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【現地コラム】宮城県・仙台①

2011-04-14 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、定期的なコラムとして、各地の現状などをお届けします。


宮城県・仙台
第1回 震災当日

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3月11日(金)
波は無いものの、ポカポカと暖かい、とても気持ちが良い新港Pでした。愛犬カール♂とフリスビーで遊んでから、午後1時頃お店へ到着。

東京で会議がある旦那と交代して、明日(12日)行われる“JAPSS SURF 25周年Party”の準備を、店舗奥の事務所でしていた時に、突然すごい揺れがきました。

慌てて店舗側へ行き、ラックに掴まりながらボードを押さえるものの段々揺れが大きくなって、ボードがゴロゴロと落ちていき、ショーケースや陳列棚が倒れて商品が散乱。
大きな横揺れから縦揺れに変わり、壁に掛けていた全ての絵や写真が、ガシャンガシャンと音をたてて落下。リムーバー・ソフナーも割れて床に散乱したヌルヌル状態。
電気は消え、お店は真っ暗、必死に押さえていたボードから手が離れた瞬間、壁に叩きつけられました。

お店があるエリアは地盤が弱く、弱い地震でもグラグラですが、今回はビルが倒壊するんじゃないかと思う程の激しい揺れで、とても長い時間続きました。

散乱した物で足の踏み場がなく、落ちたボードを1本1本起こしながら、少しずつ出口へ向かい、なんとかドアまで来たところでカールがいない事に気付き、奥の部屋へ戻ろうとした時、またすごい揺れがきて、物がさらに散乱しました。
やっと揺れが納まった時に、部屋の隅の方で震えてるカールを見つけて、すぐに外へ出ようとするが、また激しい揺れがきて動けない。
出口が見えるのに、そこまで行けない。外に出れない事が、こんなに怖いとは思いませんでした。

やっと外に出る事が出来たが、その後も余震は続き、ビルごと揺れて、ビルに亀裂がバキバキ入り、ポロポロと壁が落ちていくのを見て愕然としてると、ヘリコプターが飛んできました。

「大津波警報が発令されました。高い所に避難してください!」

ここまで来るの!?
恐怖感で足が震えました。高台にある家まで逃げようと車を動かすが、店の前はすでに大渋滞。
後ろから津波にのみ込まれるんじゃないかとハラハラしながら運転していると、急に空が暗くなり、雪が降ってきて、あっという間に吹雪になり、不気味な雰囲気になりました。
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『なんか、自然がとても怒ってるような気がする』

信号の付かない亀裂が入った真っ暗なバイパス10キロを、3時間かけて帰宅しました。

家のライフラインは全て停止。
新幹線に乗る前で戻って来れた旦那と真っ暗の中、懐中電灯で割れた食器を片付け、倒れた家具を起こし、唯一あったお米をキャンプ用品のコンロで炊きました。
連絡が取れなかった息子もやっと帰宅し、ロウソクの灯りの中、毛布に包まりながら、家族で塩おにぎりを食べれた事に安堵したけど、遠くに見える真っ赤な炎、ずーと鳴り響くサイレン、一日中続く余震、ラジオから聞こえる悲惨で残酷な情報。
この日はすごく寒くてほとんど眠る事が出来ませんでした。

...続く
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宮城県仙台市若林区
Japss surf shop
熊谷素子

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