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【現地コラム】宮城県・菖蒲田⑤

2011-05-27 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・菖蒲田
第5回 瓦礫の中の思い出

GW中、ショップのみんなも湘南、千葉、日本海など、それぞれサーフィンをしに行ってきたようです。
震災後、初のサーフィン。
やはり初めは手こずったようですが、皆「やっぱり海は気持ちがいい」と言っていました。
復興作業はもちろんですが、海にはまだいろいろな問題があり、皆も約2ヶ月間は海に入ることができませんでした。少しはリフレッシュ出来たようで、ほっとしています。

私はと言うと、もちろん海に入りたいという気持ちはあるのですが・・・。
菖蒲田浜、小豆浜の現状を見ていると、まだやることもあるし、私はもうちょっと先になりそうです。
もう少し頑張ってみるつもりです。
syobuta20110525a
そしてGW明けからは菖蒲田地区の瓦礫撤去が始まり、店の跡地と、店の駐車場の瓦礫撤去がそろそろのタイミングになってきました。

しかし店の本体は、津波で約100メートルの裏山まで流されてしまったため、瓦礫はそこに固まっている状態。
ここは、まだまだ先になりそう。

現在、私の持ち物は、震災当日に車に積んであったショートボード2本、ロング1本、セミドライ1着、そしてデジカメが1台。
それ以外の持ち物や思い出の品は、すべてがこの裏山にあります。
思い出のボード、写真、トロフィー、その他いろいろな物が瓦礫に埋もれています。

私の店「マティーズ」は先日4/28で20周年を迎えました。
震災前には20周年記念のビーチタオルやTシャツも用意してました。

それら思い出の数々は、瓦礫撤去が始まった際に出来る限り回収したいと考えています。
今回の震災は、20周年の節目に与えられた試練だと考え、自分が本当に再スタート出来た時、それを展示しようと思っています。
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そんな中、放置されたままのコンテナより、やっと積荷タイヤの回収が始まりました。

震災から2ヶ月目にしてやっと。

皆の協力もあり、これまでかなりの本数を撤去してきたタイヤのメーカーはもちろん、その他まだ手付かずのコンテナも、荷主さんは日本を代表する、みなさんが知ってる大会社です。
自分の会社の積荷が散乱しているのに、遅過ぎです。
syobuta20110525c

それでも、まだまだビーチは変わらず瓦礫の山。
海は町の管轄でなく、県や国の管轄です。
すべての行政は努力していると思いますが、この機会に縦割り行政を見直すことが、復興の近道かも知れません。
毎日海を見て、そんなことを考える。
この大震災で、今は店は無く、波乗りも出来ず、なかなか前へ進まない。
町の復興計画、都市計画等が早く出れば、波乗りの開始や店の再建など、目標、光が見えてくるかなと考えています。

また、最近は天気も良く、夏のような日が続いていますが、東寄りのオンショアが吹くと、ヘドロやトイレ臭いことに気付きました。
これは海だけでなく、近くの沼の影響もありますが、以前のコラムでもお伝えした通り、現在は汚水/下水処理場が破損しており、処理できなくなった汚水/下水は中和して海に流されています。
処理場の完全復旧までは2~3年かかると言われ、引き続き節水の呼びかけなどが行われています。

まだ海には瓦礫がいっぱい。
放射能問題に加え、大腸菌なども心配です。

海にはまだ、入れる状況ではありません。
復興の妨げにもなりますので、みなさんもう少し我慢しましょう。
ご協力よろしくお願いします。
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...続く
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宮城県宮城郡七ヶ浜町
Surf Shop MATTY'S
星 利成

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