WCT第4戦フィジー ケリーが連続優勝!!

現地時間6月1日(水)、フィジー・タバルアで開催中だったWCT第4戦「GLOBE WCT FIJI」のファイナル・ラウンドまでが行われ、過去6度の世界タイトルを持つケリー・スレーターが、前節のタヒチに続く見事な優勝を飾りました。

この日の試合が行われたレストランツ・ポイントのグーフィーの波は6-8ftで、WCT史上でも有数のパーフェクト・コンディション。この優勝によってケリーは今年のWCTツアー・レイティングでのトップに躍り出て、7度目のワールド・タイトル獲得に向けて前進しました。

2週間前のタヒチ・チョポでのビラボン・プロでの結果と合わせ、2003年にアンディ・アイアンズがワールド・タイトルを獲得して以来、ケリーがタイトル・レースでリードしたのは初めてです。

---------------
■ケリーはフィジーでは初めてとなる優勝

バックサイドでサーフしたケリーは、ファイナルで3本の9点台をマークし、C.J.ホブグッドに大差をつけてあっさりと退けました。

ファイナル・ヒートの開始直後から試合の流れを支配したケリーは、ドライ・リーフを目の前にして果敢にサーフし、9.0ポイントと9.63ポイントを連続で叩き出し、優勝をもぎ取りました。

この勝利はケリーにとってフィジーでの初めての優勝です。フィジーはまだケリーがワールドツアーで優勝したことの無い珍しい場所だったのです。

「フィジーじゃ勝てなかったからなぁ・・・とうとう勝てたってことはホントに特別なことさ。」と大喜びのケリーは語りました。「去年はここに引っ越そうかと思って、ほとんどそうしかけたんだよ。」

タヒチの大会の前には、ケリーにとっても7度目のワールド・タイトルなどまったく考えていないことで、いくつかの大会をスキップして出たい大会だけに出ようか、などとも考えていたのです。しかし2大会連続の優勝は、ケリーをツアーのトップに押し上げたのみならず、7度目のタイトル獲得へ向けた導火線にも火をつけたのでした。

「タヒチの前には、今年はアフリカをキャンセルして、タイトルを追うのはもう止めにしようかとも思ってたんだ。なんかそんな感じじゃなかったから。
でもここ2週間、すごく試合を楽しむことができて、まあ、こんなことになるなんて思ってなかった。長い一年だから、あんまり先のことは考えられないけど、マジでもう一回(ワールド・タイトルを)獲れたらいいな、と思ってるんだ。
この2週間はすごかった。最後の10日間は信じられないね。2連続優勝なんて。去年は1勝もできなかったんだから。なんかくすぶってた感じで上手く行かなかったんだ。今は、これまでに無く上手くサーフできる気がするから、とにかく楽しむようにしてるんだ。

---------------
■準優勝のC.J.はまたしてもケリーに敗退

決勝でケリーに敗れたC.J.ホブグッドは、前節のクォーター・ファイナルでも僅差でケリーに破れていますが、
今回の15.16ポイントという点数は、ケリーの19.33ポイントには遠く及びませんでした。

「この波でケリーが相手じゃどうしようも無いさ。今日はケリーの日だね。」とC.J.。

---------------
■ルーキーのフレッド・パタチアが自己最高の3位に

WCTルーキーのハワイアン、フレッド・パタチアは、セミ・ファイナルでケリーに敗れましたが、3位という成績は彼にとってのベスト記録で、ツアーでの順位も6位に上がりました。

---------------
■ブルース・アイアンズもセミ・ファイナル進出

セミ・ファイナルの第1ヒートでC.J.に敗れたブルース・アイアンズも3位となりました。

「まったくパーフェクトな波だったよ。」とブルース。「でもちょっとトリッキーなとこが残ってて、いい波だったのに出口を見つけられなかった。去年よりはずっとよくやってるから、このままの調子で続けたいね。」

---------------
■トラビス・ロジー、クォーター・ファイナル進出

南アフリカ出身のルーキー、トラビス・ロジーも、自己最高となるクォーター・ファイナルに進出し、5位となりましたが、最後には肩を痛めてしまいました。

「この結果はスゴく嬉しい。ひどいヒートだったけどね。」とトラビス。「怪我をしてボードも流しちゃって、もう今までで最悪のヒート! でもあそこまで行けたんだから、それが何よりなんだ。ツアー1年目でこんなに早くここまでの結果が出せて、マジで嬉しいよ。」

---------------
次節は6月23日～7月4日にインド洋のリユニオン島で予定されている「Rip Curl Search WCT」です。こちらについても情報が入り次第、お伝えします。お楽しみに!!

---------------
《主な結果とツアー順位》

■Final
C.J.Hobgood
15.16
Kelly Slater
19.33

■Semi Finals
HEAT1
C.J.Hobgood
17.67
Bruce Irons
15.23
HEAT2
Kelly Slater
19.57
Fredrick Patacchia
16.86

■Quarter Finals
HEAT1
Phillip MacDonald
11.13
C.J.Hobgood
19.80
HEAT2
Cory Lopez
18.10
Bruce Irons
19.40
HEAT3
Kelly Slater
17.74
Dean Morrison
14.93
HEAT4
Fredrick Patacchia
18.10
Travis Logie
7.60


■WCTレイティング(順位)

1.
Kelly Slater
3542P
2.
Trent Munro
3276P
3.
C.J.Hobgood
3096P
4.
Andy Irons
2964P
5.
Mick Fanning
2620P
6.
Fredrick Patacchia Jr
2618P
7.
Damien Hobgood
2589P
8.
Dean Morrison
2474P
9.
Cory Lopez
2433P
10.
Taj Burrow
2428P