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【現地コラム】宮城県・菖蒲田④

2011-05-13 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・菖蒲田
第4回 少しずつ

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4月も終わりを迎えようとしているとき、小豆浜周辺の瓦礫撤去やゴミ掃除について、七ヶ浜ボランティアセンターからの協力依頼がありました。

当然、協力したいのではあるが・・・
「ボランティア」として参加する場合、参加者自身の怪我はもちろん、活動中に損害賠償責任が発生してしまった場合なども保障される「ボランティア保険」への加入が推奨されており、正式な参加登録手続きなども必要。

また、基本的にビーチは「立ち入り禁止区域」のため、集まって頂いたボランティアの方々はビーチに入ることはできない。

更には、これまで沢山のサーファーに支援/お手伝いを頂いていた分、せっかくのGW中は皆さんにもどこかサーフトリップなどに出掛けて頂き、楽しんで過ごしてもらいたいという思いもあった。

そこで我々はあえてボランティア登録はせず、地元サーファーが中心になって後方支援をさせて頂くことにした。
5月1日、小豆浜のビーチクリーンを決定!

まず、前回行ったビーチクリーンの瓦礫、ゴミがまだ手つかず状態。
それをボランティアの方々に運んでもらうため、我々はビーチから瓦礫等を道路脇まで運ぶ。
ビーチから上げられた瓦礫を、ボランティアの方がまた運ぶ流れ作業。

前回ほどの瓦礫ではないものの、GWということもありボランティアに参加して頂いた方も多く、我々も全て手作業で実施しました。

また、海岸沿いには建築用の資材/材木置き場が多いためか、丸太などの大木も流れついており、海水も吸ってしまった状態では、とても手作業で運べる代物ではなかった。
しかし、これは栃木より単独で応援に来て下さった林業の方にチェーンソウを使って頂くなど、なんとか撤去することが出来ました。

正直、作業を終えて綺麗になったビーチを見るとほっとはするが、翌日にはまた新たな瓦礫/ゴミが流れついてしまう状態。
何度となく繰り返しの撤去作業で身体は筋肉痛。
それでも、さほど変化のない状態に見えてしまう光景が辛いときもあるが、ゴミ袋を片手に、個人的に何度も清掃に来てくれる方もいて、励まされています。

しかし隣の菖蒲田浜は、今だ手付かずの状態。
過去に東日本選手権、全日本級別選手権が行われたメインビーチは、小豆浜の3倍の面積。
コンテナ約20個に加え、瓦礫等まだまだ日に日に流れ着いてきている。
syobuta20110511b

市街地のライフラインがほぼ復旧してきた中、海沿いのエリアでもやっと電柱などが立ってきました。
現在、私の店の跡地(駐車場)は、この電柱や重機などの置き場になっていますが、もう少し整理されてくれば、ビーチクリーン時の駐車スペースとして利用できるかも知れません。

それまでは、やれることを少しずつ。
やるしかない・・・


...続く
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宮城県宮城郡七ヶ浜町
Surf Shop MATTY'S
星 利成

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