ASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro France』は残り8人に!
2010-10-02 更新
現地時間10月1日、ASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro France』は4-6ftレンジのライト、レフト共にパーフェクトなA-frameの「CULS NUS BEACH」でR3のH1からR5の最終ヒートまで終了し、QFを戦う8人の選手が出揃いました!
ファーストヒートからハイスコアが続出する中、R3でワイルドカードのジュリアン・ウィルソン(AUS)を下したケリー・スレーター(USA・写真上)は次のR4でケリーマジックとも言える大逆転劇を披露。
このヒートの主導権を握っていたのは、序盤に7.83と6.50をまとめたミシェル・ボウレズ(PYF)で、ケリーは後半までほとんど波にも乗れない状況。更にミシェルは中盤にも7.80を重ねてケリーに対して15.64の大差をつけます。しかし、残り10分を切ったところでセットのレギュラーをキャッチしたケリーは深いバレルを抜けて8.30をスコア。次の波はロースコアでしたが、残り5分もない時点でテイクオフからバレルイン、抜けてから回転系のエアーを完璧にメイクして7.90。僅か0.57pt差でミシェルを上回り、ケリーのQF行きが決定したのです。
「ミシェルが7pt以上出したのが聞こえて、追い越すには15ptは必要だって分かったんだ。すでにヒートの半分を過ぎてしまったところにあの良いセットが入ったのさ。もう一本イケる!って思ってたけど、それには風が収まることが必要だった。結果、狙い通りにもう一本良い波に乗れたんだ」とケリー。
さらに「ヒートの最後までやり尽くす必要があった。完璧にスコアが聞こえてなかったし、まだ足りないかなって思っていたんだ。2回目のバレルは深さが足りなかったから、最後にエアーを入れたのさ。あれは上手くいったね。マンオンマンの時とは優先権が違うから、それに合わせたゲームをしないといけない。マンオンマンとは全く違うよ。少し風はあるけど、グラッシーな波。パーフェクト!」とヒートを振り返っていました。
ちなみにこのヒートでケリーが乗っていたサーフボードは5’9の長さ。「キチンとテイクオフ出来るなら、なるべく短いボードを使いたいんだ」と話していました。
R4でケリーに怒濤の攻撃を浴びたミシェルでしたが、敗者復活戦のR5ではテイラー・ノックス(USA)との接戦を制してQFへ。
R5終了後には、「オレにとってはこのフランスでQFに進めただけでも嬉しいことだよ。全ての人が分厚いサポートをしてくれるし、応援しているよ!って声をかけてくれるんだ。エキサイティングなことだね」とコメント。
フランス領であるタヒチ出身のミシェル。話す言葉もフランス語で、ここは第2の故郷とも言える土地。QFの対戦相手はまたしてもケリー。昨年のフランス戦でも最後はケリーとマンオンマンで対決し、その時はケリーが圧勝しています。今年は互角で渡り合えるのでしょうか?
この日の最終ヒートに登場したジョーディ・スミス(ZAF)は、8.17を含むトータル14.50でトム・ウィタカー(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んで勝利。
「新しいフォーマットで負けると大変な一日になるね。この波は結構体力を消耗するんだ。幸運にも何本か良い波を見つけることが出来て今夜もここに残れるよ。リップの形が変わりやすく、コンディションも急激に変化していたけど、ヒートを通過出来てストークしている。明日も大きく前進出来るように再充電するさ」とジョーディ。
前戦のカリフォルニアから変わった新フォーマットでは、TOP32と4人のワイルドカード、計36人と以前よりも選手の数が減り、コンパクトになりました。ヒート進行にも変更があり、R3の後に3人ヒートのR4が行なわれ、1位の選手がQFへジャンプアップ。2位と3位の選手は敗者復活戦のR5で再チャレンジして勝った選手がQFの切符を手に入れることが出来ます。
ジョーディはR3からR5までの3ヒートを一日でこなしたため、インタビューを受ける頃には大分疲れていたようです。
その他、QF進出を決めた主な選手はミック・ファニング(AUS)、ブレット・シンプソン(USA)など。
ネクストコールは現地時間10月2日の朝7時45分(日本時間2日午後2時45分)。条件が揃えばあと一日でファイナルまで進む可能性が高いので、興味がある方は公式サイトでライブ中継をチェック!
なお、ブラジルで開催中の6スター『SuperSurf Internacional』では、大野”マー”修聖が快進撃を続けていましたが、Round of 24で敗退。17位に終わっています。
『Quiksilver Pro France』公式サイト
http://quiksilverlive.com/profrance2010/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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