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WCT第3戦タヒチ Round2終了!!

2005-05-17 更新
現地時間5月14日にスタートしたWCT第3戦「ビラボン・プロ・タヒチ」は、15日までにRound2までを終了しています。

5月5日から始まったウェイティング・ピリオドも残すところあと4日となった14日(土)、舞台となるチョポ(Teahupoo)の波はクリーンなコンディションながら3ftと、このビッグウェイブ・ポイントとしては以前物足りないものでした。しかし、週末から翌週初めにかけては西からのスウェルで波が上がってくるとの予想から、コンテスト・ディレクターはとうとうコンテストの開始を宣言したのでした。

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■Round1では上位陣が順当に勝ち上がる

過去にこの大会で優勝したことのある3人、ケリー・スレーター、CJ・ホブグッド、アンディ・アイアンズは、チョポにしては小さめの3ftの波を無難に料理し、順当にRound3へと駒を進め、その他ではタジ・バロウ、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、テイラー・ノックス、ブルース・アイアンズ、カラニ・ロブなどのトップ選手たちがRound1を1位で通過し、Round3に進出となりました。

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■Round2ではコリー・ロペスが活躍

15日(日)には予想通り西からのスウェルがチョポに届き始め、会場の波もサイズアップを始めました。Round1で2位・3位となった選手たちで争われるRound2は、4-6ftの掘れたハードなバレル波での戦いとなりました。

そしてこのラウンドで目立っていたのがコリー・ロペス。トビー・マーティンを相手に最初の4分間で9.7ポイントと9.23ポイントのライディングを見せ、その後もASPの歴史に残るようなパフォーマンスを続けました。残り8分のところではリーフを目前にして長いギリギリのチューブをスピットとともにメイクし、9.93ポイントを叩き出して合計19.63ポイントとし、この日の最高得点となったのみならず、史上最高記録にもあと0.3ポイントのところにまで迫ったのでした。

「兄貴(シェイ・ロペス)が前のヒートで勝ったから、その勢いで勝てたようなものさ」とコリー。「ストークしちゃうね! あんなに早く9ポイント台を2本揃えられたんだから、ホントにラッキーだったよ。
波はパーフェクトだったから、正しい波を選ぶことだけが鍵だった。幸運にも僕は2つの良い波を選ぶことが出来たってわけさ。9.93ポイントなんてアリエナイ!! ボトムのリーフが見えちゃってるくらい浅いんだから。
もっと大きいセットもあったけど、あの波ほど掘れてはいなかった。リーフにパーフェクトに当たって、ググッと掘れ上がってインサイドの棚に向けてブレイクするんだけど、水が引いてポッカリ空間が出来るんだ。ホントにパーフェクト。いいときに居合わせたよ。」

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■ネコ・パダラッツがパーフェクト10ポイント!!

5年前にこのポイントで危うく溺れそうになったこともあるブラジルのネコ・パダラッツは、その恐怖を乗り越えてチャージを繰り返しました。パダラッツと、オージーの若きルーキーであるビード・ダービッジとで行われた最終ヒートは、最後まで結果の見えないシーソーゲームとなりました。

まずはダービッジが8.3ポイントで口火を切り、後ろの波を取ったパダラッツがその上をいく8.83ポイントを叩き出しました。パダラッツは6点台のライディングを加えてリードを広げますが、西よりのピークに手を出してプライオリティ(優先権)を失います。ダービッジもまたパダラッツと同じように西よりの掘れない波に手を出してしまいますが、すぐにテイクオフ・ゾーンにまでパドルして戻り、プライオリティを掴みました。

ダービッジにはあと7.5ポイントが必要でしたが、次の波で出したのは僅かに足りない7.43ポイント。そしてプライオリティはパダラッツの手に。しかし次のセットの最初の波を逃したパダラッツはプライオリティをダービッジにみすみす渡してしまい、8.07ポイントを出されて逆転されてしまいました。そして、ここでまたしても鍵を握るプライオリティはパダラッツの手に戻ります。

そこへ、この日の最大セットが入り、パダラッツが板を返して狂ったようにそのモンスターにチャージ。信じられないようなレイト・ドロップから頭上を巻くように飛び出すリップとほとんど同時にテイクオフ!! その恐ろしい壁のような波のボトムに降りて数秒、ギロチンのようなリップが彼の頭の数ミリ上をかすめます。

パダラッツはそのバレルの中でパーフェクトなポジションをとり、タイミングをはかって逆巻くバレルのファースト・セクションを抜けようとしましたが、波は速く、彼の姿は波の中に消えました。その波を抜けるのは不可能なほどに深い位置にパダラッツの姿が消えると、観衆から溜息が洩れました。しかし、次の瞬間、なんとパダラッツはその深すぎるバレルの出口に加速して現れたのでした。

パダラッツのこの波には5人のジャッジ全員が満点の10ポイントをつけ、今年のビラボン・プロ・タヒチにおける初のパーフェクト10ライドとなりました。ダービッジは後半に9.3ポイントの高得点を加えて健闘しましたが、残念ながらパダラッツには及びませんでした。

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■トラビス・ロジーも9.9ポイントをマーク

南アフリカのトラビス・ロジーは、9.9ポイントを含む見事なチャージを見せ、彼自身の大波での実力を疑う声を払拭しました。

「1ftより上がったチョポではサーフしたこと無かったんだ。だからこれが初めてのホントのチョポだった。」とトラビス。

「ヒートの前にはかなりナーバスになったけど、チャンネルのところで波待ちしながら波を観察してたんだ。だから、そんな気持ちに打ち勝って、自分がこんな風にサーフ出来るってことを世界に見せることが出来て凄く嬉