ASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro France』R2終了!
2010-10-01 更新
フランス南西部で現地時間9月26日にスタートしたASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro France』は翌日にR2の3ヒートだけを消化した時点でコンディション不良のためにオフが続いていましたが、新しいウネリが入った現地時間9月30日に再開し、R2の残りヒートを全て終了しました。
会場の「CULS NUS BEACH」のコンディションはレギュラー中心のソリッドな4-6ftレンジ。風の影響が入ったワイドブレイクで抜けにくい波が多かったものの、前半はたまに綺麗なバレルを形成。
この日一番の長いトンネルを抜けたのはH5でアンディ・アイアンズ(HAW)と対戦したルーク・マンロ(AUS・写真上)でした。
最初にヒートの口火を切ったのは、アンディの方で、テイクオフからすぐにバレルに包まれ、抜けてから高いエアー。着地には失敗したものの、9.07のハイスコアを手に入れます。
しかし、次の波で更に奥のポジションからテイクオフしたルークがバックドアカインドの深いバレルをメイクして9.77で逆転!結局アンディは最後まで新たなバレルを見つけることが出来ず、ルークに軍配が上がりました。
「最初からやりやすい波だったよ。ホームのストラディ(ゴールドコースト)の波に似ているからね。とにかく沢山波に乗るプランで、特にあれは貪欲に(9.77をスコアした波に対して)いった結果さ。恐らくあと1秒以上はチューブに入れたけど、確実に抜けたかったんだ」とルーク。
対戦相手のアンディについては、「多分、何回かはここでアンディとやりやった経験があるよ。彼は素晴らしいサーファーだし、ツアーのどんな場所、どんな状況でも凄いスコアを出してくる。タヒチでデカイ一勝を上げたばかりで凄い動揺しているようだけど、彼ならすぐに表彰台に戻ってくるだろうね」と話していました。
今シーズンは第3戦のブラジルでの9位以外、思うような結果を残せていないルーク。
次のR3の相手は同じゴールドコースト出身のミック・ファニング(AUS)。ルークの前には早くも次の大きな壁が立ちはだかってきます。
バックハンドはハンデになるようなワイドブレイクに果敢に攻めのサーフィンを見せたジャドソン・アンドレ(BRA)は、同じルーキーのマット・ウィルキンソン(AUS)を相手に7.33を含むトータル13.83でラウンドアップ。
「Wilko(マットの愛称)のバックハンドリップは凄いからね。ツアーメンバーのグーフィーフッターの中でもベストだと思う。タフなヒートになるのは承知していたさ。ヒート中はベストな波を2本手に入れられるように努力したんだ。勝ち抜けてストークしているよ」とヒートを振り返ったジャドソンでしたが、得意のエアーの着地でサーフボードを折ってしまうハプニングも...。
「最後のマニューバーでボードを折ってしまったのかな。ここの波は面白い。ホームの波を思い出すよ。良いランプもあるし、まだイベントに残れることが嬉しいね。今は次のヒートのことだけを考えているよ」と話していました。
自然が舞台のサーフィンコンテストの宿命、コンディションの悪化に悩まされた後半のヒートの中でもかなりの接戦だったのがテイラー・ノックス(USA)とアダム・メリング(AUS・写真下)のカード。両者共に序盤のセットを2本ずつ乗ってミドルスコアを重ねましたが、テイラーが僅差で上回り、中盤から終了のホーンが鳴るまで次のセットは入らず...。
アダムとの接戦を制したテイラーは、「フランス戦はコンディションが変わりやすいんだよね。早い時間帯にあったバレルがオレ達のヒートが行なわれた午後には無くなってきた。残念ながら波が悪くなって二人共チャンスが少なくなってしまったのさ。アダムのことは凄いリスペクトしている。彼は素晴らしいサーファーだからね。ヒート序盤の接戦はハードだったよ。タフなヒートを通過出来て嬉しい。最近、調子抜群のサーフボードを手に入れたし、明日の準備も万全さ!」とコメントを残していました。
ネクストコールは現地時間10月1日の朝7時45分(日本時間1日午後2時45分)。ファーストヒートはR3のH1、タジ・バロウ(AUS) vs ダニエル・ロス(AUS)です。
『Quiksilver Pro France』公式サイト
http://quiksilverlive.com/profrance2010/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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