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ASPプライム『Nike 6.0 Lowers Pro』終了!

2011-05-09 更新
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2011年はプライムイベントが11戦用意され、すでに2戦が終了。第3戦目はカリフォルニアのローワー・トラッセルズで開催。
現地時間5月7日、2-3ftレンジの小振りなサイズ。更に風の影響も入ったコンディションの中、『Nike 6.0 Lowers Pro』のファイナルが行なわれました。

ファイナリストに選ばれたのはグダスカス3兄弟の末っ子、ターナーと無名に近いブラジリアンのミゲル・プーポ。
主導権を握ったのは序盤に5pt台を2本まとめたターナーで、ミゲルはスコアが延びず...。
会場の雰囲気は地元ターナーの優勝に傾いていましたが、ミゲルの後半の追い上げは凄まじく、レフトの波で綺麗なエアーリバースを決めて8.33、最後の波を確実にまとめて5.30で大逆転!
終了間際に形良いレフトを手に入れたターナーのスコアが出る前に会場にいたブラジリアンは歓喜の声を上げ、アナウンスされたスコアも再逆転には僅かに及ばず、ミゲル(写真上・下)がブラジリアンとして初の『Nike 6.0 Lowers Pro』ウイナーに輝きました。

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「ローカルを倒して申し訳ないけど、優勝出来て嬉しい!誰かしらブラジリアンがファイナルに残ると思っていたよ。オレがその一人になれるようにトライしたけど、まさか優勝とは...。信じられないね。今回は父親と来たんだ。一緒にコンテストに来るのも初めてで、それがオレのものになるなんて」とミゲル。

今イベントでのブラジリアンの活躍は目覚ましく、QFに残った8人の選手の内、6人がブラジリアン。
エアリアルを含めたアクションを得意とするサーファーが多い彼らにとって玉石の上でブレイクする規則的なローワー・トラッセルズの波は、まさに晴れ舞台でした。
ミゲルは6500ポイントを手に入れてワールドランキングを42位から29位へアップさせ、クオリファイ圏内(トップ32がシーズン後半の入れ替え基準)に入ってきました。

その件については、「最初にここに来た時、ポイントのことを考えたよ。優勝してがっぽり稼いだし、次のブラジルでのプライムにも弾みがつくよ。今回のポイントは、オレの夢であるワールドツアー入りに大きな助けとなるね」とコメント。

今やオージーと並ぶほど厚い選手層を持つブラジリアン。まだ19歳のミゲルの他にも有望株は数え切れず...。その中からワールドタイトルを獲得する選手が出てくるのも遠い話では無さそうです。

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ファイナルでは僅か0.06ptの差で敗れてしまったターナー(写真上)。足首の負傷のために6週間も海に入れない状況でしたが、回復して初のイベントで2位。それもプライムでなら結果は上々と言えるでしょう。
「ミゲルは良いリップをしていたし、接戦のファイナルを面白くしてくれた。素直におめでとうと言いたい。楽しい一週間だったよ」とターナー。さらに「今週はクラシックだったね。足首の怪我から復帰したばかりで手探りのままヒートを重ねてファイナルまで辿り着いたんだ。まるで期待してなかったのにね」とイベントを振り返っていました。

なお、同時開催のジュニアイベント・5スター『Oakley Pro Junior』は、ジャック・フリーストーン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ナット・ヤング(USA)という強豪をこれまた無名に近いハワイアンのキアヌ・アシング(写真下)が最後に逆転して優勝!

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「頭がちょっと混乱しているよ。ファイナルは調子が悪くてね。あの沢山の観客の前で良いパフォーマンスを披露しようとトライしただけさ。オレがセットの波で8ポイントを手に入れた後、逆転には4ポイントが必要だった。もう一本欲しくてパドルした時、そこにナットもいて”乗るの?”と聞いたけど、”乗らない”と答えたんだ。小振りな波だったけど、あれがヒートの決め手になったね。母なる自然と神様がオレにその波を与えてくれたのさ」とファイナルを振り返ったキアヌ。

今回の優勝でASP北米プロジュニアシリーズの2位にランクインしたキアヌ。対戦相手の3人は全て未来のワールドチャンピオン候補と言われており、イベント中はジュニアの枠を越えたライディングを披露していました。その中で手に入れた優勝は大きな自信に結び付くことでしょう。

「ビッグイベントでの優勝は大きな意味を持つよ。5スターだぜ。オレのキャリアの中で最も凄い一勝さ。今は言葉さえ無い。エキサイト、そしてハッピー!」とまだ幼さが残る笑顔で話していました。

なお、5月第2週からはブラジルでのビッグイベントが続きます。
5月11日〜22日はASPワールドツアー第3戦『Billabong Rio Pro』、5月24日〜29日はプライム『Saquarema Surf Pro International』、5月31日〜6月5日はプライム『Super Surf International』が開催されます。

『Nike 6.0 Lowers Pro』結果
1位 ミゲル・プーポ(BRA)
2位 ターナー・グダスカス(USA)
3位 ジェシー・メンデス(BRA)、チアゴ・カマラオ(BRA)


『Nike 6.0 Lowers Pro』公式サイト
http://www.nike6lowerspro.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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