『O’Neill Coldwater Classic』最終戦終了!
2010-10-25 更新
タスマニア島から始まり、スコットランド、南アフリカ、カナダとあえて海水温が低い場所を開催地として選ぶ『O’Neill Coldwater Classic』の最終戦が10月18日からカリフォルニアのサンタクルーズ・スティーマーレーンで行なわれ、「Wilko」ことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上下)が優勝!
ショーン・キャンズデル(AUS)がシリーズチャンピオンを獲得して50,000USドルを手に入れました。
スティーマーレーンは崖の下にあるライトのポイントブレイク。普段からハイレベルなロコ達がラインナップを占拠するカリフォルニアの中でもハードルが高い場所です。
期間中はクラシックなスティーマーレーンが姿を現していましたが、ファイナルデイとなった現地時間10月23日はハイタイド・オンショア・悪天候が重なり、ハードな戦いに...。
マットの対戦相手は、ウェットスーツさえいらないハワイからやってきたトニーノ・ベンソン。
序盤は両者共に7pt台をスコアして譲らずの展開。その後、5.50のバックアップスコアを手に入れたトニーノがリードを握りましたが、後半に6.67を返した「Wilko」が逆転に成功。トニーノはそれを上回るスコアを出せず、「Wilko」の勝利が決定しました。
「久々の優勝だし、ストークしている。長い一日だったけど、寒さばかりが気になって意外と疲れはなかったさ。ファイナルのために十分にエネルギーをキープして難しい戦いを乗り切ったね。オレはバックハンドが好きなんだ。バックサイドの方が強さが発揮出来ると感じているよ。優勝出来て最高の気分!」と表彰台で嬉しさを表現していたマット。
ルーキーとして戦っているASPワールドツアーは良い結果が出せず、9位止まり。トータル27位と低迷していますが、プライムイベントの優勝で6500ptを手に入れ、ASPワールドランキングの方は18位にアップ!
「この成績はワールドランキングに大きく影響するね。ワールドツアーのランキングは後退気味でシーズンの後半に向けて少し不安があるんだ。まだ分からないけど、今回の優勝についてはストークしているよ」とマット。さらに「この優勝で自信が付いたのは確か。今年初の優勝だし、そりゃあ気分も上がるさ。プエルトリコでもこの調子で勝てるように願いたいね」とコメント。
次の『Rip Curl Pro Search』では、今回の優勝をきっかけに9位の壁を打ち破ってくれるかも知れません。
惜しくも優勝を逃したトニーノでしたが、マットに引けを取らないバックハンドリップを武器に今イベントのタイトルホルダー、ネイト・ヨーマンス(USA)を始め、コロヘ・アンディーノ(USA)、ヤディン・ニコル(AUS)などの強豪を抑えてファイナルまで進んだのは賞賛するべきでしょう。
「オレにとっては厳しい戦いだった。2本目の波が見つけられなかったのさ。でも、OK!十分に良い結果でストークしているよ。怪我から復帰したばかりでファイナルまで進めたのは本当に嬉しい!」とトニーノは話していました。
なお、今イベントにエントリーしていたジョーディ・スミス(ZAF)はチャリティのドッジボールで足首を捻挫してコンテストを棄権。今のところ10月30日からスタートする『Rip Curl Pro Search』には出場する予定ですが、ケリーとのタイトルレースに不安が残ります。
ASPプライム
『O’Neill Coldwater Classic California』結果
1位 マット・ウィルキンソン(AUS)
2位 トニーノ・ベンソン(HAW)
3位 ナット・ヤング(USA)、ビリー・ステアマンド(NZL)
...
73位 辻裕次郎
97位 田嶋鉄兵
113位 高梨直人
『O’Neill Coldwater Classic』公式サイト
http://www.oneill.com/cwc/(PC用)
photo: ASP Covered Images