『Rip Curl Pro』R2は素晴らしい戦いに!
2011-04-22 更新
現地時間4月21日、ASPワールドツアー第2戦『Rip Curl Pro』は前日よりも少しサイズダウンしたベルズでウィメンズ。隣のウインキーポップでメンズのヒートが進行し、R2の全てのヒートを消化しました。
ウインキーポップの波質はベルズよりもクセが無く、この日のコンディションはパーフェクト。
H1ではジョーディ・スミス(ZAF・写真上)とローカルワイルドカードのアダム・ロバートソン(AUS)がハイスコア勝負のデットヒートを繰り広げ、ラスト数分に9.50をスコアしたジョーディが僅差でR3進出。
負ければ後が無い敗者復活戦だけに、ファーストヒートから会場には緊迫した雰囲気が漂っていました。
「凄いきついヒートだったね。最高の出だしだった彼(アダム・ロバートソン)に比べてオレはリズムが合わず、上手く乗れなかった。前半は4ポイント以上出せなかったけど、気持ちを落ち着かせたらスコアが出せるようになったのさ。始めから激しい戦いになるのは目に見えていたから、とにかくベストな波に乗ることが必要だったよ」とジョーディ。
開幕戦のゴールドコーストでは3位とまずまずのスタートを切ったジョーディ。今イベントでは更に上位を狙ってオーストラリアレッグを切り抜けたいところでしょう。
そのジョーディとR3で戦うことになったボビー・マルティネス(USA・写真下)のヒートもクロスゲームでした。
対戦相手のタジ・バロウ(AUS)が序盤に8.10と4.83をまとめてリード。6.50を持っていたボビーは後半に8.83をスコアして逆転に成功するものの、すぐに7.83を返されて勝負は振り出しに戻ります。7.10が必要なシチュエーションに対して最後にボビーが乗った波は7.33。ギリギリで再逆転を決めて次に繋げました。
ボビーは、「自分のサーフィンをするだけ。それがオレのやり方さ。オレはオッキーでもカレンでもないしね。ヒートを通過出来たのは、最高の気分。ここに来た目的は優勝なんだから、戦わずに諦めるなんてことはしないよ」とヒートを振り返っていました。
今イベントで注目されていたサーファーの一人。17歳のブラジリアン、ガブリエル・メディナ(BRA)はR1に続き、R2でも実力は発揮出来ず、早くも姿を消すことに...。
R2でガブリエルを抑えたオーウェン・ライト(AUS)は、「彼(ガブリエル・メディナ)は要注意人物。何本か良い波をまとめることが出来てヒートを切り抜けたよ。最初のヒートはナーバスになって上手く戦えなかったけど、今日は良い感じだったね。オレはもうル−キーじゃないし、上を狙うだけ。それはチャレンジと言える。でも、戦う準備は整っているさ」とコメント。
かつてはオーウェン自身もワイルドカード時代から注目され、ガブリエル側にいた選手。
10代で世界最高峰の舞台で戦うことの厳しさを十分理解している上で彼なりの試練をガブリエルに与えたのでしょう。ヒートでは全く手を抜かず、序盤にはコンビネーションスコアに追い込んで付け入る隙はありませんでした。
ウインキーポップの波を最も満喫していたのはジョシュ・カー(AUS・写真上)かも知れません。
普段からフリーサーフィンの延長のようなライディングで戦うジョシュは、大きなカービングにエアリアル、深いチューブまでメイクしてエースことエイドリアン・バッカン(AUS)を相手に軽々とラウンドアップ!
「超面白かった!興奮し過ぎて、アウトに向かう度に気が変になりそうなくらいだった。普段はしない波の取り合いも今日はしちゃったよ。エースには悪いけど、ゴールドコーストでは逆にやられているから...。ハイスコアでの勝負で借りを返せたね」と話していたジョシュのR3の相手はミック・ファニング(AUS)
ネクストコールは現地時間4月22日の朝7時00分(日本時間の同日6時00分)で、30分後にスタート予定です。
『Rip Curl Pro』公式サイト
http://www.live.ripcurl.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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