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ASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro France』スタート!

2010-09-27 更新
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ASPワールドツアーの後半戦はスケジュールがタイトで選手達に休む暇を与えません。
カリフォルニア・ローワー・トラッセルズで開催された第6戦『Hurley Pro』からツアー一行はフランス南西部に飛び、約1週間後の現地時間9月26日に『Quiksilver Pro France』がスタートしました。

R1のH1〜11までが行なわれた初日の舞台はホローな波が特徴の「CULS NUS BEACH」。
最初にクリーンなバレルをメイクしてハイエストスコアを手に入れたのはミック・ファニング(AUS・写真上)で、テイラー・ノックス(USA)とゲイブ・クリング(USA)の両者をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝!
「最初はちょっと奥過ぎたかなと思ったけど、早めにエッジが作用してくれて上手く抜けることが出来たのさ。今朝の波はかなりワイルドだったね。沢山のダンパーの波に数少ない宝石が隠れていたんだ。その一つを見つけ出せてラッキーだったよ」とヒートを振り返っていたミック。

昨年は後半戦のカリフォルニア、フランス、ポルトガルで3勝。猛烈な追い上げを見せて2度目のワールドタイトルを獲得したミック。
今年は消化した6戦の内、全てが9位以上とコンスタントな成績を残していますが、まだ優勝が無く、ベルズ戦での2位が最高位。トータル5位に位置しています。
「このイベントで優勝する必要がある。当たり前のことだけどね(笑)。サーフィンの調子は良いんだけど、今年は作戦ミスが重なっているせいで、まだこの位置さ。残りのイベントは得意な場所ばかりだから、上手くことが運ぶのを願っているよ」と話していました。

カリフォルニア戦で優勝してトップの座に立ったケリー・スレーター(USA)はパトリック・グダスカス(USA)とワイルドカードの18歳、マキシム・ハシーノ(FRA)を相手にほとんど波を掴めず、R2の敗者復活戦行きが決定。
ヒートを制したパトリックは、「あの一本をゲット出来たのは幸運だったね。あれでヒートを勝てたんだから。ケリーとはポジション争いをしていたんだけど、彼は最初の小さい波、オレは二本目に乗ったんだ。ちょっとミスってレイト気味にテイクオフ。それからリップの下に引き込まれた後、バレルの出口が見えたよ。外に出たら飛んで下さいと用意されたようにランプセクションがあって、エアーしたのさ」とコメント。

地元のカリフォルニア戦では25位と良い成績が残せず、トータルでも23位と低迷しているパトリックですが、フランス特有のコンパクトなバレルをメイクする姿は今後の活躍を期待させるのに十分でした。

ツアー3年目にしてケリーとのタイトル争いを展開しているジョーディ・スミス(ZAF・写真下)は、じっくりと波を待って7.50と6.50をスコア。トータル14.00でルーク・ステッドマン(AUS)とワイルドカードのジュリアン・ウィルソン(AUS)を抑えてR3へジャンプアップ!
「見た目よりもサイズはデカイ!短めのボードでも良かったけど、早いヒートはソリッドな波が多いと考えたんだ。オレ達のヒートは本当に楽しい波だったね。短いけど面白いバレルが沢山あったよ」とジョーディ。
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ゴールデンルーキーとしてツアー入りしたばかりの時期は周囲からの過剰な期待によるプレッシャーと慣れない環境などで実力を発揮出来なかったジョーディでしたが、時間の経過と共に徐々に本来の力を見せるようになり、今シーズンはタヒチ戦の17位を除くと全て5位以上。J-bayでは初優勝も決めて同時にカレントリーダーの座も手に入れていました。
現在はケリーに続く2位ですが、逆転の可能性は十分に残されています。
「オレは自分のサーフィンをするだけ。何も心配はしていないさ。すでに最高の位置にいるし、ヨーロッパレッグには自信もある。ただ楽しむこと。結局はそれに尽きるかな」とリラックスした表情でインタビューに答えていました。

その他にR1を1位通過してR3行きを決めた主な選手はジェレミー・フローレス(FRA)、デーン・レイノルズ(USA)、タジ・バロウ(AUS)など。

ネクストコールは現地時間9月27日の朝8時(日本時間の27日午後3時)。条件が揃えば15分後にR1の最終ヒート、アンディ・アイアンズ(HAW)、ボビー・マルティネス(USA)、カイ・オットン(AUS)のカードからスタートします。


『Quiksilver Pro France』公式サイト
http://quiksilverlive.com/profrance2010/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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