マウイ・プロ」の舞台となったホノルア・ベイの波は3-6ft。
2003年度のワールド・チャンプであるオージーのダミアン・キングをはじめ、かつて7度のワールド・タイトルを獲得しているブラジルのギラーミ・タメガ、今やエアー系トリックの第一人者と言ってもいいハワイのジェフ・ハバード、さらには過去9度もワールド・タイトルを獲得している"生きるレジェンド=ミスター・ボディボード"であるマイク・スチュワートもこの大会にエントリー。その他にもラディカルなライディングでオージー軍団をリードするライアン・ハーディー、近年ますますマニューバーに磨きがかかってきた同じくオージーのミッチ・ローリンス、南アフリカのアリスター・テイラーなどの面々がワールド・タイトルを巡って熱戦を繰り広げました。
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■タメガは決勝を前に敗退
コンテスト開始時点では、計算上10人のライダーたちにワールド・タイトル獲得の可能性がありましたが、デイブ・ウィンチェスター、ショーン・バーチュー、ライアン・ハーディーらがクォーター・ファイナルで敗退。
前半戦のハイライトとなったのは、heat1でのミッチェル・ローリンスの流れるようなスムーズなマニューバーを織り込んだライディングと、Heat4での"レジェンド"=マイク・スチュワートの深いチューブ・ライディングでした。
そしてセミ・ファイナルHeat1ではジェフ・ハバード、ミッチ・ローリンスが波に上手く合わせたライディングで余裕のヒートアップを果たし、4人で行われるファイナルに進出。
7月にオーストラリアで行われた第1戦の「シャークアイランド・チャレンジ」で優勝したブラジルのギラーミ・タメガはファイナル進出を果たせず、決勝ヒートの結果次第でワールド・タイトルに手が届くかどうか、という微妙な立場になりました。
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■決勝はミッチとダミアンの勝負に
決勝に残ったのはオージーのダミアン・キング、同じくオージーのミッチ(=ミッチェル)・ローリンス、ハワイのジェフ・ハバード、そしてもう1人オージーのトビー・プレーヤー。このうち、ミッチかトビーが優勝すれば、第1戦で優勝したタメガの8度目のワールド・タイトルが決まり、ジェフかダミアンが優勝すれば、この大会の優勝者そのままがワールド・チャンプになるという計算でした。
決勝ヒートの前半、ミッチが一本の波にテイクオフし、際どいエア・リバースを2回、途切れることなく入れて、さらに大きなカービングをともなったリバース・スピンにつなぐと、最後はチューブと大きなエアリアルで締めくくるという見事なライディングで、ギャラリーの大歓声を受けました。
ジェフは上手く技をつなぐことが出来ず、トビーの調子も今一つ。
ダミアンも良くないスタートでしたが、残り15分のところで、ダミアンが良い波を掴み、流れを変えます。1本のライディングでまず9.5Pを出し、さらに2回のエア・リバースで9.0Pを出しました。
ヒート終了時点ではダミアンかミッチのどちらかが優勝ということは誰の目にも明らかでした。
そして2人のジャッジがダミアン、1人がミッチを優勢と判定し、その結果、ダミアンのワールド・タイトルが決定したのでした。
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■DK部門の優勝者はジミー・ハタフ
また、「No Friends」のスポンサーがついたドロップ・ニー部門では、ローカルのジミー・ハタフが、地元ならではの選波眼とバックサイドの力強いスナップとを武器に、リロイ・カイヴィ、ブランドン・フォスター、コーディー・カウハーハらを退けて優勝しました。
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毎年ハワイ・オアフ島で開催されていた最終戦が、マウイに場所を移して行われたことについては、当初は多くのライダーたちから疑問の声が上がっていましたが、表彰式の会場では、この大会の成功を受け「来年はパイプラインでの最終戦の前に、是非マウイでの1戦も加えたい」という声が多く聞こえていたようでした。
《The Rockstar Games Maui Pro Honolua Bay 結果》
1.Damian King
(AUS)
2.Mitchell Rawlins
(AUS)
3.Jeff Hubbard
(HAW)
4.Toby Player
(AUS)